特撮俳優が多数出演するあのドラマに夢中!今期の注目ドラマ2作を語る

篠宮暁の“特撮”向上委員会

■オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会

今期のドラマ、何を見ていますか?

僕はもうここ最近、特撮関係者が関わってるかどうかがドラマを見る理由になってきています。

そして、流石なことにどのドラマもハズレなし。

少し前でしたら、『仮面ライダーエグゼイド』の脚本を担当した高橋悠也さんが書かれたドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』も、とても面白かったです。

で今期、僕は何を見てるかというと

『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』と『Re:フォロワー』です。

まず「ニッポンノワール」。

脚本は、僕の心を潰れるほど鷲掴みにしてくれた『仮面ライダービルド』を書かれた武藤将吾さん。

「ビルド」を書かれた後は、皆さんご存知、菅田将暉さん主演の『3年A組―今から皆さんは、人質です―』も担当。

ドラマの概念を覆すほどの強烈な展開に、衝撃を受けた方もかなり多かったと思います。

武藤さんはこの作品で、コンフィデンスアワード・ドラマ賞とザテレビジョンドラマアカデミー賞の脚本賞を受賞されています。

特に驚きもしません。

そらそやろと。

あんなに面白かったんだから。

その「3年A組」の次に担当されているのが「ニッポンノワール」。

見ない理由がどこにあるんですか。

現時点で3話まで放送されてるんですが、武藤節がバリバリです。
–{一度のめり込んだら最後。もう抜け出せません。}–

とにかく展開が早い。

一度のめり込んだら最後。

もう抜け出せません。

一週ごとに疑う人物がコロコロと変わっていき、そして新たな展開に驚愕し、どんどん奥へ入り込んでいく。

真相がわかればわかるほど新たな謎が現れ、気づいた時にはもうすっかり作品の虜。

武藤さんの作品はとにかくキャラクターが魅力的で、主役が引き立っているのは当然、さらに周りのキャラクターが出してくる魅力に心を奪われがちです。

賀来賢人さんがかっこいいのはもちろんのこと、北村一輝さんもたまらなくかっこいいし、なんといっても井浦新さんの色気がヤバすぎる。

今僕が家でよくやってるのは、井浦新さん演じる才門がやるサングラスをずらして上目遣いをする仕草。

ドラマが最終回を迎えた後にこのシーン見返したら、きっとあの目に色々な感情がこもってる気がします。

ジッポも買ってまおうかな。

あとアッパーも練習しよ。

そして、「ニッポンノワール」の肝はここから。

「3年A組」となんと同じ世界観なんです。

そんなドラマ、今まであったでしょうか。

続編としてはあったでしょうが、ストーリーは違うのに世界観が一緒というとんでもない手法。

前作を知らない人が見ても面白いし、知ってる人はついニヤッとしてしまうこの感じ、最高。

ところどころで出てくる「3年A組」の出演者やフレーズ。

「3年A組」で半グレ集団のリーダーだった、ベルムズのKこと喜志正臣が今作でも登場。

しかもレギュラー出演。

エモい、エモすぎる。

ここ、特撮ファンの涙腺崩壊ポイントです。

なぜなら、この喜志を演じてるのが「ビルド」で北斗三羽ガラスの赤羽として多くの特撮ファンを泣かせた、栄信さんだからです。

武藤さん脚本で「ビルド」出演者が出てくるのは本当にエモい。

しかも、「ビルド」ファンならもうとっくに歓喜の声をあげたとは思うんですが、刑事の中に氷室幻徳の姿が。

水上剣星さんもレギュラー出演されております。

エモいパート2です。

気のせいじゃないと思うんですが、週を追う毎に出演シーンが増えていってませんか。

栄信さんと剣星さんが並んで歩くシーンに、自然と拍手している自分がいました。

さらにこの刑事の中には『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のパトレン2号の横山涼さんのお姿も。

特撮ファンへのサービスが過ぎます。

物語はまだ始まったばかり。

今晩の4話も怒涛の展開になること間違いなし。

一方、『Re:フォロワー』は、仮面ライダーゴーストの西銘駿さんとキョウリュウジャーの塩野瑛久さんが主演。

簡単に言うと、クレシダというアカウントを使って悪者退治をするという話なんですが、SNS社会をかなり巧みに取り入れたストーリーになっています。

映像も、SNSのメッセージをセリフに取り入れるなど斬新な作りになっており、でもそれに負けないストーリーの面白さにドキドキしながら毎週見ています。

西銘さんも塩野さんも注目なんですが、特に刮目したいのが、クレシダを追う週刊誌の記者、五島昭役の谷口賢志さん。

『仮面ライダーアマゾンズ』で、鷹山仁/仮面ライダーアルファとしてトラウマにもなりそうな強烈な演技を見せた谷口さんも出演されてるんですが、とにかく圧倒的存在感で、テレビに映るたびにこっちの期待感がグッと上がります。

これからストーリーが進むにつれて谷口さんの活躍シーンは更に増えていくかと思われますので、ぜひ興奮を共有しましょう。

(文:篠宮暁)

【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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第127回:かっこいいヒーローに必須の悲劇|仮面ライダーが背負う悲しみを振り返る
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