猫と侍の旅を描いた動物時代劇『猫侍 南の島へ行く』の公開初日を記念し、9月5日(土)にシネマート新宿で舞台挨拶が開催されました。
登壇したのは、コワモテの侍・班目久太郎を演じる北村一輝さん、女海賊役のLiLiCoさん、渡辺武監督。そしてゲストに、相棒の白猫・玉之丞を演じたあなごとニャンまげが登場し、にぎやかな舞台挨拶となりました。
今作は、2013年に放送されたドラマ『猫侍』の劇場版第2弾。かわいい白猫と旅をする侍
のギャップが話題になった作品で、今回は南の島が舞台という、よりぶっ飛んだ設定に爆笑必死の内容になっています。
ドラマ版のファンも大絶賛!
北村さんは「やり過ぎてすみません! ゆるいゆるいと言いながら、本当にゆるくなってしまって、どうしようかな、と(笑)。最後のシゲルマツザキ(松崎しげるさん)が歌うエンディング曲でなんとかフォローしていただいたと思います。今日は軽快なトークでいろいろぶちまけようかと思います」と苦笑しながら、半ばやけっぱちな様子で挨拶。
「完成披露舞台挨拶では役衣装にお歯黒だったんですが、今日は“ドレスですよね?”と半ば決めつけてプロデューサーに確認しました」とLiLiCoさんは念願のドレスでの登壇に思いが晴れたよう。
監督もさっそく「バカな映画ですみません(笑)」と謝罪。「本日3回目の舞台挨拶なんですが、毎回謝ってます」と続けます。
客席は、そんな出演者たちを大きな拍手で迎え入れていました。
MCが「ドラマ版も観てた人~!」と呼びかけると、たくさんの人から手が挙がり、LiLiCoさんは「マスコミの皆さん、ここ撮ってくださいよ!!みんな手を上げてたよ~!うれしい〜!」とテレビ版からのファンの反応に笑顔を見せていました。
–{交際0日結婚もOK!?}–
交際0日結婚もOK!?
時代劇なのに南の島が舞台になっている理由を尋ねられ「寅さんのように、いろんな土地に行ったら、シリーズがどんどん続いていっても楽しめるんじゃないかということで。でも今回、全く南の島じゃないじゃないか、と思った人もいるかもしれないですが、撮影場所は八丈島です」と北村さんが言うと、「都内ロケです」と渡辺監督。
「監督がずっと黙ってると思ったら、そんなことをいい声で自信持って言わないでくださいよ~」とMCも苦笑しながらツッコみます。
また、今回は北村さんが脚本の執筆をしたという話題になり、LiLiCoさんからは「最初にA4の紙で概要を読んでいたんですけど、できた脚本をいざ見たら、2番目に自分の名前があったので『ミスプリントじゃないですか?』ってプロデューサーに確認したんですよ! そしたら『いや、LiLiCoさん、ヒロインですよ』って。びっくりして、ひっくり返りましたからね。私がヒロインをやっちゃいけな〜い」と自虐も飛び出します。
「よかったのかな?」というLiLiCoさんに、「よかったですよ。最高のヒロインで」と北村さん。
「聞いた〜?」とドヤ顔を見せたLiLiCoさんは北村さんのことが大好きだと語り、「肉食系女子として突っ走ってきましたけど、最近我慢を覚えたんです。現場では物件の話ばかりしていました(笑)。映画も公開したことだし、もうそろそろいいでしょう。流行の交際0日結婚もありますし、流行に乗った方がいい時があるんですよ。私は全然OKだから!」と熱くアピール。
苦笑いの北村さんに、監督も「結婚してください(笑)」と悪ノリを見せていました。
–{白猫2匹が夢の(?)共演!}–
白猫2匹が夢の(?)共演!
舞台挨拶後半では、そのかわいらしさが作品の魅力のひとつにもなっている玉之丞役のあなごがトレーナーのまゆみさんと登場。まゆみさんは、撮影裏話がパンフレットに掲載されるほど、あなごのことを知り尽くした方なんです。
北村さんとあなごの関係はプロのトレーナーから見てどうだったかと質問されると「ベスットマッチングです。現場に入った当日から、ふたりの関係は密な感じでした」とまゆみさん。
北村さんの腕の中でリラックスしているあなごの姿を、出演者たちが温かく見守る中、まゆみさんも「映像になっているものは作られたものではなく、リアルですから。今の姿、このままです」とふたりの良い関係がスクリーンに映し出されていることを絶賛していました。
また、マスコミの撮影タイムには、さらにゲストが登場!
ロケ地にもなった「ワンダーランド日光江戸村」のマスコット・ニャンまげが撮影に参加します。
動物時代劇というジャンルにぴったりのキャラクターが宣伝武将として登場し、会場も盛り上がります。
ファンにはたまらない、武士の衣装に身を包んだニャンまげとあなごの共演が叶った瞬間になりました。
LiLiCoさんが大胆発言…!
登場してからずっと、おとなしく抱かれているあなごと北村さんのラブラブっぷりにLiLiCoさんは「自分がヒロインを務める映画の初日ですよね? この気分はなんだろう…」とライバル心をむき出しに。
MCが「なんで焼きもち焼かされなきゃいけないんだろう、と(笑)」とLiLiCoさんの気持ちを代弁すると、「あとで…抱いて」と北村さんに向かってこぼすLiLiCoさん。
その発言に、会場はこの日一番の爆笑に包まれました。
また、パート3があるなら「いろんな国に行きたいかな」という北村さんに、MCがLiLiCoさんの出身地であるスウェーデンをおすすめすると、「両親がいるので、すぐに挨拶が出来ます」と小声でLiLiCoさん。
それを聞いた北村さんは「で?」と、ついにLiLiCoさんからの猛アタックを跳ね返し、笑いを誘っていました。
そして、イベントの最後は北村さんからの挨拶で締めくくられます。
「監督がまずあやまっておけ、と(笑)。本当にすみませんでした。どの言葉を使って反省したらいいか…。ゆるさっていうのがなくなってきてる世の中で、こんな隙のある家族で観られる映画なので、許す気持ちで観ていただきたい。失敗してるところやゆるいところがたくさんありますが、最後の最後まで、みなさんに楽しんでもらえるように作りました。いきあたりばったりの映画ですが、ぜひ応援してください。家族や身近な人に勧めて、そして僕の代わりに謝っていただきたいです(笑)」
史上稀に見る、ゆるさ全開のトークが印象的な舞台挨拶となっていました。
『猫侍 南の島へ行く』は全国ロードショー中です。
(文・写真:大谷和美)
公式サイト http://nekozamurai.info/
https://www.youtube.com/watch?t=7&v=6Vmxh9RKrZQ