日本版「アベンジャーズ」!?豪華キャスト・スタッフ勢揃いの『ドゲンジャーズ』が熱い!

篠宮暁の“特撮”向上委員会

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

アメリカのスーパーヒーロー達が作品の枠を超えて集結、そしてとんでもなく壮大な物語を作り上げた「アベンジャーズ」。

夢の共演、豪華キャストが代名詞の「アベンジャーズ」ですが、なんと今、日本でも「アベンジャーズ」と同じことが起こっているのを、皆さんご存知でしょうか?

しかも九州は福岡で。

その名も『ドゲンジャーズ』。

福岡のご当地ヒーローが勢揃いし、アベンジャーズに勝るとも劣らない活躍を、ちょうど先週の4月12日からテレビで見せてくれているんです。オーガマン、キタキュウマン、フクオカリバー、ヤマシロン、エルブレイブが大集結してるんです。

「ローカルヒーローなんて、その土地に住んでなかったらあんまり興味ないよ」と思われる方もいるかもしれませんが、今から書くことが嘘みたいに豪華なのでちょっと読んでみてください。

–{いったい『ドゲンジャーズ』の何がすごいのか?}–

まず、メガホンをとったのはスーパー戦隊、特に『激走戦隊カーレンジャー』が好きすぎることで有名、『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号』で監督デビューしたのが記憶に新しい、荒川史絵監督。

そしてその荒川監督の高温の熱量で実現したと思われるんですが、なんとオーガマンのスーツアクターには90年代中期にスーパー戦隊のレッドを演じられ、当然「カーレンジャー」ではレッドレーサーを演じられていた横山一敏さんが。(個人的にはジバンの横山さんが好き)

ここまででも相当すごいんですが、ここからがさらにすごい。

オーガマンの声を担当されるのが、「カーレンジャー」のレッドレーサー/陣内恭介役の岸祐二さん。

もうこれでドゲンジャーズの成功は確約されたわけですが、まだまだ手を緩めない。

「トッキュウジャー」のトッキュウ1号を最後に引退された押川善文さんが、主人公・田中次郎が変身するRookieのスーツアクターとして電撃復帰。

こんなにうれしいことはありません。

『特命戦隊ゴーバスターズ』でレッドバスターをやられてから『獣電戦隊キョウリュウジャー』、「トッキュウジャー」と押川レッドが続き、しばらく押川さんの時代が続きそうだなと思った矢先に引退。

もっと押川さんのアクション見たかったと当時残念に思った分、今回のニュースを聞いたときは相当うれしかったです。

さらにうれしいのは、押川さんが『仮面ライダー電王』で演じていたデネブと沢山の名シーンを生んだ、桜井侑斗こと中村優一さんも参戦。

なにこれ。

この豪華さ、「アベンジャーズ」抜いたでしょ。

ギャラどうなってんねん。

CGも現役バリバリの林潔さん入ってるし。

ほんまにローカル番組ですか?

主題歌の作曲はサイキックラバーのYOFFYさんやし。

1話の戦闘シーンでオフボーカルVer.の主題歌が流れたんですが、YOFFYさんのエモい部分が全開。

フクオカリバーの回し蹴りの時に主題歌の一番エモいところと重なり虜になったので、推しはフクオカリバーとさせていただきます。

内容なんですがローカルだと侮ることなかれ、そこは荒川監督や他のスタッフさんの手腕もあり、チープさは皆無。

「カーレンジャー」に多大な影響を受けた荒川監督が、「カーレンジャー」みたいなことをやってます。

脚本、浦沢義雄さん書いてないよな? 荒川稔久さん書いてないよな? と確認したほどです。

「見たいけど、福岡住んでないよ」と思われた方、ご安心ください。

1話はYouTubeに上がってますし、最新話は1週間、ニコニコ動画で見られるとのことです。

そしてドゲンジャーズを見てファンになった方は、その後にでもキタキュウマンのPVを見てください。

『仮面ライダーカブト』を彷彿とさせる、相当豪華な作りに驚くこと間違いなしかと思います。

(文:篠宮暁)

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