『仮面ライダービルド』が9月3日から、いよいよ放送! 制作発表レポ&赤楚衛二インタビュー

INTERVIEW

上段左から、滝裕可里、高田夏帆、水上剣星、越智友己、下段左から、犬飼貴丈、オジンオズボーン・篠宮暁、赤楚衛二(敬称略)

2017年9月3日(日)、朝8時から放送がスタートする『仮面ライダービルド』。8月2日(水)に都内で開催された制作発表を、特撮大好き芸人のオジンオズボーン・篠宮暁がレポート。

さらに、会見直後に、万丈龍我<ばんじょう・りゅうが>役の赤楚衛二さんへインタビューを実施! 今作への意気込みや『仮面ライダーアマゾンズ』にまつわるお話も伺いました。

『仮面ライダービルド』の舞台は火星で発見された“パンドラボックス”によって、「東都」「西都」「北都」の3つに分断された日本。記憶喪失で過去を失った桐生戦兎<きりゅう・せんと>(演・犬飼貴丈)は仮面ライダービルドとして、「東都」に現れる未確認生命体「スマッシュ」と戦いながら、東都先端物質学研究所で“パンドラボックス”の解明に挑みます。

ーーーーー

『仮面ライダーエグゼイド』、一年間お疲れ様でした。

本当に週を重ねるごとに面白さが右肩上がりになっていき、僕達ファンを興奮させてくれた作品でした。 これを書いてる時点では残り2回を残す感じとなってるんで、全部見終わり次第改めて絶賛させていただきたいと思います。

「エグゼイド」ロスのところ申し訳ありませんが、もう来週から新ライダーが登場します。 その名も『仮面ライダービルド』。 きっとまた、僕らに興奮と感動をくれることでしょう。

そんな『仮面ライダービルド』の制作発表に行かせていただきました。

会場に入ると、様々な媒体の記者とカメラがズラリ。 席に座り、会見の開始を待つこと数分、会場が暗くなり“スマッシュ”と呼ばれる悪役が登場。

そのすぐ後、ついに現れた新ヒーロー。 赤と青のボディが、所狭しと派手なアクションを見せつけてくれました。

仮面ライダービルド! かっけー!!

そして、キャストが登場。

意気込みを語る皆さんの言葉をしっかりと聞かせていただいたり、ビルドに変身する戦兎役の犬飼貴丈さんの変身ポーズのかっこよさにうっとりさせてもらったり。

でも、ライダーファンとしては、どうしても『仮面ライダーアマゾンズ season2』に出演されていた赤楚衛二さんに目がいってしまいました。

かっこえーわー。

ライダー顔の赤楚さん、2号ライダーでも3号ライダーでもいいんで変身してほしい、と願わずにはいられませんでした。

そして、会場に流れる曲は、小室哲哉さんと浅倉大介さんによるユニット「PANDORA feat. Beverly」の「Be The One」。

僕ら世代にはたまらないTKサウンドで、さらに「ビルド」という作品が楽しみになりました。

あと、 個人的に熱かったのは、『仮面ライダーカブト』が好きだったという、内海成彰役の越智友己さんが披露した「カブト」のライダーキック。

足が高く上がったライダーキックに、会場から驚きの声があがりました。

僕はしっかり、心の中でカブトゼクターの音声を「1、2、3」と鳴らしておきました。 「ビルド」でも「カブト」ばりのキックが見られることを期待してます。

そんなこんなで『仮面ライダービルド』、来週からしっかりと楽しませていただきます。

(文:オジンオズボーン・篠宮暁)

ーーーーー

会見後は、万丈龍我を演じる赤楚衛二さんにインタビューを実施しました!

–{赤楚さん演じる万丈龍我は、沸点が低い身勝手なキャラクター?}–

八百長試合で永久追放された、元格闘家の万丈龍我を演じる赤楚衛二さん。龍我は殺人容疑で逮捕されるものの、刑務所から脱獄。事件にスマッシュが関係していたことをきっかけに、戦兎と共に行動することになります。

ーーーーー

──記者会見に出席してみて、どうでしたか?

