「商店街バンド」というバンドをご存知でしょうか? 商店街バンドは、元JUDY AND MARY(ジュディマリ) のTAKUYAさんを中心とした日本を代表するプロミュージシャンと、お笑い芸人のアメリカザリガニが、音楽とお笑いを融合させたシチュエーション・コメディを展開するコミックバンド。
*商店街バンドのメンバー、TAKUYAさん、五十嵐公太さん、友森昭一さん、nishi-kenさん、伊藤千明さんと、ゲストの175RのSHOGOさん、クイズ王の古川洋平さん
元々はTAKUYAさんのバースデイライブの企画のひとつとして誕生したバンドでしたが、2014年の2月に開催した単独ライブを皮切りに本格的に活動を開始。公演を重ねるごとに、笑いのレベルの高さと演奏の凄さに、ハマる人が続出している注目のバンドです!
そんな商店街バンドが、2月16日にshibuya eggmanにて「五輪の次はご臨終!音楽葬だヨ!全員集合!2016 2月公演」を開催しました。ライブの様子を、写真をふんだんにレポートします。
■オープニングアクトはSHOGOが歌うAFTER BLUE BOY
この日、オープニングアクトを務めたのは、元BLUE BOYのメンバー村松秀人率いるスペシャルメンバーによるカバーバンド「AFTER BLUE BOY」。BLUE BOYは、ジュディマリとほぼ同時期にデビューしたバンドで、当時NHKの楽屋などでジュディマリと一緒になることが多く、仲が良かったという縁もあっての登場。商店街バンドのゲストでもある175RのSHOGOさんがBLUE BOYの名曲を歌い上げました。
■ミュージシャンが音楽でボケて芸人がツッコム
いよいよ商店街バンドの登場ですが、まずは楽屋から。商店街バンドでは恒例の円陣を組んでの気合注入の様子。掛け声は、「今日も笑わせていこう!」でした。掛け声から笑いに力をいれているのが伝わってきます。
–{いよいよライブ開始!}–
いよいよライブ開始!
今まで「結婚式編」や「市長と秘書編」などいろいろなテーマでライブをやってきた商店街バンドの今回のテーマは、「お葬式」。アメザリ柳原さんのお父さんが亡くなったため葬儀をするという設定で、葬儀屋に扮したアメザリ平井さんと、生前のお父さんと仲が良かった商店街の人たちで結成された「商店街バンド」に音楽葬を取り仕切ってもらうところからはじまります。
*お葬式なのでメンバー全員喪に服しています
1曲目は、「悲しみがとまらない」。演奏に合わせて、柳原さんが高音ボイスで「I can’t stop.」と熱唱しながら「心臓STOP」してしまった父親に対する悲しみ表現。その後も、商店街バンドのメンバー紹介や、故人の人生を音楽とともに振り返りながら、お葬式なのに会場からはその都度「フゥーーー」と歓声が上がるほど盛り上がりをみせていきます。
演奏する楽曲も、「Go Go Heaven」や「お祭りマンボ」、「ルパン三世のテーマ」に「Born in the USA」、「ゴールデン洋画劇場」など、新旧の名曲や、人気のアニメソング、まさかなものまで多種多様。
写真はゴールデン洋画劇場のオープニングアニメーションを再現するアメザリの2人。
楽器を担当するメンバーは、BGMや効果音、小道具を使いながらボケを展開。アメリカザリガニは軽快なトークと、観客を巻き込んだコールアンドレスポンス、そして歌も披露しながら、会場を笑いの渦につつんでいきます。
*お葬式ならではの小道具も
*伝統のハリセン芸!
–{突如はじまる「三途の川横断!ウルトラクイズ」}–
■突如はじまる「三途の川横断!ウルトラクイズ」
そして、いよいよゲストの登場です。故人の友人代表として登場したのは、高校生でクイズ番組2冠を達成し現在はクイズ作家として活躍しているクイズ王の古川洋平さん。
ウルトラクイズの音楽にあわせた平井さんの「天国に行きたいかー! 成仏したいかー!」の煽りとともに、観客を巻き込んだ「史上最大!三途の川横断ウルトラクイズ!」と題したクイズ大会がはじまります。
クイズは、例えば「音楽の20」などジャンルと配点を古川さんに伝えると、古川さんがその場で問題を考えて出題してくれるというもの。柳原さん 対 商店街バンド&観客 でクイズ大会を行ったこともあり、会場は笑っていいとも!のような一体感ある空間となり、大いに盛り上がりました。
*お馴染みの「ハズレ」が登場する場面も
*クイズを出題するときの「ズッチャ」という効果音や「ピンポン」「ブー」などの音も生演奏で弾いています
クイズ大会が終わると、175Rの名曲「ハッピーライフ」の演奏がはじまりSHOGOさんが歌いながら登場!
近所に住む天才歌ウマ少年、SHOGOくん(小5)という紹介で笑いに誘いながら、故人を送る曲として、尾崎豊の「卒業」、スピッツの「空も飛べるはず」を熱唱して会場を魅了しました。
–{お焼香、そして出棺へ}–
■お焼香、そして出棺へ
いよいよライブも終演にさしかかり、お焼香の時間へ。
柳原さんの「焼香だーーーー!」の絶叫とともに、焼香ヘッドバンキングがはじまります! アメザリ、観客ともに盛り上がりは最高潮に。
紅の勢いのまま、出棺をしてお葬式は幕を閉じます。
■David Bowieの追悼も
ライブのラストでは、TAKUYAさんより2016年5月16日に初の大阪公演となる心斎橋JUNUSでのライブや、2016年5月30日の渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのライブの発表も。会場から驚きの歓声が上がりました。
また、今回のライブでは2016年1月10日にこの世を去ったDavid Bowieの追悼でDavid Bowieの「Quick sand」も特別に演奏されました。
この曲は、TAKUYAさんがオーストリアのウィーンにDavid Bowieをみにいったときの1曲目の曲だそうで、12弦ギターを持ってひとりで歌っている姿がカッコよかったことからこの曲を選曲したそう(今後もDavid Bowieの曲は演奏する予定)。
「お笑い生演奏ミュージカル」とも言われている商店街バンドのライブ。詳細をレポートしてしまうと、笑いのオチを書いてしまうことになってしまうので、全体的になにを言っているかわからない部分もあったかと思いますが、そこはぜひ生でライブを楽しんでいただければと思います! 笑いっぱなし、演奏力に驚かされっぱなしの2時間です。
次回のライブは3月1日(火)に開催。公演に行く際は、(一応)お葬式なので喪服っぽい格好、黒っぽい格好をしていくとより楽しめるのでオススメです。
では、この辺で。
(執筆:砂流恵介)
「まさかの渋谷2DAYS 五輪の次はご臨終!音楽葬だヨ!全員集合!」
日時:3月1日(火)18:00開場/19:00開演
場所:渋谷・ eggman
<出演者>
商店街バンド
(メンバー:TAKUYA、アメリカザリガニ、五十嵐公太、友森 昭一、nishi-ken、伊藤千明)
<ゲスト>
葉月パル、古川洋平
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