はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
八雲ふみねです。
2月11日、舞浜アンフィシアターにて開催される「牙狼10周年記念 魔界ノ宴 ーGARO FES.ー」。
私は夜の部に、MCとして出演させていただきます。
チケットは、現在絶賛発売中。
10周年のアニバーサリーイベント、是非、みんなで一緒にお祝いしましょう!
詳細は、コチラ!
さて、またまたこの季節がやってきましたね〜。
第88回アカデミー賞!
ノミネート作品も発表され、オスカーの行方が気になるトコロ。
…って、ちょっと待って。
アカデミー賞の授賞式は、現地時間の2月28日。
いくらなんでも八雲さん、早すぎやしませんか???
いやいや、コレが決して早くないんですよ。
何故ならば、DVD&ブルーレイが発売中の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や大ヒット公開中の『ブリッジ・オブ・スパイ』をはじめ、ノミネート作品の日本公開が続々と決定しているんですよ。
それならば、
映画ファンとしては、しっかり情報を押さえておきたい!
ですよね〜〜〜。
そこで。
八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.49
今回は…。
いまから押さえておきたいアカデミー賞!
作品賞にノミネートされた8作品を中心にまとめてみました!
–{まずは、クリスチャン・ベール 、ブラッド・ピットがウォール街に挑む社会派エンタテインメント!}–
マネー・ショート 華麗なる大逆転
2016年3月4日から全国ロードショー
監督:アダム・マッケイ
出演:クリスチャン・ベール、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット ほか
©2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
クリスチャン・ベール、ライアン・ゴズリング、スティーブ・カレル、ブラッド・ピットと、豪華キャストが共演。
リーマン・ショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予測し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの動向を描いた社会派ドラマ。
今年度アカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞(アダム・マッケイ)、助演男優賞(クリスチャン・ベール)、脚本賞、編集賞にノミネートされています。
経済危機という難しいテーマではありますが、破綻していくサマをパンクロックなテイストでスリリングに描写しているのにはオドロキ。
ある意味、実験的な要素が多分に含まれた映画、とも言えるでしょう。
第27回アメリカ製作者組合(PGA)賞の映画部門では作品賞を受賞し、ある意味ダークホース的存在かも…。
ブリッジ・オブ・スパイ
2016年1月8日からTOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、スコット・シェパード、エイミー・ライアン、セバスチャン・コッホ ほか
©2015 DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC and TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION.
1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。
作品賞、助演男優賞(マーク・ライランス)、脚本賞(ジョエル&イーサン・コーエン)、美術賞、録音賞、作曲賞と6部門にノミネート。
6部門ならば “まずまず…” といった印象もありますが、監督賞でスティーブン・スピルバーグ、主演男優賞でトム・ハンクスの名前が挙がらなかったのは、いささか寂しい印象も。
以前のコラムでも「アカデミー賞レースで話題となる映画」と紹介しましたが、結果は如何に???
ブルックリン
2016年7月から全国ロードショー
監督:ジョン・クローリー
出演:シアーシャ・ローナン、ジュリー・ウォルターズ、ドーナル・グリーソン ほか
2015 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
1950年代、アイルランドからニューヨーク・ブルックリンへと出稼ぎでやって来た少女の成長を描いたヒューマンドラマ。
主演は、『つぐない』で13歳という若さでアカデミー助演女優賞にノミネートされて注目を集めた、シアーシャ・ローナン。
彼女の伸びやかな演技は本作でも高い評価を得ており、今年度アカデミー賞では主演女優賞にノミネートされています。
少女から大人へと揺れ動く時期を瑞々しく演じたシアーシャ・ローナンがオスカー獲得なるかどうかも、気になるトコロ。
–{映画ファンのハートをガッチリ掴んで、10部門でノミネートされたのは…。}–
マッドマックス 怒りのデス・ロード
Blu-ray&DVD発売中、デジタル配信中
監督:ジョージ・ミラー
出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン、ゾーイ・クラビッツ ほか
©2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
荒廃した近未来を舞台に、妻子を殺された男マックスの復讐劇を描いたシリーズ第4作。
映画ヤローたちのハートをアツく焦がした本作が、作品賞、監督賞などの主要部門含む10部門でノミネートとは嬉しい限り。
昨年の映画業界に旋風を巻き起こしたように、ドルビー・シアター(旧コダック・シアター)にも旋風吹き荒れるか?