赤楚衛二(以下、赤楚):会見の直前が一番緊張して、そわそわしてました。ステージに出たら、少し気が楽になって。途中で、「暑いな」って思ってから、だいぶリラックスできました。緊張より、暑さが勝った瞬間があって(笑)。

──あれだけの報道陣に囲まれて、緊張しますよね。早速ですが、赤楚さんが演じる龍我について、教えてください!

赤楚:龍我は逃亡犯なんですが、事件をきっかけに戦兎と出会います。事件のときの龍我の記憶が、戦兎の記憶を取り戻す足がかりになりそうだということで、一緒に真相を探し求めていくことになります。

──その龍我の役どころですが、ひと言でいうと「直情型」ということで。

赤楚:本当に沸点が低いんです。冤罪によって悪い人間だと思われているせいで、すぐ熱くなるのかと思いきや、台本を読むと意外とそんなこともなく…。もともと身勝手で、割と周りに迷惑をかけるタイプの人間なのかなと。

田﨑竜太監督からは、ボタンの掛け違いみたいな、戦兎と龍我のズレを見せていきたい、と言われているので、そこをどうするか、犬飼くんと相談することもあります。戦兎は平成仮面ライダー史上最高のIQをもつほどの天才なので、龍我をどれだけおバカなキャラクターにできるか、っていうのも目標です(笑)。

──そんな龍我ですが、自分と似てるなと共感できる部分はありますか?

赤楚:似てる部分…僕自身はそんなに怒らないし、どっちかというとヘタレです。う〜ん、自分で言うのも変な話ですが、共感できることといえば素直さでしょうか。龍我は、見たものを素直に受け止めて、向き合うことができるので、そういうところは似ているかもしれません。

──「仮面ライダーアマゾンズ season2」では、主人公・千翼(演・前嶋曜)の友人である長瀬裕樹を演じていたということで、特撮ファンとしては、そのあたりのお話も気になります。

赤楚:それこそ、直情型という部分では、長瀬と龍我って似てるんです。しかも同じく茶髪。だから、キャラクターの差別化に苦戦しました。でも、龍我は長瀬よりも遊びの余裕があるので、日常のシーンをよりコミカルに演じたり、ボケるところはボケまくったり、3枚目に走っていますね。

──田﨑竜太監督は「アマゾンズ」も担当されて、「ビルド」の1、2話も担当されてますけど、演出の感じに違いはありますか?

ストーリーの重さの違いというのはもちろんありますが、芝居に関しては特にないですね。細かい演技の部分よりも、画で見ていらっしゃる方なので、田﨑さんの思い描くものに近づくことができれば、「ビルド」はいい作品になると思っています!

–{赤楚さんにエールを送った「アマゾンズ」キャストとは?}–

──現場の雰囲気は、「ビルド」と「アマゾンズ」で違いがあったりします?

赤楚:どちらも、わいわいガヤガヤと楽しい雰囲気ですが、やっぱり話の重さが全然違うので…。

──「アマゾンズ」はめちゃめちゃ重かったですからね。

赤楚:「ビルド」は、真剣なシーンはスッと入るけれど、その前後は賑やかに過ごしています。「アマゾンズ」のときは、特に4、5話でマモちゃん(マモル:演・小林亮太)が出てくるシーンがシリアスな雰囲気で。撮影が終わって、「お疲れー!」と、切り替わる感じでした。

──「アマゾンズ」では変身こそしなかったですけど、変身しそうな顔してましたもんね。「いやー、かっこええな」って思って観てました。

赤楚:本当ですか!? 石とか、バールとかでずっと戦っていたので、ショットガンをいただいたときは、とてもうれしかったですね(笑)。

──会見では、「ビルド」のメンバーとすでに仲がいいというお話もありましたが、ご飯に行ったりとかも?

赤楚:ご飯もよく行きますね。キャスト同士ってこんなに仲良くなるんだ!ってくらい、仲がいいです。犬飼くんとは、昨日も電話で1時間くらい話しましたし。

──1時間も! どんな話するんですか?

赤楚:会見、緊張するなぁ。みたいな、たわいもない話を(笑)。

──時系列としては「アマゾンズ」を撮って、「ビルド」が決まったと思うんですが、どういった流れでした?

