佐々木蔵之介「やりすぎ満載」と自信『超高速!参勤交代 リターンズ』舞台挨拶

INTERVIEW
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8月3日、映画『超高速!参勤交代 リターンズ』完成を祝うイベントが開催。銀座松竹スクエアで行われたスペシャルセレモニーのあと、完成披露試写会の舞台挨拶に佐々木蔵之介さん、深田恭子さん、伊原剛志さん、寺脇康文さん、上地雄輔さん、知念侑李さん(Hey!Say!JUMP)、柄本時生さん、六角精児さん、中尾明慶さん、富田靖子さん、陣内孝則さん、西村雅彦さん、菊千代さん(猿)、本木克英監督、計13名と1匹が登壇しました。

「続編があると誰一人思っていませんでした(笑)」

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“殿”こと内藤政醇役の佐々木蔵之介さんは、「ここに登壇している誰一人、続編があると思っていませんでした(笑)」と冒頭で挨拶。行きの倍の速さで帰るという、まさに過酷な参勤交代を描いた本作について、「前回の倍走れといわれました。川も渡りました。また、ふんどしで。そして、ふんどしがほどける男の子もいます。そんな映画です(笑)」と語りました。

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前作で政醇と出会い、本作で妻となったヒロイン・お咲を演じた“深キョン”こと深田恭子さんは、かわいらしいピンクの花の模様の浴衣姿で登場し、「殿も心が温かく藩を思っているんですが、蔵之介さんも撮影チームへ本当にお気遣いいただいて、とても楽しい優しい現場でした」とコメント。そんな深田さんを、佐々木さんは「久しぶりの深田さんは美しくて…本当に素敵です。水着になっても着物になっても」と称えていました。

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今回、戦いのシーンで謎の掛け声を出したり、勢いで切り株にお尻をぶつけて青タンを作ったという西村雅彦さん。「演技力がないものですから、勢いで乗り切ろうと思って一生懸命やらせてもらいました。すいません!」と頭を下げていましたが、本木監督は「すべてが予想外でした。素晴らしい演技だったと思います」と称賛。

抜け忍の段蔵を演じた伊原剛志さんと、刀剣の腕が立つ源八郎を演じた寺脇康文さん。現場でそれぞれがお互いのものまねをしていたそうで、この舞台でもそれを披露。

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今回、寺脇さんはまさかの入浴シーンがあるとのことで、「一緒に入る人がすごい身体の持ち主なので、僕も負けずに『ファイト一発!』な感じでやろうと、いつCMが来てもいいように鍛えておりました(笑)」と語ると、伊原さんが「そら、楽しみやな」と調子を合わせ、「見てちょうだい」(寺脇さん)「見る」(伊原さん)と、終始息の合った掛け合いを繰り広げた二人でした。

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前作のときは、共演者にさまざまないたずらを仕掛けていたという上地雄輔さん。しかし、今回は他のキャストとの絡みが少なく、チャンスは少なかったようで、「最後のほうでみんなとお会いできたときはうれしくて、ずっといたずらを考えてたんですけど、距離感がすごくありまして、あまりできなかった」と現場を振り返りました。

この日、もっとも女性の歓声が高かった知念侑李さんは、弓の名手という役どころにちなんで「たくさんの方のハートを射抜けたらいいなと思います」と挨拶。今回は、ふんどし以上に肌を露出するシーンがあったそうですが、「気楽にできました」と笑顔で撮影を振り返りました。

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柄本時生さんは、前作に引き続いて、猿の菊千代さんと一緒のシーンが多数ありましたが、「前にやったときは、小さくていうこと聞かなかったんですが、今回は、聞くようになってくれて、撮影が楽でした。“菊千代待ち”も減りました。」と菊千代さんの成長ぶりに感心した様子。

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本作で初登場し、源八郎の妻を演じた富田靖子さん。夫を尻に敷く強い女性を演じましたが、「待っている女たちも頑張っています!」「相馬様(西村さん)の奥様が私以上にキレキレの方なので、そこの部分もご覧になっていただけたらうれしいです」とコメント。本作では、走る男たちだけでなく、その妻たちの活躍にも期待ですね。

–{陣内孝則「メイクをしないと持ち前の○○さが出てしまう」}–

陣内孝則「知念くんとすみ分けたほうがいいかなと」

今回の舞台挨拶、キャスト陣から、劇中でのメイクについてのこぼれ話がいくつも語られました。

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六角精児さんは、死人のふりをするシーンがあり、死人メイクもしたそうですが、「メイクさんが自由奔放になって、キャンバスのように顔にいろいろと塗りたくられて、スタッフさんともども笑っておりました」だそう。これは、要チェックの場面ですね。

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あやしげな坊主・極蔵を演じた中尾明慶さん。本作からの参加となりましたが、「みなさん優しいんでだいぶ和んだと思っていたんですが、さきほど、蔵之介さんから『お前、撮影のときより髪伸びたな』といわれて、『いや、俺、特殊メイクなんですけど』って、全然コミュニケーションとれないで終わってたんだってさっき知りました」とほんのり悲しいエピソードを披露。なお、佐々木さんは、撮影のときに中尾さんが特殊メイクに時間がかかるのを「大変やな」と思っていたにもかかわらず、この日、それをすべて忘れていたそうで、「申し訳なかったです」とあやまっていました。

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そして、本作でデビッド・ボウイを意識して濃いメイクをしたという陣内孝則さん。「あまりメイクをしないと、持ち前の善良さやさわやかさが出てしまうもんですから、できるだけレインボーカラーのアイシャドウを使いました。まじめにメイクすると知念君と顔がかぶってしまうのですみ分けたほうがいいのかなと」と話し、笑いが起こる中、「何か問題でも?」とぴしゃり。本木監督から「大先輩のトレンディ俳優」といわれた陣内さんですが、ベテランの小粋なトークはさすがでした、

「一番成長」と監督絶賛!「主演男優賞」の座に輝くのは?

本作のキャスト陣で、本木監督が「一番成長した俳優さんです」と賛辞を寄せたのが、この方。そう、猿の菊千代さんです。

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「ここを見てほしい」というシーンは?という質問を受けた菊千代さん。「自分でいうのもなんですが、佐々木さんや監督、いろいろな方から大絶賛をいただいていまして、今年は申年ということで“猿”という字を書いて“主演男優賞”をいただけるんじゃないかと思うので、全シーン見ていただきたい」とのことでした。

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豪華キャスト陣が仲良くトークを繰り広げた舞台挨拶。最後は、「肩の力を抜いて、楽しんでください」(本木監督)「このやりすぎ満載はこれで最後なので、見に来てください。超高速で参勤の帰りをやるだけの映画。でも、時代劇ってこんなに面白い、かっこいい、自由なのかと思っていただければと思います」(佐々木さん)と、締めくくられ、終了しました。

2014年に公開され大ヒットした『超高速!参勤交代』の続編『超高速!参勤交代 リターンズ』。前回、江戸への参勤を成し遂げた弱小貧乏藩の面々が、故郷に帰る道中再び大ピンチに見舞われるストーリーが描かれます。2016年9月10日より全国ロードショー予定です。

(C)2016「超高速!参勤交代 リターンズ」製作委員会