私個人的には、独創的な作家性を遺憾なく発揮したジョージ・ミラー監督に監督賞を希望!
レヴェナント:蘇えりし者
2016年4月22日からTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター ほか
音楽:坂本龍一
© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
レオナルド・ディカプリオとアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が初タッグ。
荒野にひとり取り残されたハンターの壮絶な闘いを描いたサバイバル・ドラマ。
作品賞、監督賞(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ)、主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、助演男優賞(トム・ハーディ)ほか、最多12部門でノミネート。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は、昨年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞の4冠を制したのが記憶に新しいですね。
そしてレオナルド・ディカプリオ、悲願のオスカー獲得なるか???
この話題はすっかりアカデミー賞における名物行事と化してますが、今年こそ!
オデッセイ
2016年2月5日からTOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー
監督:リドリー・スコット
出演:マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ、ケイト・マーラ、ショーン・ビーン、セバスチャン・スタン ほか
© 2015 Twentieth Century Fox Film
アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を緻密な科学描写とともに描いた、SFアドベンチャー超大作。
作品賞、主演男優賞(マット・デイモン)ほか、7部門にノミネートされています。
これはノンフィクションか?!
…と見紛うような、圧倒的なリアリティとスリルに迫った映像が実に素晴らしい!
主要部門ではないけれど、美術賞や視覚効果賞ではオスカーに手が届きそうな予感。
–{アカデミー会員好みの王道映画と言えば…。}–
ルーム
2016年4月8日からTOHOシネマズ 新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国順次ロードショー
監督:レニー・アブラハムソン
出演:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ
©ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015
7年間監禁された女性と、監禁部屋の中で生まれ育った息子が外界へ脱出し、社会へ適応していく姿を描いた人間ドラマ。
作品賞、監督賞(レニー・アブラハムソン)、主演女優賞(ブリー・ラーソン)、脚色賞の4部門でノミネート。
主演のブリー・ラーソンは、アカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデン・グローブ賞で主演女優賞を受賞。
またトロント国際映画祭では観客賞(最高賞)を受賞するなど、高い評価を得ている本作。
賞レースに関係なく注目したい一作です!
スポットライト 世紀のスクープ
2016年4月からTOHOシネマズみゆき座ほか全国ロードショー
監督:トム・マッカーシー
出演:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーブ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー ほか
©2015 SPOTLIGHT FILM, LLC
新聞記者たちがカトリック教会のスキャンダルを暴いた様子を、トム・マッカーシー監督が映画化した実録ドラマ。
作品賞、監督賞(トム・マッカーシー)、助演男優賞(マーク・ラファロ)、助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)ほか6部門でノミネートされています。
実話映画でインディペンデント製作…とくれば、これはもう、アカデミー会員たちの大好物!
特筆すべきは、放送映画批評家協会賞で作品賞に輝いているコト。
近年は、放送映画批評家協会賞で作品賞に輝いた作品がアカデミーでもオスカーに輝く確立が非常に高く、そういった意味では最有力候補?!
ほかにも、
『クリード チャンプを継ぐ男』で助演男優賞にノミネートされたシルベスター・スタローンの復活なるか???
長編アニメーション賞にノミネートされている『思い出のマーニー』の行方は…???
…と、気になるコトを取り上げたらキリがない!
第88回アカデミー賞の授賞式は、現地時間の2月28日。
その行く末を見守りましょう!
それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。
八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。