名優たちの演技が光る!実話を映画化した映画たち3選

INTERVIEW

 

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はじめましての方もそうでない方もこんにちは。

八雲ふみねです。

 

 

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ひつじのショーンと一緒に…。

 

 

お正月、日本最大級の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」へ出かけました。
万博記念公園内に作られた施設は、甲子園球場が4つ以上入る広さ。
大阪天保山にある世界最大級の水族館「海遊館」が初プロデュースするミュージアム「NIFREL(ニフレル)」やポケモンとコミュニケーションできる「ポケモンEXPOジム」、日本初の体験型英語教育施設である「OSAKA ENGLISH VILLAGE(オオサカ イングリッシュ ビレッジ)」など、体験型施設が集まっているのが特徴。
ららぽーとEXPOCITY内にある「ひつじのショーンファミリーファーム」は、チビッコたちで賑わってましたよ〜。

 

 

そして、こちらも一際目を引いてました!

 

 

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ガンダム VS シャアザク!!!

 

めっちゃリアルですなぁ。

 

 

…というコトで。

 

 

八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.47 

 

 

今回は…。

 

 

名優たちの芝居が光る!実話を映画化した作品をご紹介します。

 

–{スティーブン・スピルバーグ × トム・ハンクス、14年ぶりのタッグで贈る感動作。}–

ブリッジ・オブ・スパイ

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2016年1月8日からTOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、スコット・シェパード、エイミー・ライアン、セバスチャン・コッホ ほか
©2015 DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC and TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION.

 

監督、スティーブン・スピルバーグ。
主演、トム・ハンクス。
脚本、ジョエル&イーサン・コーエン。
アカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集、1950~60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。

 

保険の分野で着実にキャリアを積み重ねてきた弁護士ジェームズ・ドノバンは、アメリカが拘束したソ連のスパイの弁護を引き受けたことがきっかけで、ある任務を任されることになる。
それは自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連で捕らえられたアメリカ人パイロットを交換するための交渉役だった。
世界の平和を左右しかねない極秘司令。
これまで平凡な市民として人生を歩んできたジェームズだったが、米ソの全面核戦争を阻止するため、この重大任務に全力で立ち向かっていく…。

 

スティーヴン・スピルバーグ監督とトム・ハンクスによるタッグは、11年ぶり4度目。
全編にわたって緊張の糸が張り巡らされ、極上のサスペンスとして見ごたえたっぷり。
今年2月に開催される「第88回アカデミー賞」でも話題となること、間違いなしでしょう。

 

さてトム・ハンクスと言えば、実在の人物を演じることが多い俳優の一人。
最近でも、
映画『メリー・ポピンズ』の製作背景を描いた『ウォルト・ディズニーの約束』では、ウォルト・ディズニー氏。
ソマリア海域人質事件をテーマにした実録サスペンス『キャプテン・フィリップス』では、海賊に拉致されるフィリップス船長。
どの作品も説得力ある的確な演技で、観る者を魅力しています。
『キャプテン・フィリップス』でトム・ハンクスさんが来日した際、その来日記者会見で司会を務めさせていただきましたが、

 

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「実話をいかにエンターテインメントとして魅力的に見せていくか」ということについて熱心に語っていたハンクスさんの姿が、とても印象に残っています。
演技巧者トム・ハンクスが、東西冷戦の鍵を握る男ジェームズ・ドノバンをいかに演じるか、見ものです。

 

–{クリス・ヘムズワーズが、新たな魅力全開!}–

白鯨との闘い

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2016年1月16日から2D/3D同時公開
監督:ロン・ハワード
出演:クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・ウォーカー、キリアン・マーフィ、ベン・ウィショー、ブレンダン・グリーソン ほか
©2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED

 

「アメリカ文学最大の小説」とも呼ばれている、ハーマン・ メルヴィルの長編小説「白鯨」。
海洋冒険小説の枠に納まりきらない圧倒的なスケールと独自の描写に魅了された人も多いことでしょう。
しかし、このあらゆる意味で“規格外”の小説が、実話だったとは…。
それが、本作『白鯨の闘い』。

