福士蒼汰からのコメントも!「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL」完成披露舞台挨拶を詳細レポ

俳優・映画人コラム

11月24日(金)、映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』の完成会見及び完成披露舞台挨拶が、東京・丸の内TOEIにて開催され、キャストら15名が登壇しました。

本作は『仮面ライダー平成ジェネレーションズ』シリーズの第2弾となり、現在放送中のテレビ版『仮面ライダービルド』と前作の『仮面ライダーエグゼイド』の世界がクロスオーバーするオリジナルストーリーで描かれます。


また、ゲストとして『仮面ライダーオーズ』からは仮面ライダーオーズ/火野映司役の渡部秀さんとアンク役の三浦涼介さん、『仮面ライダーフォーゼ』からは仮面ライダーフォーゼ/如月弦太朗役の福士蒼汰さん、仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰役の佐野岳さん、仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役の西銘駿さんら、平成レジェンドライダーがオリジナルキャストのまま、その後の姿として登場することでも話題を呼んでいます。

子供の見本になるように

まずは第一部としてマスコミ向けの完成会見が行われ、『仮面ライダーエグゼイド』『仮面ライダービルド』双方の主要キャスト・監督の他、本作の敵役としてゲスト出演された大槻ケンヂさんが登壇。

本作で人類消滅計画を企む科学者・最上魁星(もがみかいせい)を演じた大槻ケンヂさんは、初めて仮面ライダーの映画に出演が決まったと聞いた際の感想を尋ねられ、「何のご冗談を? 何の番組のドッキリかな? と思った。話だけ伺おうと東映さんに来たら、スタッフ一同勢揃いしていて、すぐこの格好(劇中のマスク・衣装)にされて、まるで誘拐されたかのごとく、こうなっております」とコメントして会場を沸かせつつ、「初代の仮面ライダーから観ている世代なので、光栄かつ恐縮です」と感慨深げな様子。

仮面ライダービルドになって自分が変わったと思う点を聞かれた仮面ライダービルド/桐生戦兎(きりゅうせんと)役の犬飼貴丈さんは、「放送が始まってからが一番変わったと思う。子供の見本になるような行動をしなければいけないという自覚が芽生えて、青信号がちょっとでも点滅し始めたら止まるようになった。その分時間にも余裕を持って行動するようになりました」と爽やかに回答。

仮面ライダーエグゼイド/宝生永夢(ほうじょうえむ)役の飯島寛騎さんは、1年間の(仮面ライダーエグゼイドの)撮影を経て自身がパワーアップした点を聞かれ、「1年前の自分は右も左も分からず何も出来なかった。色んな人たちに支えられてお芝居の勉強も出来たし、仮面ライダーとして頼もしい格好いい自分にちょっとは成長できたと思う」と自信を覗かせます。

息の合ったボケ・ツッコミで笑いに溢れた冒頭あいさつ

続いて、会場にお客さんを迎え入れて行われた完成披露舞台挨拶。冒頭の挨拶では、まずはビルドチームの犬飼さんが「夜は焼肉っしょー!!!ひゅー!」とテレビ版「仮面ライダービルド」第6話のワンシーンを再現し、「佐藤太郎役の犬飼貴丈です」と、同じく本編で明かされた桐生戦兎の本名を名乗ると、「佐藤太郎ちゃうやんけー!」と、仮面ライダークローズ/万丈龍我(ばんじょうりゅうが)役の赤楚さんから息の合ったツッコミが入り会場を沸かせます。

その赤楚さんも「仮面ライダークローズ、“ヒロイン”の万丈龍我役を演じております赤楚衛二です」と挨拶をし、本当のヒロイン役・高田さんが自分を指差しながら「ヒロイン! ヒロイン!」とツッコミを入れて会場の笑いを誘い、ビルドチームの仲の良さを見せてくれました。

対するエグゼイドチームも、まずは飯島さんが「久しぶりに、ノーコンティニューでクリアしてやるぜっ!」とエグゼイドの決め台詞で会場を盛り上げます。

続いて、仮面ライダーブレイブ/鏡飛彩(かがみひいろ)役の瀬戸さんが「今の俺は、負ける気がしねぇ!」と、赤楚さん演じる万丈龍我の決め台詞を真似て会場をざわつかせると、仮面ライダースナイプ/花家大我(はなやたいが)役の松本さんが「テメエら、フルボトルをよこせ!」と、ビルドネタを被せて会場を沸かせるフォロー。

このコメントと作中との髪型のギャップに、エグゼイドチームのキャストたちが「誰?」「誰だよ?」「どこからツッコんでいいのか分からない」と総ツッコミを入れ、1年を共にして息がぴったり合ったところを見せてくれました。

また、続く仮面ライダーゲンム/檀黎斗(だんくろと)役の岩永さんが会場に向けて「待たせたな、会場のモルモットども!」と、狂気じみた檀黎斗の様子をテレビ版の本編そのままに再現して会場を盛り上げると、(劇中で自身を神だと豪語する檀黎斗に対して)会場からは「神~!」と声援が飛び、人気キャラの健在ぶりを感じさせます。

そして、主要キャストの挨拶が終わると、司会の呼び込みで最上魁星(もがみかいせい)役の大槻ケンヂさんが劇中そのままの格好で登場し、会場からは歓声とどよめきが起きます。

そんな大槻さんは、顔半分が機械という劇中の設定でマスク被っている事を示して「今、非常に喋り難い大槻ケンヂです」と挨拶して会場の笑いを誘います。

–{ベストマッチなのは誰?}–

ベストマッチなのは誰?

