あえて言わせてください「吉沢亮さんは仮面ライダーフォーゼに出てたんだよ」と

『キングダム』、とんでもなく面白い映画でした。

信と山崎賢人さんのシンクロ率の高さ、一段と好きになった楊端和演じた長澤まさみさん、王騎で見えた大沢たかおさんの本気。

どこを切り取ってもついつい熱く語りたくなってしまう、魂こもりまくりの映画でしたが、なんといっても政と漂の二役を見事に演じた吉沢亮さんは今回も美しかった。

男性の俳優さんへの感想に美しいという要素が入ってくる、稀有な存在。

しかも、美しさを持ちながら派手なアクションもしっかりこなすパーフェクトアクター。

当然各方面から聞こえてくる吉沢亮さん賞賛の声。

吉沢亮さんが評価を上げればあげるほど出てきてしまうものがあります。

それは「吉沢亮って仮面ライダーフォーゼに出てたんだよ」という、昔から自分は知ってるんだということを遠回しに自慢する悪癖。

好きだった特撮作品であればあるほど、この悪癖が出やすい傾向にあります。

この癖をだしてしまったときのリアクションも、嫌というほど知ってます。

「そうなんだー」か「だから？」です。

僕が逆の立場で、知らないジャンルのこの類の話をされたら同じようなリアクションをすると思います。

でも1パーセントの希望を持って発言してるんです。

「マジで？　じゃあそれ見てみたいな！」と返ってくる希望を。

『トクサツガガガ』の言葉を借りるなら、追加戦士の資質があるかを試してるわけです。

なので今回も言わせてください。
–{吉沢亮さんは仮面ライダーフォーゼに出てたんだよ}–

「吉沢亮さんは仮面ライダーフォーゼに出てたんだよ」と。

今やもう日本トップクラスの俳優になった吉沢亮さん。

正直「フォーゼ」を見てた人なら思ったはず。

もっと早くに売れると思ってたと。

しかし、逆にしっかり熟成されたがゆえに、今大爆発したと言ってもいいでしょう。

『マーマレードボーイ』、『銀魂』、『BLEACH』と話題作に出演される度に、高まっていった吉沢熱。

そんな吉沢熱にうなされてる方、そして『キングダム』の吉沢アクションでときめいた方。

『仮面ライダーフォーゼ』32話「超・宇・宙・剣」での、吉沢亮さんの生身アクションを是非ご覧いただきたい。

ライダー部の面々を裏切ってしまった為、メテオに変身することができなくなってしまったなか、けじめをつける為に闘う、朔田流星こと吉沢亮さんのアクションは『キングダム』のアクションに繋がるものがあります。

坂本浩一監督の演出によるカンフーアクションはそれはそれは最高で、ワイヤーを使った冒頭の飛び蹴りはかなりシビれます。

この回だけ見るもよし。

でも32話は「フォーゼ」の中でも、名シーン中の名シーンが山盛りなので前半話の31話と合わせて見るもよし。

吉沢亮さん演じる朔田流星が登場する17話「流・星・登・場」からガッツリ見るもよし。

「フォーゼ」をしっかり1話「青・春・変・身」から見るもよし。

吉沢亮さんのアクションもすごかったのですが、僕が一番釘付けになったのはクライマックスに大ボスとして登場する左慈です。

これほんまにアクションか？　殺気ビンビンに出てない？　と思わせるほどの殺陣。

大ボス・左慈として期待を裏切らないアクションを見せてくれたのは坂口拓さん。

ここにきて、さらに悪癖を出させてください。

『仮面ライダーカブト』41話で、坂口さん演じるカッシスワームが仮面ライダーガタックをフルボッコするアクション、絶対見て。

パンチの連続に目を奪われ、回し蹴りで心鷲掴みにされること間違いなし。

必見です。

（文：篠宮暁）

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