■オジンオズボーンオジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会
10年前、化学反応が起きまくり、各地各所で大フィーバーし、平成仮面ライダーの人気を不動のものにしたと言っても過言ではない作品『仮面ライダー電王』。
冠がついた映画の制作数8本、客演入れると15本出演。テレビ放送が終わったのにも関わらず、熱が全然冷めることのなかった「電王」。
なんと、その熱がいまだに冷めてないということを実感する機会が、先日ありました。
9月14日に新宿・バルト9にて行われた、Blu-ray発売記念『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン ディレクターズカット版』トークショー付き上映会で司会をさせていただいたんですが、400くらいあろうかという客席はもちろんパンパン。聞けば、チケットは2分で完売したそうです。
客席を見渡してみると、客層は見事にバラバラ。やはり女性が多いですが、年齢層は10代から40代くらい。
プラス、特撮ファンの姉ちゃん兄ちゃん。ここも若い子からおっちゃんまで幅広く。当時リアルタイムで見てた方もいれば、後追いで好きになった方も来られてる感じでした。
客層が広いということは、長年「電王」が愛されてきたという何よりの証拠。そんな「電王」愛あふれた会場も最高でしたが、楽屋ももちろん最高。
–{キャストと10年ぶりの再会!}–
バルト9に着いて楽屋に入ると、すでに中村優一さんが。
挨拶すると、中村さんは僕の事をしっかり覚えててくれてました。そうなんです、何を隠そう僕は「電王」第41話にて、中村さんと共演してるんです。
中村さんとエスカレーターですれ違うという、あの名シーンです。「そんなシーンあったっけ?」と思われた方、確認の方よろしくお願いします。
その時の僕のセリフは「デネブキャンディめっちゃおいしー!もっとちょうだい」というもの。そこで、電王愛をわかってもらうべく「デネブキャンディめっちゃおいしー!答えは聞いてない」とウラタロスの決め台詞を入れ込んだところ、その回を担当されてた石田秀範監督から「そんなのいらねぇ!」とお叱りを受けたのは、いい思い出です。
その現場に行くバスの中で、中村さんとデネブのスーツアクターだった押川善文さんとおしゃべりしながら過ごさせていただいたんですが、あの高揚感満載の車内を今でも昨日のことのように覚えています。
そんな中村さんと10年振りの再会。
顔はちょっと大人っぽくなり、セクシーさも出て、男前に更に磨きがかかっておりました。人の良さは10年前と全く変わらず。笑顔のあどけない感じも全く変わらず。
『仮面ライダー響鬼』で、あんな嫌な桐矢京介を演じてたなんて、微塵も思い出しませんでした。
そして、その楽屋にどこかで見たはずの美人が1人。
そう、サプライズゲストとして来られていた、コハナ役の松元環季さんでした。
めっちゃ大きくなってますやん。コハナちゃいますやん、もうハナですやん。しかもめっちゃ綺麗になってますやん。これではモモタロスも、ハナクソ女とは言えないでしょう。
話を聞くと、もう芸能界は引退されて普通に大学に行かれてるとか。しっかりされてて驚きました。
中村さんも桜田通さんも、松元さんが当時と変わりすぎてて、別人みたいで接し方がわからないと言ってました。
そうこう騒いでると遂にお越しになられました、金田治監督。
楽屋に入った途端、親戚のおじさんのように再会を懐かしみながら、息つく間もなく喋る喋る。金田治監督の人間力、マンパワーを間近で見させていただきました。
そして息子さんの進一さんもお越しになられてて、僕のテンション急上昇。桜田さんがいて、相棒・テディのスーツアクターの進一さんがおられて、名コンビそろい踏み。
–{内容盛りだくさん!印象的だった話題も紹介}–
そんなこんなで、イベント始まる前から大はしゃぎ。そのテンションのまま舞台へ。衣装は前日にタンスから引っ張り出してきた、10年前に買った“俺、参上!”Tシャツ。
あくまでも上映会がメインということで、30分というトークタイムの中に質問から抽選会まで入れた、てんこ盛りの内容。
正に「電王」らしい。最初から、クライマックス。
盛り上がる中村さんと桜田さんと金田監督のトーク。
松元環季さんのサプライズ登場も見事に成功、会場は驚きと歓喜の声でいっぱいに。
中村さんが『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』の時に、外国の女性を壁ドンして胸触るシーンを振り返って、めちゃめちゃ恥ずかしかったという話や、同じく「クライマックス刑事」のときに、松元さんがバズーカを撃つシーンで金田監督が熱くなり、色々注文して松元さんを泣かせてしまって、「あの時はごめんね」と、謝ってたところが特に印象的でした。
そして、あっという間にイベント終了。本っ当に幸せな時間でした。
ありがとうございました。
(文:オジンオズボーン・篠宮暁)
【発売情報】
「仮面ライダー電王 THE MOVIE ディレクターズカット Blu-ray BOX」
12月6日(水)発売(13,500円+税)【収録作品】
Disc1:『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生! ファイナルカット版』
Disc2:『劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン ディレクターズカット版』
Disc3:『劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦 ディレクターズカット版』【特典】
■ボーナスディスク:
「Blu-ray発売記念 上映会」トークショー(2017年9月14日開催)
ゲスト:桜田通 中村優一 金田治 サプライズゲスト:松元環季
『デンライナーの車窓から 劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生! メイキング』(予定)
■封入特典:ブックレット
■音声特典:オーディオ・コメンタリー(※オーディオ・コメンタリーはすべてDVDに収録されていたものです)
発売元:東映ビデオ 販売元:東映
【オジンオズボーン・篠宮暁の“特撮”向上委員会】
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