2015年11月26日(木)、TOHOシネマズ新宿にて、映画『ピンクとグレー』完成披露イベントが開催され、主演の中島裕翔さん、菅田将暉さん、夏帆さん、岸井ゆきのさん、柳楽優弥さん行定勲監督が登壇しました。
今作はアイドルグループ「NEWS」のメンバーでもある作家、加藤シゲアキの処女作を映画化したもの。突然自殺した人気俳優・白木蓮吾(中島裕翔)が残した遺書をきっかけに、かつて連吾とともに芸能界を目指していた親友の河田大貴(菅田)は憧れのスターに。蓮吾の死によって偽りの名声を手にした大貴が迷い苦しみながら、彼の死の真相にたどりつく姿を、62分後に世界が変わるという斬新な仕掛けを使って描いています。
中島裕翔と柳楽優弥のタイマン勝負が観られる!?
この日のために用意されたピンクカーペットに登場したキャストたちと監督。
映画初主演の感想を尋ねられた中島さんは、「初めての映画出演で主演というお話で、緊張感もありつつ、監督が行定さんで、原作が先輩の加藤シゲアキくんと責任重大でした。でも、若い俳優さんに囲まれて僕も頑張らなきゃ、という闘争心のような気持ちも芽生えて、すごく刺激的な映画になったと思います」と挨拶します。
続いて、「現場で中島さんとすごく仲良くなったらしいですが」とMCに振られた菅田さんは、見つめてくる中島さんに「なんだその目は!」と照れ隠しのような反応をしつつ、「かわいい裕翔のかわいいエピソードをひとつ」と、「ラインで食べ物などの写メをちょくちょく送ってくるから、寂しいのかな?と思うのに、『今何してんの?』とか『遊ぼうや』とかは送ってこない。でも、『古着屋連れてって』とか連絡がきたりして、まだ探ってる感じがかわいい」と暴露。
中島さんはその話を聞きながら「かわいいっていうなよ〜」、「かわいいっていわれると照れる」とニコニコしながらコメントしていました。
そんなふたりに夏帆さんは「私が撮影に入った時にはもう本当に仲が良くて、このふたり、ホントにできてるんじゃないかなって思ったくらい。その中に入るのがどきどきしました。でも、高校生に戻ったみたいに撮影できて楽しかったです」と現場での様子を話していました。
また、ネタバレに関わることから、役どころが明かされていない柳楽さんと岸井さん。
岸井さんが「友達にどんな役か聞かれても答えられなくて…」と苦労を話すと、監督は「まぁ悪魔の役なんですけどね」と悪ノリ。
一方、柳楽さんは「多くしゃべったらネタバレしそうだから、あまりしゃべらないようにしようと決めています」とコメント。
すると、今度は「殺し屋の役ですね」と監督。
「そうだったんだ〜。そういう話だったのか」と中島さんがこぼし、「僕たち理解が足りなかったね(笑)」と菅田さんものっかって、会場に笑いを起こします。
中島さん曰く、柳楽さんは「ラスボスに匹敵する存在」とのことで、それを受けた柳楽さんからは「本当にタイマン勝負だったね! これはネタバレじゃないです(笑)」と意味深な発言も。
–{「世界が変わった瞬間」とは?}–
キャストたちの「世界が変わった瞬間」とは?
劇中の「世界が変わる仕掛け」にちなんで、人生の中で世界が変わった瞬間についてそれぞれに質問が。
中島さんはコンサートをやっている時なんだそう。「横浜アリーナとか東京ドームで、5万人以上のお客さんが一気に視界に入ってくる景色は視覚的に世界が変わりますし、踊りや演出も変わってくるのでそういう意味で世界が変わる瞬間ですね」とコメント。
続いて菅田さん。「ちっちゃいことですけど、今思いだしたのは、親父がコーラで骨が溶けるというのを信じていたので、コーラを飲ませてもらえない家だったんです。上京して初めて飲んで、ちょっと世界が変わりました」と発言しますが、「やっぱりそんなに変わらなかったかも」と笑っていました。
夏帆さんが「目が悪くて、裸眼から初めてコンタクトをした時に世界ってこんなに鮮やかなんだな、という衝撃がありました」と話すと、「CM狙ってる?」と菅田さんがつっこみ、笑いを起こします。
岸井さんは夏帆さんと話が被ってしまったそうで、中島さんに「岸井ちゃんもCM狙ってんの?」とつっこまれます。夏帆さんに「髪切ったとき、変わらなかった?」と尋ねられて「人生で初めてショートカットにして、今思えば世界が変わったかも。シャンプーするときとか、ドライヤーかける時とか」と話していました。
「結構あるんですけど、結構変わったなっていうトップ1」というエピソードを紹介した柳楽さん。「太ったとき、まず周りの見る目が違う。で、やせた時「頑張ったね!」っていう目になるんですよ。これ、結構世界が変わりますよ」と明かします。
一方、「ないから困ったんだよなぁ」と言う監督に、男性陣は「さっき言ってたじゃないですか」と不満げ(笑)。
菅田さんが先陣を切って「さっきニヤニヤしながら『男になったときかなぁ』って言ってたじゃないですか! なんでここにきて照れてるんですか(笑)」と監督を責めると、「いや、本当はあって、助監督になって初めてカチンコを打ったとき。それまでは怒られもしないような存在だったから、緊張してちゃんと打てなくて怒られたとき、初めて映画の世界に入った実感があって世界が変わりましたね」と監督ならではの話題で締めくくられました。
最後に、中島さんと監督からのあいさつで、舞台挨拶の幕が閉じられました。
中島「初出演で初主演で、至らないところもあると思いますが、ただのアイドルが出てるただの映画ではないと分かっていただきたいです。あとは青春群像劇なので、若手俳優のエネルギッシュな芝居に注目して欲しいです。62分後に「え!?」ってなると思うので、覚悟しておいてください(笑)」
監督「この企画をいただいて、原作の加藤シゲアキくんに感謝しています。もしかしたら彼が反映されているのか、そうでないかもしれないけど、メタフィクション的な面白みがある小説なので、そのバトンを受け取った限りは精一杯映画に成長させようと、ここにいるキャストとスタッフで頑張りました。きっと気に入ってもらえると思うので、もう一回観ていただいて、口コミでこの映画が広まっていくことを期待しています」
舞台挨拶なのに役柄が明かされなかったり、意味深が発言があったりと、公開への期待が高まるイベントとなっていました。
映画『ピンクとグレー』(配給:アスミックエース)は1月9日(土)より、全国ロードショーです。
(取材・文:大谷和美)
公式サイト http://pinktogray.com/
(c)2016『ピンクとグレー』製作委員会
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