2015年11月21日(土)、新宿ピカデリーで行われた映画『劇場霊』初日舞台挨拶に、中田秀夫監督、主演をつとめたAKB48の島崎遥香さん、出演者の足立梨花さん、高田里穂さん、町田啓太さん、小市慢太郎さんが登壇しました。
ぱるる「たくさんの方にお越しいただいてうれしい」
伝説のホラー映画『女優霊』から20年、その後も『リング』『クロユリ団地』などを世に送りだしてきた中田秀夫監督の最新作『劇場霊』。嫉妬や憎しみ、怨念がうずまく“劇場”を舞台にしたホラー映画の決定版です。
主役の若手女優・水樹沙羅役をつとめた“ぱるる”こと島崎遥香さん。この日、急性胃腸炎の診断を受け、登壇は新宿ピカデリーのみとなりましたが、「たくさんの方にお越しいただいてうれしい。初主演ということでとても気合が入っています。楽しんでください」と、気丈に挨拶をしました。
中田監督のタオルのこだわりとは?「色気をだしてみました」
映画撮影中のエピソードを聞かれた島崎さんは、「監督が頭に巻いていたタオルと靴の色がいつも一緒だった気がするんですが、あれは合わせていたんでしょうか?」と、中田監督に質問。すると、監督は「そうですね。ちょっと色気を出してみました(笑)」と答えて、会場を笑わせました。
「撮影が盛りだくさんのときは注意信号で黄色。やばいぞってときはピンク。楽だよって日は青や緑。靴も買いました」と、実はこだわっていた中田監督。これには、「スニーカーをたくさん持っているなと思っていた。でもまさか…」(高田さん)と、登壇者たちからも驚きの声が上がりました。
–{撮影現場は女子トーク炸裂}–
撮影現場では女子トークが炸裂?
女性の出演者が多い『劇場霊』。それだけに、現場で「女子トークがすごかった」と教えてくれた足立梨花さん。「ホラーを撮っていたんですが、裏ではみんな仲よしで『胸が育つブラジャーがあるから買いにいこう』と話題になっていた」というエピソードを披露しました。
高田里穂さんは「(劇中劇の)舞台衣装が豪華で、着るのに20~30分かかった。剣さばきもコツが必要で、撮影前に指導していただきました。そういうところも見ていただけたら」とコメント。
また、劇中劇の「エリザベート」という役で、同じ衣装を着た島崎さん、足立さん、高田さんですが、各自のサイズに合わせて作り、髪飾りもそれぞれ違うとのことで、「そのあたりも注目してほしい」と足立さんとともに語りました。
キャストがほぼ女性なだけに、現場では1人でいることが多かったという町田啓太さん。「寂しかったなと思いながらも、そんな中、監督はすっと女子トークに入っていたんで、すごいなと感じました」と監督の意外な一面を明かしました。
これに中田監督は「根がおばはんというか…(笑)女子だけの中に入ってしゃべっていても全然平気」と答え、足立さん、高田さんらも「もはや女子トーク」「乙女チックです」とうなずいていました。
小市慢太郎さんは「印象に残っているのは、監督のかけ声。『よーいスタート!』『カット!』、もしくは『よーいはい!』『はい!』で終わる方が多いんですが、中田監督は『よーいスタート!』のあとに『おい~』、たまに『よう~』。あのテイストが大好きでした」という撮影を振り返りました。
これについて監督は「『はい』で終わるときは、だめなとき。『よ~』『おい~』など大きな声を出すときは、よかったときですね。東映出身の先輩の澤井信一郎さんの歌舞伎調の声の出し方を『いいな」と思っていただきました」と話しました。
–{会場から「ぱるる〜」}–
海外進出も決定!中田監督「Jホラーの地平を拡大させる努力をしたつもり」
海外の映画祭にも数多く出品され、注目度が高まっている『劇場霊』。この舞台挨拶の場で、ロシア、ブルネイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、台湾、韓国、タイ、ベトナム、中国、香港の計11カ国への海外進出も発表されました。この知らせに中田監督は「(大学が)アジア学科で、東南アジア方面を勉強していたのですごくうれしいです」と喜びをコメント。
最後は、中田監督の「Jホラーの地平を拡大させる努力をしたつもり。イタリアのゴシックホラーや昔の東宝の怪奇映画も勉強しながら、新しい試みをしているので、そのへんを味わっていただければ幸いです」というメッセージとともに、舞台挨拶は終了。
体調不良をおしての出席だった島崎遥香さん。ファンから「ぱるる~」と声援を受けつつ、会場をあとにしました。
映画『劇場霊』は、全国公開中です。
『劇場霊』公式サイト
http://gekijourei.jp/
(C)2015『劇場霊』製作委員会
(取材・文/田下愛)
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