2015年11月21日(土)、新宿武蔵野館で『映画 講談・難波戦記 -真田幸村 紅蓮の猛将-』公開初日舞台挨拶が行われ、主演の講談師・旭堂南湖さんと勝呂佳正監督が登壇しました。
講談師・旭堂南湖が語りつくす真田幸村の物語
戦国武将の中でも屈指の人気を誇り、数々の映画やドラマ、小説、マンガに登場している真田幸村。『映画 講談・難波戦記 -真田幸村 紅蓮の猛将-』は、この幸村の人気の原点ともいわれる豊臣VS徳川の最終決戦「大阪の陣」を舞台にした講談「難波戦記」を講談師・旭堂南湖さんが語りつくす映像作品です。
この日、わざわざ大阪からやってきたという旭堂南湖さん。「大阪のほうでは講談師として評判でございますが(笑)」と冗談交じりの自己紹介で観客を笑わせました。
一方、「今日、本当にお客さんが来てくれるのか心配で、朝、家を出てから足が重たかった」と語った勝呂佳正監督。しかし、南湖さんの「足が重いというわりにえらいおしゃれしてますね(笑)」という突っこみでまたも笑いが起き、会場は和やかなムードに包まれました。
特別ミニ講談!大阪の陣・冬合戦のエピソードを披露
この日の舞台挨拶では、特別に旭堂南湖さんによるミニ講談が行われました。
真田幸村が大阪城へ入城した後の冬合戦の間の一つのエピソードを披露した南湖さん。滑らかかつダイナミックな語り口に冗談をあれこれ挟みつつ、観客を引き込みました。
–{来年の大河ドラマ「真田丸」への不安?}–
来年の大河ドラマ「真田丸」への不安?
真田幸村といえば、来年の大河ドラマも幸村が主人公の『真田丸』であることが話題になっています。
『真田丸』について、南湖さんは、「主人公の名前が『信繁(のぶしげ)』。我々はずっと『幸村』でやっておりましたが、(大河ドラマで)『信繁』となると、世間のみなさんも『信繁』と思うんですね。ですから、変えなきゃならんのですが、うまく変換できるかがわからんのです」と不安を明かしつつも「非常に面白い大河ドラマになると思って、楽しみにしております」と来春の大河への期待を語りました。
「みなさんに広く講談を伝えたい」勝呂佳正監督
本作品で講談に効果音やBGMを入れることに実は戸惑いがあったという勝呂佳正監督。しかし、「みなさんに広く講談を伝えたい」という思いから、あえてバランスを考えて音を入れて制作したとのこと。「歴史のある講談のお話ですから、色々な音を表現する講釈師さんのこだわりがすごくあって、そこに敬意を払いながら、講談をのせさせていただいた」と語りました。
とはいえ、本作の効果音については、「効果音とは“効果”があるから効果音。この映画を見たら本当に効果的で、碁石をぱちぱち打つところなんかふるえました。非常によかったですね」と、南湖さんも絶賛していました。
本来、とても長い「講談・難波戦記」。「まだ、いっぱい南湖さんがネタを持っていますので、第二弾ができたら」と、勝呂監督の第二作への意欲あふれるメッセージとともに、舞台挨拶は幕を閉じました。
『映画 講談・難波戦記 -真田幸村紅蓮の猛将-』は、11月21日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開予定です。
『映画 講談・難波戦記 -真田幸村紅蓮の猛将-』公式サイト
http://yukimura-movie.com/
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