シネマズ公式ライターのアスカでございます。
2015年9月19日、新宿ピカデリーで映画『ヒロイン失格』の公開初日舞台挨拶が行われました。初回上映を観終えた観客の前に現れたのは桐谷美玲さん、山崎賢人さん、坂口健太郎さん、福田彩乃さん、我妻三輪子さん、高橋メアリージュンさん、濱田マリさん、竹内力さん、英勉監督の9名です。
ヒロインの松崎はとりを演じた桐谷美玲さんはまず「みなさん、楽しんでいただけましたか〜?」と会場に向かって声を掛けると、観客からは大きな拍手が。「いつかはとりを演じたいなと思っていて、初日を迎えることができて、ようやく夢を叶えることができたと胸がいっぱいです」と、大好きな作品のヒロインを演じられたことを心から喜んでいる様子が伺えました。
撮影中に大変だったエピソードを聞かれると、「大変だったことがあまりないくらい本当に楽しい現場でしたね。あ、寒さが大変でした。池ポチャのシーンが一番大変で。3月の頭だったので極寒だったんですね。どうしてこんな寒い(ときに)池に落ちなきゃいけないんだろうと思いましたね」と答え、それに対して英監督は「落ちたあと、本気で睨まれましたけどね(笑)」笑いながらコメントしていました。
–{イケメン2人にため息も…}–
寺坂利太を演じた山崎賢人さんは「朝9時からの上映にこんなにたくさんの人が初日に来てくれたことに感謝しています。本当に面白くて、いろんなものが詰まっている映画だと思うので、いろいろお話できたらいいなと思います」と、挨拶。劇中に登場する一番好きなシーンとして「花火大会のシーンは3人の関係性が見えるので好きですね」と、見た人にはウンウンとうなづけて、これから観る人にとっては期待の高まるコメントをしていましたよ!
学校一のモテ男、弘光廣祐を演じた坂口健太郎さんは「監督、スタッフみんな、すごく力を尽くして素敵な作品ができたと思うので、みんなで感想とか言い合って楽しんで帰ってください」と、素晴らしい映画作品になったことを強調。原作コミックスでは弘光派の読者が多いという『ヒロイン失格』ですが、もし坂口さんが女子だった場合、ご自身は利太派か弘光派かを質問されると、とても困った表情をしながらも「愛されるよりも自分で愛したい派ですね」とコメントし、客席の女性ファンからはため息も聞かれました。
舞台挨拶の中では原作者である幸田もも子先生から桐谷美玲さんへサプライズプレゼントが!
–{幸田もも子からの手紙・全文}–
コミックス版の松崎はとりと桐谷美玲さんが演じる松崎はとりが描かれた世界に1つしかないスペシャルな色紙をプレゼントされると「すご〜い!ありがとうございます!」と感激。
もう1つ、幸田もも子先生からのお手紙を福田彩乃さんが代読。(以下、全文書き起こし)
――桐谷美玲さま。いつもは桐谷さんと呼ばせていただいているのですが、お手紙なので親しみを込めて美玲ちゃんと呼ばせてください。美玲ちゃんが4年前から変顔の練習していたと言ってくれていたように、そのころの私は美玲ちゃんの髪型やかわいい表情を見ながらはとりのビジュアルを固めていました。はとりが自信満々に自分をかわいいと言っちゃうのもそのせいです。そんなある日、友だちが“美玲ちゃんが雑誌でヒロイン失格が好きって言ってるよ”と教えてくれました。なんてこった!と、夢かと思いました。勝手に一方的にはとりのモデルにさせていただいた美玲ちゃんが私の漫画を読んでくれて、しかも好きだと言ってくれていて、しかもしかも、はとりを演じてみたいと言ってくれて、本当に嬉しかったです。自分の漫画がいつか実写化したらいいなというのはいつでも図々しく夢見ていたわけですが、このときからいつか実写化したら絶対にはとりは美玲ちゃんがいい、美玲じゃなきゃイヤだと思うようになりました。しかし、そんなことは夢のまた夢だと思っていたので、最終回で描いた映画の看板は美玲ちゃん大好きだよという気持ちと密かな夢と希望を込めて描いたつもりでした。
桐谷美玲さんは思わず目を押さえ、頬には大粒の涙が。
山崎賢人さんがハンカチを差し出し、優しく接する場面も。
手紙には続きが。
――渋谷のパルコで映画ヒロイン失格の看板を見たのですが、泣きそうになりました。漫画の最終回が現実になってる、美玲ちゃんがはとりだ!と映画の中の美玲ちゃんは何度も言いますが、本当にはとりそのものでした。美玲ちゃんが泣くたびに私も泣きました。変顔に至っては、最近では何巻のどこの場面の変顔かわかるようになりました。美玲ちゃんにはとりを演じてもらえたこと、本当に言葉じゃ言い尽くせないほど感謝しています。本当に本当にありがとうございました。何度も言いますが、大好きです。 幸田もも子
桐谷美玲さんは涙を吹きながら、「本当に私もずっと大好きで、最終巻に、映画化ヒロイン失格“桐谷美鈴(みすず)”って役で、たぶん私をモデルに描いてくださっていたんだろうなというのも知っていて、いつか現実になりたいと強く思っていたので、本当に幸せです。ありがとうございます。」と、原作者の幸田もも子さんの気持ちがコミックスを読んだ桐谷美玲さんに届き、また、桐谷美玲さんもそれが現実のものとなった奇跡に心から感激している様子でした。
–{そしてさらなるサプライズ…}–
ここでさらなるサプライズが!なんと、山崎賢人さんと坂口健太郎さんから桐谷美玲さんへ花束が送られました。
花束を受け取った桐谷美玲さんは「やるねぇ〜!ありがとうございます。みなさんと一緒にこの映画を作れたことを本当に良かったなと思います。」と、感謝の言葉を述べ、キレイな花束を抱えた桐谷美玲さんに向かって山崎さんが「もう、ヒロイン合格だねっ!」と、上手くまとめてくれました!
『ヒロイン失格』は利太にとってのヒロインは自分だけと思い込んでいたはとりだが、利太が同級生と付き合うことになり、そこへ突如イケメンの弘光が出現。はとりと利太、弘光の予測不可能な三角関係の行方を描く、笑って泣ける胸キュン作品です。
公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/heroine-shikkaku/
(c)2015 映画「ヒロイン失格」製作委員会 (c)幸田もも子/集英社 配給:ワーナー・ブラザース映画
(取材・アスカ)
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