レビュー&試写会でのキャストコメントをお届け!映画『日本ローカルヒーロー大決戦』

INTERVIEW
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こんにちは。シネマズ公式ライターの大谷です。

先日、11月14日(土)より公開の映画『日本ローカルヒーロー大決戦』の試写会に行ってきたので、作品のレビューと試写会の最後に開催された舞台挨拶でのキャストたちのコメントをお届けします。
ネタバレできるだけナシで書きたいと思いますが、気になる方は後半のキャストコメントまで読み飛ばしていただければと思います(笑)。

また、ローカルヒーローの存在を知らないという方はこちらの記事「あなたの街にもヒーローはいる!映画『日本ローカルヒーロー大決戦』」もぜひ読んでみてください!

お子様連れも特撮ファンも満足できる作品

まず、簡単にストーリーを紹介します。
千葉・木更津のローカルヒーロー「鳳神ヤツルギ」を中心に、全国のローカルヒーローが集まるイベントが開催されるその日、会場へ向かう子供たちが近道に通った立ち入り禁止区域で、世界を消滅させようとたくらむ破壊の神・煉獄大魔王と4人の魔神の封印を解いてしまいます。
危機を感じ、そこへ駆けつけた鳳神ヤツルギこと大和ミコトですが、魔神たちにかなわず、ヤツルギの力を奪われて意識不明に。
一方、大魔王は封印を解いた子供のひとり・ミコトに憑依し、イベント会場は魔神たちが差し向けた敵に侵略され、世界は危機を迎えます。

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最後にヒーローが勝利してこそ、というのがヒーローものの王道ストーリーですが、強大な敵に拮抗する姿にドキドキしながら観られる作品です。
ミニ・キサラ(「鳳神ヤツルギ」)による客席への呼びかけで、スクリーンの中のキャラクターたちと一緒にヤツルギへ声援を送る場面もあり、ヒーローショーさながらに子供たちも白熱するはず。

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また、ヒーローショーなどでアクションを磨いたキャストたちの戦闘シーンも見応えがあり、特撮ファンが観ても納得の完成度だと思います。
80分の上映時間の中にアクションシーンもたっぷりで、それぞれのキャラクターの見せ場はもちろん、同じ作品のキャラクターによる協力攻撃や、なかなか見ることのできない作品を超えたキャラクターのコラボ攻撃が見られるのも魅力です。

敵キャラクターだって活躍!

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そして、ヒーロー作品に欠かせないのが敵キャラクター&ライバルです。
「鳳神ヤツルギ」のほか、茨城「時空戦士イバライガー」、山梨・「甲州戦記サクライザー」、沖縄「ハルサーエイカー」、大分「パワーシティーオーイタ」などから個性的な敵幹部や美人幹部、ライバルキャラが多数登場し、作品に彩りを加えています。
戦いにどのように関わるのかは観てのお楽しみにしていただきたいところですが、「それでこそ敵キャラ!」と思わせてくれるギャグ要素も担っていて、シリアスな展開が続く中で癒し系ともいえる存在に愛しさを感じるほどでした。

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また、極悪なキャラに惹かれてしまうという人には、煉獄大魔王に遣える4人の魔神も魅力的に映ると思います。
ビジュアルのかっこよさもさながら、それぞれのキャラに個性があり、煉獄大魔王に忠心を誓って4者4様の戦い方でヒーローたちに苦戦を強いる姿は、「この4人のドラマももっと観たい!」と思わせてくれるのではないでしょうか。

–{キャストによる舞台挨拶!!}–

急遽、ヤツルギキャストが登壇!

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(左から、紫水杏奈さん、西間庭惇さん、辻彩加さん、花田俊さん、新田匡章さん、辻加純さん、矢那居秀樹さん)

上映終了後にはスタッフさんの計らいにより、試写会を観に来ていたキャストによる舞台挨拶が開催されました。
そこでの舞台挨拶でのコメントをご紹介します!

紫水杏奈さん(恐怪帝国幹部ウシオラ役)
「私は悪役を演じているので、ローカルヒーローの悪VS悪というなかなか見られない戦いが見所だと思います! 今回クラウドファウンディングを通して、たくさんの方々のご協力で作品をつくることができました。本当にありがとうございます」

西間庭惇さん(恐怪帝国幹部ジャンクーガ役)
「今日初めて観たのですが、本当に面白かったです。ずっと悪役を楽しいなと思いながら演じていたけど、やっぱりヒーローはかっこいいですね! ヒーローになりたいな(笑)!」

矢那居秀樹さん(穂積博士役)
「たくさんのスタッフのみなさん、キャストのみんな、応援してくださったファンの皆様、すべての方の協力で完成した作品を観て、僕は普段あまり感動しないんですけど、柄にもなく感動してしまいました。たくさんの人に広めていただいて、もっともっと輪が広がっていけばいいなと思います」

辻加純さん(ミニキサラ/穂積ヒメ役)
「撮影中はたくさんのヒーローがいて、とてもレアで楽しかったし、すごかったです!」

新田匡章さん(哮神ガイオン/獅子堂カイト役)
「ヤツルギへのライバル心を持っていたけど、そうじゃなくて同じヒーローとしてひとつのものに向かっていくことが大事だと、この映画を観て思いました。これからももっと他のローカルヒーローとアクションショーなどをしていきたいです」

辻彩加さん(天神キサラ/橘マリ役)
「タケルのセリフのように、みんながひとつになれた映画だと思います。他の地域のヒーローさんと仲良くなれる機会で、この映画を通して絆が深まりました。この作品に出られて本当にうれしいです。来年の映画にもつなげていけるよう頑張るので、応援よろしくお願いします!」

花田俊さん(鳳神ヤツルギ/大和タケル役)
「なかなかできないことを実現して、日本中のたくさんの方々が応援してくれる映画になったと思います。主演という形でやらせていただいていますが、登場しているみんなが主演ですし、観てくださるお客様が楽しんでいただければ本当にうれしいです」

今日初めて作品を観たというキャストもいて、思い思いの感想を語っていました。

ヒーロー、ファンの力をひとつに

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全国から49団体、敵キャラを含めて104体と、たくさんのキャラクターが登場するなか、撮影期間が3日しか取れなかったというお話もあり、他にも製作における苦労がたくさんあったのだと思います。
主催の「ヤツルギ魂」代表・飯澤さんも「本来ならVシネマを撮れる程度の規模」とお話されていましたが、そんなことは全く感じさせないクオリティで、ローカルヒーローとしての日頃の活動に対する情熱をひとつに挑んだ映画だということが画面から伝わってきました。
また、今作は一部資金をクラウドファウンディングで募って作られた映画で、ファンまでもがひとつになって実現した映画という点にも、支持されるヒーローの姿があると感じます。
さらに興行収入の5%が認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会(略称JCV)」に寄付されるそうなので、こういった活動に興味を持って映画を観てみるというのもひとつかもしれません。
ヒーローが好きな人も、正直あまり興味がないという人も、観たらきっとスクリーンから伝わってくる熱量を感じられる作品だと思います!

『日本ローカルヒーロー大決戦』は11月14日(土)、T・ジョイ蘇我ほか、イオンシネマ系列全13劇場で公開です。
公式サイト:http://movie.yatsurugi.net

(文・舞台挨拶写真:大谷和美)


(c)株式会社ヤツルギ魂