『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、なぜネタバレ厳禁なのか?

映画コラム

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いよいよ本日2018年4月27日より『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開となります。全世界で「ネタバレ厳禁!」と叫ばれており、一般のみならずマスコミ向けの事前試写会も最小限となった本作。

ありがたいことに一足お先に拝見した筆者が「本当にネタバレ厳禁なのか?」についてと、本作のキャラクター別の見どころについて語っていきたいと思います。

※なお、この記事はストーリーの核心には触れませんが、言葉を濁しながらもどのキャラクターが大活躍するかはなんとなくわかると思います。よって、一切の情報を入れたくない方は途中で離脱をしてください。

1:「ネタバレ厳禁」について

2:「おもしろいか否か」について

3:キャラクター別見どころ

という構成でいきます。

それでは本題に入っていきます!

1:本当にネタバレ厳禁の内容なのか?

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さて、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の「ネタバレ厳禁」話をしていきましょう。

まず「絶対にネタバレをしないように!」ということに関しての本音は、

冒頭と最後はネタバレ話したいとすら思わない衝撃的なもの。これをバラすのはこれから見る人に酷でしょ。

的な感じですね。ですので「ネタバレ厳禁で!」と言われると「ですよね(笑)」という納得の返答をしてしまう感じです。

その他の部分に関してもあまりに濃い物語ですので、ネタバレをしようにも相当の時間がかかってしまいます。なので、そこもネタバレしようとも思いません。

ネタバレしつつ感想を事細かに書いたら1冊の本になってしまうのではないかと思うほどでした。

とくにマーベル映画を事細かにご覧になられてきた方は相当注目ポイントがあると思いますので、ネタバレすべきか否かより「見た人同士でとにかく語りたくなる映画」という感じで着地させればいいと思いました。

2:映画は面白いのか否か?

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ネタバレをしなくても映画を見るか悩んでいる方は「この映画は面白いのか否か」が気になると思います。

安心してください。

めっちゃ濃くて、めっちゃ迫力あって、めっちゃ面白くて、めっちゃ感情がジェットコースターになる映画でした。

クライマックスの展開については、どの映画でも人それぞれ納得するか否かあると思うので本作もそれぞれ割れるかとは思います。

しかし、見た人同士で絶対に語りたくなるクライマックスではありましたので、最後の最後(エンドロールの最後)までしっかりと見るようにしてください。

※以下、キャラクター別の見どころを書いていきますので、一切情報入れたくない方はここで離脱してください。

キャラクター別見どころ

ネタバレができないので、キャラクター別で見どころをざっくり簡潔に書いていきたいと思います。

アイアンマン=トニー・スターク

「アイアンマン=トニー・スターク」はやはりアベンジャーズの中心人物。本作でもしっかりと存在感を発揮し、重要なシーンで役割を果たします。今回は後述する「スパイダーマン=ピーター・パーカー」がストーカーの如く(褒めてます)、くっついてくるのでその辺りが面白みがありながら本人はまあ迷惑そうでしたね(笑) クライマックス付近のある事態に直面したトニー・スタークの表情には思わず胸が熱くなりました。

スパイダーマン=ピーター・パーカー

『スパイダーマン:ホームカミング』で見せたチャーミングさが今回も健在。トニー・スタークのことが大好きで、人助けをしたくて仕方ないので、今回も自ら戦いに参戦。何度も笑わせてくれます。それでいながらクライマックスでは泣かせてくれましたね。いやあ…参った。

ドクター・ストレンジ=スティーヴン・ストレンジ

ドクター・ストレンジはかなりの存在感!私個人がベネディクト・カンバーバッチが大好きということもありますが、とにかくカッコ良く、物語においても中心にいた気がします。見どころ満載です!

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キャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース

めっちゃカッコ良かったです!今回なかなか登場しないのですが、溜めた分だけ登場の瞬間からまあカッコよかったです。トニー・スタークと決別している状態で、はたしてどう絡んでくるのか楽しみにしていてください。

ウィンター・ソルジャー=バッキー・バーンズ

何も書かない方がいいかもしれない…。

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ソー

今回非常に存在感を発揮しているソー。戦い的(映像的)見どころも多くありますが、物語の中での立ち位置・存在感を非常に感じました。多くは勝たれません。見ればわかります。

ロキ

何も書かない方がいいかもしれない…。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたち

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたちは、持ち前の明るさをうまく活かして存在感を発揮していました。前作までアベンジャーズ組とガーディアンズ・オブ・ギャラクシー組は出会っていません。そこがどう出会うか、そこに注目です。

スター・ロードも、ロケットも、ガモーラも、ネビュラも、ドラックも、スマンティスも見どころたっぷり!ですが、個人的にはまあグルートがMVPと思うほど大活躍!というか泣かされましたね…。

明るさ全開のガーディアンズ・オブ・ギャラクシー組ですが、かなりドラマティックな展開を迎えます。まだマーベル・シネマティック・ユニバースは続きますので、先々どうなるかわかりませんが…ネタバレ無しではいえませんのでこの辺でおしまい!

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ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ

ブラック・ウィドウはキャプテン・アメリカとともに行動しているので、活躍の幅も同じくらい。今回女性キャラクター数名で戦うシーンがあったので、そこが一番の見所ですかね。相変わらずカッコいいです。

ハルク=ブルース・バナー

見どころ満載なのですが、映画を振り返って考えてみると何度も爆笑させられたという記憶が非常に強いです。ホント、今作のお笑い担当レベルでいい感じでかき回してくれてました。登場シーン”は”カッコよかったです。

ブラックパンサー=ティ・チャラ

ワカンダ王国が今回一部舞台となるので、ブラックパンサーも非常に存在感がありました。相変わらずクールでありながら熱い国王で、カッコいいなとあらためて感じました。

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ビジョン=ジャーヴィス

何も書かない方がいいかもしれない…。

スカーレット・ウィッチ=ワンダ・マキシモフ

何も書かない方がいいかもしれない…。

ファルコン=サム・ウィルソン

ファルコンはバトルシーンを中心にドラマティックに活躍!登場シーンはそこまで多くないですが、存在感を発揮していました。

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サノス

そして今回の敵サノス。これだけのヒーローたちが集っても映画として成立するわけなので、サノスはガチの強敵。見どころといいますか、とにかく手強い。それでいながら感情的なシーンもあり、なかなか奥深いキャラクターでした。

アベンジャーズの“団結”

「サノスを倒すために、アベンジャーズがもっとも必要とすることは、彼らが団結することです」とマーベル・スタジオプレジデント兼プロデューサーのケヴィン・ファイギは発言しています。

『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)では、アイアンマンとキャプテン・アメリカが対立しチームが崩壊。そこから今回サノスが出現してくるわけなので、集まって団結と一筋縄ではいかないわけです。

そのドラマをしっかりと描き、あれだけのキャラクターたちに見どころを用意し、それでありながらどこまでもドラマティックな映画に仕上がっている『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。

職人技に職人技を重ねた、とんでもない映画だなとあらためて思います。

マーベル・スタジオ10周年。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ですべては終わりません。マーベルの勢いと実力、そして未来への光を見た気がしました。

(文:柳下修平)