「子役は子供時代がピークだから大人になるとそんなに売れない」
そんな定説を聞いた事がある。
確かに子役のままグイグイ第一線で売れてる人は少ない。
しかし、この映画を観たら「ここにきて更なるピーク持ってきてる」女優がいた。
「同情するなら金をくれ!!」その名台詞で日本を制覇した子役。
安達祐実。
そしてあの安達祐実が脱ぐ。濡れ場芸人として当然観なきゃと思いエロの気持ち95パーで観た。
–{次のページであらすじを紹介}–
『花宵道中』
新潮社の「女による女のためのR-18文学賞」第5回で大賞と読者賞をダブル受賞した宮木あや子の同名小説を原作に、安達祐実が20年ぶりに映画主演を果たした作品。
舞台は江戸時代末期の新吉原、花魁として生きる主人公・朝霧が、半次郎という青年と出会ったことから大きく運命を変えていく姿を描いている。
本作で、安達祐実は初の花魁役を熱演。監督は豊島圭介、共演に淵上泰史、小篠恵奈、高岡早紀、友近、津田寛治など。
若くして芸能界を制覇し長年走り抜いた安達祐実。表情表情でその経歴の凄みを感じる事もできれば、不思議とあの「家なき子」の時のあどけなさも見せる。
まさに女優。
脱ぎっぷりも非常に良く、そして何より濡れ場が綺麗。
バカみたいにシンプルだけど、綺麗である事がとても大事。女性として、脱ぐというマイナスをプラスに転化するのは美しさしかない。
「綺麗な〜」、これすごい大事。
その点で、この映画の濡れ場はとても綺麗。エロいというより綺麗。
そして、その「綺麗さ」を際立たせるのは、どうしたって相手方。
今回は津田寛治さんの怪演。これでしょう。
津田寛治さんはもうご存知“日本のケビン・ベーコン”(僕の勝手な気持ち)。
いい奴ができれば、ちょい役もでき、クセのある奴もできれば、犯罪者にもなれる。
この津田さんめちゃ良い。むしろ津田さんでよかった…。
–{鬼畜の中の鬼畜を見事に演じた津田寛治}–
photo by 写真AC
『花宵道中』の最初の濡れ場。
吉田屋藤衛門役の津田さんは、主人公の朝霧(安達祐実)が密かに想いをよせる半次郎(淵上泰史)の目の前で、朝霧を抱くという鬼畜の中の鬼畜を見事に演じている。
白塗りの朝霧の首舐めまくるから、段々顔が白になっていく津田寛治。
もう途中からジョーカー。狂気。
日本国民全員があのあどけない安達祐実さんの顔を覚えている。そんな日本の娘代表とも言える安達祐実さんの乳首ギューン!してる。
しかも着物の中でとかじゃない。完全にギューン!してる。あんまりAVでも観ない。ギューン。
そしてしっかり「ひゃうぅ!!」ってなってる。
それはもう「演技じゃなくて反射じゃね?」。
そんな反応の安達さん。
津田さんの顔面はジョーカー。
上目遣い、下舐めずり。
津田さん! 演技ですよね!? 演技なんですよね!?
プライベートで何回かしてます? さっきから演技より肉体の反射っぽいの多いですけど!! それくらい板についてるんですけど!
「これでもか!?」という清々しい悪を、津田さんが一手に引き受けてくれたおかげで、後半の濡れ場が逆に非常に輝きを放っていて、かなり長尺の濡れ場ですが、永遠に観てられるくらい綺麗でええ表情でエロかった。
これは観るべき濡れ場です。まだ観てない方は是非。
それにしても安達さん。まだまだナチュラル。鮮度高い。
あの「同情するなら金をくれ!」と言っていた安達祐実さんが何十年後に、「一発五文の鉄砲女郎でも買ってきな!」と啖呵を切る。
時間の経過と女優の分厚さも感じる事ながら、やっぱりあどけなさが勝ってしまう安達さん、「逆に凄いな」と思ってしまいました。
(文:南川聡史)