続くトークタイムでは、エグゼイドチームとの共演について聞かれた犬飼さんが、「エグゼイドチームと言うより、僕はロックが好きなので、大槻さんとご一緒できたことが財産になってます」と答えると、エグゼイドチームの松本さんが「(犬飼さんは)エグゼイドチーム眼中にないんだよね」と皮肉を言う一幕も。

また、『仮面ライダービルド』に因んで、ベストマッチする共演者を聞かれた犬飼さんが「(劇中でパートナーである)万丈より共演シーンが多く、プライベートでもご飯に連れて行って頂いている三上さんがベストマッチ」と答えると、三上さんが「やめろよ(笑)、奢ってもらいたい時だけそういう事言うんですよ」と暴露して、会場の笑いを誘います。


改めて、レジェンドライダーの中では誰がベストマッチか聞かれると「ジュノンボーイの先輩でもある佐野岳さんと今回初めてご一緒させて頂いて、懐かしい話もさせて頂いて、凄く背中が大きく見えた。僕も何年か後には後輩にそんな風に思ってもらいたいと思った」と、レジェンドライダーでは佐野岳さんがベストマッチであるとコメント。

同じくベストマッチする共演者を聞かれた赤楚さんは「プライベートでも仲がいいトシキ(瀬戸さん)とウキョウ(松本さん)の二人で悩んでますけど、仲がいいのか自信なくなっちゃったからあっちゃん(犬飼さん)?」と答えると、犬飼さんも「妥協で? 妥協案!?」と苦笑い。

続いて同じ質問をされた飯島さんは「一番しっくり来たのはパラド」と答えると、「あれ?俺、相棒じゃなかったっけ?」と、またしても松本さんから皮肉たっぷりのコメントが出て会場を沸かせます。

続いて、瀬戸さんが「僕は、みんなとベストマッチ」と答えると、「一番ダメ」「みんなとベストマッチって意味がわからない。誰でも良いんじゃん」と、エグゼイドチームの他のメンバーから総ツッコミを受けて「誰でも対応できるボトルだよね。パラドボトルと飛彩ボトル、ベストマッチ!ニコボトル、飛彩ボトル、ベストマッチ!そういう事だよね?」と、シドロモドロに。

–{あのレジェンドライダーからのビデオメッセージも上映}–

あのレジェンドライダーからのビデオメッセージも上映

トークタイム終盤ではレジェンドライダーを代表して仮面ライダーフォーゼ/如月弦太朗役の福士蒼汰さんからのビデオメッセージが上映されました。

場内のライトが落とされ、スクリーンに福士さんの姿が映ると会場からは歓声が上がり、メッセージの最後には福士さんの呼び掛けに、フォーゼの決め台詞「宇宙キターッ!」を会場中が叫ぶなど、その人気の高さを再確認。

福士さんのメッセージを観終わり、福士さんとの共演について感想を聞かれた飯島さんは「(フォーゼを)テレビで昔見てたけど、改めて見るとスゲーカッコイイ。現場もざわついてたんですよ。流石だなあと思いました。一緒のシーンでは勉強にもなりましたし、楽しかったです」と、興奮気味にコメント。

続けて、レジェンドライダー達について感想を尋ねられた上堀内監督は、「助監督時代から一緒にやってきて、スタッフの中でも一番長く過ごしてきたんじゃないかと言えるぐらいのみんなと、監督とキャストとしてまた会えた。懐かしさが上回るかなと思いつつ、皆さんめちゃくちゃ成長して帰ってきていて驚かされることの方が大きかった。」と感慨深げに振り返っていました。

美男美女しか出ておりません!

最後に公開に向けての意気込みを聞かれた犬飼さんが「ご覧の通り、美男美女しか出ておりません! その美男美女が全身全霊を掛けて、誰ひとり手を抜く事なく臨んだ作品です。素晴らしいものになっていますので、是非お楽しみください!」と、熱いコメントで舞台挨拶を締めくくりました。

現在放映中の『仮面ライダービルド』のシーズン中に元号が変わる可能性が高いことからFINALと銘打った本作。その名のとおり平成ライダーの集大成として、オリジナルキャストで復活したレジェンドライダーを含めキャスト・スタッフが一丸となって作り上げた作品という事で、会見・舞台挨拶からもその熱が感じられました。

昭和ライダー世代の筆者からしても、非常に楽しみな映画です。
今回が映画初監督となる上堀内監督を始めとした若いパワーを是非劇場で体感してください!

また、上堀内監督の独占インタビューも後日シネマズby松竹で公開を予定していますので、そちらも合わせてお楽しみに!

映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』は、12月9日(土)より全国ロードショーです。

(写真・取材・文:いぢま)

登壇者(敬称略)

仮面ライダービルド/桐生戦兎(きりゅうせんと):犬飼貴丈

仮面ライダークローズ/万丈龍我(ばんじょうりゅうが):赤楚衛二

石動美空(いするぎみそら):高田夏帆

滝川紗羽(たきがわさわ):滝裕可里

氷室幻徳(ひむろげんとく):水上剣星

仮面ライダーエグゼイド/宝生永夢(ほうじょうえむ):飯島寛騎

仮面ライダーブレイブ/鏡飛彩(かがみひいろ):瀬戸利樹

仮面ライダースナイプ/花家大我(はなやたいが):松本享恭

仮面ライダーゲンム/檀黎斗(だんくろと):岩永徹也

ポッピーピポパポ/仮野明日那(かりのあすな):松田るか

仮面ライダーレーザーターボ/九条貴利矢(くじょうきりや):小野塚勇人

仮面ライダーパラドックス/パラド:甲斐翔真
西馬ニコ(さいばにこ):黒崎レイナ

カイザー&カイザーリバース/最上魁星(もがみかいせい):大槻ケンヂ

上堀内佳寿也監督