本作のベースは、メイヴィルによる名著「白鯨」に隠された事実を明かしたノンフィクション小説「復讐する海 捕鯨船エセックス号の悲劇」。

舞台は19世紀。
クジラから取れる鯨油は生活になくてはならない油であり、捕鯨は一大産業だった。
一等航海士オーウェンと21人の仲間たちは捕鯨船エセックス号でアメリカのナンタケット港を出航。太平洋を進んでいた。
しかし沖合で誰も目にしたことがないほど巨大で白いマッコウクジラと遭遇。
クジラとの激闘の末、船を沈められてしまう。
わずかな食料と飲料水をかき集め、3艘のボートで広大な海に脱出したオーウェンたち。
自分たちがいま何処にいるかも分からない、広い広い太平洋の真ん中で、度々クジラに襲われながら漂流していく…。

 

船乗りを襲った衝撃の真実を名匠ロン・ハワード監督が映画化。
最新のVFX技術を駆使した圧倒的な映像美で、海の恐ろしさと荘厳さを大胆に描写しています。
極限の状況に置かれた海の男たちの壮絶な人間ドラマは、見る人の魂に突き刺さりますよ。

 

主人公のベテラン航海士オーウェンを演じるのは、クリス・ヘムズワーズ。
『アベンジャーズ』シリーズの主要キャラクター、マイティ・ソー役ですっかりお馴染みですよね。
セクシー&ワイルド、マッチョな肉体美が魅力的なヘムズワーズですが、本作では目を疑うほどの激やせ姿。
本作では命がけの漂流生活を余儀なくされる役柄とあって、過酷なダイエットに挑戦したそう。
その変貌ぶりにはオドロキの一言!
死の海域で生き延びるために、彼らが下す “究極の決断” とは?
そして、彼らの前に幾度も立ちはだかる “白鯨との闘い” の行方は?
この迫力の映像は、是非映画館で…。

–{ジョセフ・ゴードン=レビットが命がけで挑んだ衝撃作}–

ザ・ウォーク

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2016年1月23日から全国ロードショー
監督:ロバート・ゼメキス
出演:ジョセフ・ゴードン=レビット、ベン・キングズレー、シャルロット・ルボン、クレマン・シボニー、セザール・ドムボイ ほか

 

ハラハラドキドキすることを「手に汗握る」と表現しますが、

この映画を見た時は、最初から最後まで両手が汗でビッショリ!

 

手汗ってこんなにかくものなのね…。
…と、これまた驚愕の一作でした。

 

1974年8月7日、当時世界一の高さを誇ったワールド・トレード・センター(WTC)。
摩天楼の荘厳なツインタワーの間をワイヤーロープ1本でつなぎ、命綱なしで闊歩する男がいた。
その男の名は、フィリップ・プティ。
フランス出身の大道芸人である彼は、これまでにもパリのノートルダム大聖堂の2つの小塔の間の綱渡りやシドニーのハーバーブリッジの横断に成功。
誰よりも高みを目指したWTCでの偉業は、当時「史上最も美しい芸術犯罪」と、さまざまなクリエイターから絶賛を受けました。
そんな命がけの綱渡りを敢行した男の物語を映画化したのが、本作『ザ・ウォーク』。

 

この不可能とも思える挑戦は紛れもない実話であり、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した映画『マン・オン・ワイヤー』でも描かれています。
しかしプティ氏自身が実際にWTCを渡る姿は映像としては残されていないので、彼の驚くべき挑戦を映像として観ることが出来るのは、この『ザ・ウォーク』が初めて。
“VFXの魔術師” とも呼ばれるロバート・ゼメキス監督がスリルと美しさを同時に体感出来る<新鋭像>を実現しています。

 

主演は、若手実力派の呼び声が高いジョセフ・ゴードン=レビット。
本作での綱渡りシーンはすべて、ノーワイヤーかつ吹き替えなしで挑んだというジョセフ。
現在もニューヨークに在住するプティ氏から本格的なトレーニングを受け、見事なワイヤー・ウォーキングを体得。
技を伝授されただけでなく、その精神性まで受け継いだ彼の演技には引き込まれますよ。

 

さて、映像としての完成度や技術力の高さに終始されがちな本作ですが、私がこの映画を観ていちばん感動したのは「夢を追う人」の生きざま。
1本の細いワイヤーの上を歩き、地上の喧噪から離れ空と一体となっていくプティの姿は、美しくもあり崇高でもあり。
映画史上に残る名シーンと呼んでも過言ではないでしょう。
純粋に夢を追いかけ、それを実現する人の希望と情熱。
是非、ドラマの部分にもしっかり注目していただきたいですね。

 

 


 

 

それではまた次回、お会いしましょう。

お相手は、八雲ふみねでした。

 

 

八雲ふみね fumine yakumo

八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。

八雲ふみね公式サイト yakumox.com