赤楚:「アマゾンズ」の撮影が3月中旬に終わって、6月の頭に「ビルド」が決まりました。オーディションで選んでいただいたんですが、「アマゾンズ」のすぐ後の作品なので、まさか受かるとは思っていなくて。本当にびっくりして、頭が真っ白になりました。

──出演が決まるまで、田﨑監督が1、2話を撮るということも知らなかったですか?

赤楚:そうですね。僕は顔合わせのときに知ってびっくりしました。「アマゾンズ」からのスパンが短かったので、田﨑監督は「あんまり感動の再会にならなかったな」って(笑)。

──アクションは練習されたんですか? 印象に残ってるアドバイスがあれば教えてください。

赤楚:練習してるんですけど、なかなか難しくて…。下半身が大事だと教えてもらったことを意識しています。ステップもですし、キックやパンチもしっかり腰から入れないと勢いが出ないので。

──ちなみに、「アマゾンズ」のキャストからは何かありました?

赤楚:僕からは出演することを言えなかったんですが、志藤真役の俊藤光利さんは「アマゾンズ」のプロデューサーから聞いたそうです。「ほかのことを何も考えずに、1年間これだけを思って頑張れ」と、優しいメッセージをいただきました。

──「アマゾンズ」のときも、俊藤さんがアドバイスしてくださったそうですね。

赤楚:はい。いろいろと目をかけてくださって、すごく頼り甲斐のあるお兄さんです! 現場で本当に助けていただきました。

──仮面ライダービルドは、ビルドドライバーに変身アイテム「フルボトル」を2本組み合わせて変身します。特に強力なパワーを生み出す組み合わせを“ベストマッチ”と呼んでいますが、赤楚さん自身にとっての“ベストマッチ”は「柔らかさ」と「3枚目」ということですが。

赤楚:僕自身は柔らかいというか、おおらかな人間だと思っていて。

──「アマゾンズ」の長瀬の印象や記者会見の感じから、柔らかいというよりは力強い、というイメージがあったんですけど、お話してみると、すごく柔和な感じが伝わってきました。

赤楚:そう言われることも多いですね。

──一方は「3枚目」ということで、笑いを取りにいくことの方が多いですか?

赤楚:ボケるというか、カッコつけても、カッコつかないことが多くて…。「アマゾンズ」で演じた長瀬の、一生懸命なのに、どこか抜けてるヤツに見える、みたいなところが自分にもあるように思います(笑)。

──では最後に、赤楚さんのファン、特撮ファンにメッセージをお願いします。

赤楚:僕にとって「アマゾンズ」での経験は本当に宝物です。大好きな作品なので、長瀬は長瀬として好きでいてほしいです。そして、龍我は龍我で別の魅力があるキャラクターなので、彼のことも愛してもらえたら…。そう思ってもらえるように、頑張ってます!

「ビルド」はストーリーが複雑で面白いです。伏線もたくさん張られていて、ハテナが毎週浮かんでくると思うので、ぜひ龍我と一緒に、その謎を解きながら楽しんでください。

──愛します!! 毎週、楽しみに見させてもらいます!

インタビューを終えて

赤楚さんのインタビュー、最高でした。

取材が立て込んでたにも関わらず、疲労感を一切見せることなく、しっかりと質問に答えてくださいました。

綺麗な顔立ちなので、女性ファンがたくさんつくことかと思いますが、男も惚れさせてくれる熱い一面も垣間見ることができました。「ビルド」の作中でも、きっと男のファンをも惚れさせてくれることでしょう。

赤楚さん、お忙しい中、「アマゾンズ」の話までしていただきありがとうございました。

赤楚衛二(あかそ・えいじ)
1994年3月1日生まれ。愛知県出身。ドラマ「表参道高校合唱部!」、映画「ヒロイン失格」、舞台「黒子のバスケ THE ENCOUTER」などに出演。そのほか、CMやモデルなど幅広く活動中。

(インタビュー、インタビュー後記:オジンオズボーン・篠宮暁、文:大谷和美)