34 歳で夭折した小説家・伊藤計劃(いとう・けいかく)が残した長編小説『虐殺器官』『ハーモニー』と、30 ページの序文を盟友の芥川賞作家・円城塔が書き継いで完成した『屍者の帝国』が【Project Itoh】として劇場アニメ化され、2015年10月2日(金)から『屍者の帝国』、11月13日(金)から『虐殺器官』、そして12月4日(金)から 『ハーモニー』が公開されることが決定した。また第一弾の『屍者の帝国』の完成披露上映会が9月26日にTOHOシネマズ日本橋で開催される。
細谷佳正、村瀬歩、花澤香菜、牧原亮太郎が登壇予定
(C)Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES
9月26日に行われる『屍者の帝国』の上映会では細谷佳正(ジョン・H・ワトソン役)、村瀬歩(フライデー役)、花澤香菜(ハダリー役)、牧原亮太郎監督の4名が登壇予定。映画の完成の喜びと、作品に込められたメッセージが語られる予定だ。
完成披露上映会の詳細は以下の通り。
【完成披露上映会情報】
■日程:9月26日(土)12:00の回
■場所:TOHOシネマズ日本橋スクリーン7(中央区日本橋室町2-3-1コレド室町2 5F)
■登壇者(予定):細谷佳正(ジョン・H・ワトソン役)、村瀬歩(フライデー役)、花澤香菜(ハダリー役)、牧原亮太郎(監督)
■チケット料金:1,800円※プレミアボックスシートはプラス料金
■チケット販売開始:Vitオンラインにて9/11(金)24:00予定
■TOHO シネマズ日本橋 HP:https://www.tohotheater.jp/theater/073/info/event/empire-nihonbashi0926.html
–{キャストのビジュアル公開}–
3作品の概要
このたび上映される3作品の概要とキャストのビジュアルは以下の通り。
屍者の帝国
(C)Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES
“死者蘇生技術”が発達し、屍者を労働力として活用している19 世紀末。ロンドンの医学生ジョン・H・ワトソンは、親友フライデーとの生前の約束どおり、自らの手で彼を違法に屍者化を試みる。その行為は、諜報機関「ウォルシンガム機関」の知るところとなるが、ワトソンはその技術と魂の再生への野心を見込まれてある任務を命じられる。それは、100 年前にヴィクター・フランケンシュタイン博士が遺し、まるで生者のように意思を持ち言葉を話す最初の屍者ザ・ワンを生み出す究極の技術が記されているという「ヴィクターの手記」の捜索。第一の手がかりは、アフガニスタン奥地。ロシア帝国軍の司祭にして天才的屍者技術者アレクセイ・カラマーゾフが突如新型の屍者とともにその地へ姿を消したという。彼が既に「手記」を入手し、新型の屍者による王国を築いているのだとしたら・・・?フライデーと共に海を渡るワトソン。しかしそれは、壮大な旅のはじまりにすぎなかった。イギリス、アフガニスタン、日本、アメリカ、そして最後に彼を待ちうける舞台は…?魂の再生は可能なのか。死してなお、生き続ける技術とは。「ヴィクターの手記」をめぐるグレートゲームが始まる!
10月2日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国劇場にて公開
(C)Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES
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虐殺器官
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
9.11以降、テロとの戦いを経験した先進諸国は、自由と引き換えに徹底的なセキュリティ管理体制に移行することを選択し、その恐怖を一掃。一方で後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加。世界は大きく二分されつつあった。クラヴィス・シェパード大尉率いるアメリカ情報軍特殊検索群i分遣隊は、暗殺を請け負う唯一の部隊。戦闘に適した心理状態を維持するための医療措置として「感情適応調整」「痛覚マスキング」等を施し、更には暗殺対象の心理チャートを読み込んで瞬時の対応を可能にする精鋭チームとして世界各地で紛争の首謀者暗殺ミッションに従事していた。そんな中、浮かび上がる一人の名前。ジョン・ポール。数々のミッションで暗殺対象リストに名前が掲載される謎のアメリカ人言語学者だ。彼が訪れた国では必ず混沌の兆しが見られ、そして半年も待たずに内戦、大量虐殺が始まる。そしてジョンは忽然と姿を消すという。彼が、世界各地で虐殺の種をばら撒いているの だとしたら…。クラヴィスらは、ジョンが最後に目撃されたというプラハで潜入捜査を開始。ジョンが接触したとされる 元教え子ルツィアに近づき、彼の糸口を探ろうとする。ルツィアからジョンの面影を聞くにつれ、次第にルツィアに惹かれていくクラヴィス。母国アメリカを敵に回し、追跡を逃れ続けている「虐殺の王」ジョン・ポールの目的は一体何なのか。ついに対峙の瞬間、クラヴィスはジョンから「虐殺を引き起こす器官」の真実を聞かされることになる。
11月13日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国劇場にて公開
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
(C)Project Itoh / GENOCIDAL ORGAN
ハーモニー
(C)Project Itoh / HARMONY
まがいものの天国で、さまよう魂の物語――。アメリカで発生した暴動をきっかけに世界を戦争と未知のウィルスのるつぼに叩き込んだ「大災禍(ザ・メイ ルストロム)」。政府は弱体化し、やがて、人間こそ最重要の公共リソースであると位置づける高度発達医療社会が立ち上がった。<生府>の成立である。<生府>により、人々は「健康」と「優しさ」を尊ぶ“生命主義”の名の下に、美しく管理されることになった。人々は、WatchME(体内監視システム)を体に埋め込み、あらゆるリスクは遠ざけられた。人々は自らを優しい牢獄へと閉じ込めたのである。霧慧トァンは<生府>の番人であるWHOの螺旋監察官。紛争地域の停戦監視などが仕事だ。だが彼女は、“生命主義”への違和感をぬぐうことができず、WatchMEの裏をかいて、禁止された酒や煙草を嗜んでいた。彼女には友達がいた。御冷ミァハ。成績優秀でありながら、<生府>の管理を憎悪する少女。個人用医療薬精製システム<メディケア>を騙せば世界を転覆させることだってできるとうそぶく歪んだ天真爛漫さ。トァンと零下堂キアンはミァハに心酔していた。「私たちは大人にならないって、一緒に宣言するの」ミァハの導くままに死を試みる2人。そしてミァハだけが死に、トァンとキアンだけがこの牢獄に取り残された。それから 13 年……。トァンは世間をシステムを欺きながら螺旋監察官となり、キアンは普通の市民として生きてきた。謹慎処分で日本に帰国することになったトァンは、キアンと再会する。キアンと食事をするトアン。 その目の前でキアンは自らの首へとナイフを突き立てる。この日、世界で同時多発自殺事件が発生した。どうして人々は死を選んだのか。トァンは、その背後にミァハの影を感じる。
12月4日(金)より、TOHOシネマズ新宿ほか全国劇場にて公開
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh / HARMONY
(C)Project Itoh / HARMONY
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