2015年8月28日より公開となる『劇場版 弱虫ペダル』の完成披露試写会が、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで8月22日に行われ、主人公・小野田坂道役をつとめた山下大輝をはじめとしたキャスト陣が舞台挨拶に登壇した。
『弱虫ペダル』人気声優陣登壇の舞台挨拶
舞台挨拶冒頭、MCより今回初主演に関しての気持ちを聞かれ「本編のアニメを約2年間近くやらせていただいて、その時は劇場版になるなんて思ってなかったので、本当に弱虫ペダル1ファンとしてすごく嬉しかったです」と感無量であることを語った山下大輝。
巻島裕介役を演じた森久保祥太郎は、その山下大輝に関して「テレビシリーズが最終回を迎えたあと、久しぶりにオールキャストが集まったんですが、ちょっとね、成長しちゃってたんですよ。たくましくなってたんです」とコメント。
東堂尽八役の柿原徹也も「一番最初に(山下)大輝にあったのは数年前なんですけど、彼の姿を見ていると、僕自身が20代前半の時にはじめて主役をアニメーションで経験した時のその思い出がすごい蘇ってくる。自分が初めて主役を経験した作品が劇場版になるっていう、その思いがどうしても前のめりな気持ちで『良い芝居しよう』とか『みなさんにもっともっといい作品を観てもらおう』とか、その思いが久しぶりに会った時に感じられたんで、きっといい映画になるなって僕は思いました」と、山下大輝が本作にかける思いを間近で感じていたと語った。
–{魂が揺さぶられる}–
宮野真守「大ファンの僕が収録現場に行けた」
劇場版に初登場となるオリジナルキャラクター吉本進役の宮野真守は、完成した映画を観ての感想を聞かれ「今回の劇場版から参加したので、正直本当に緊張していたんです。お話を頂いてから原作を読ませて頂いてんですけど、面白すぎて一気に読んじゃんって、涙なしでは読めない展開ばっかしで、本当に泣いたんですよ。本当に熱い作品なんだなと、読ませていただいて感じ、いつの間にか大ファンになっちゃってて。そんな大ファンの僕が収録現場に行けたということがすごくうれしくて『本物の坂道くん!本物だ!はいっ!って言ってる』って、幸せな時間を僕自身が過ごさせていただいて。収録できたものを実際に観た時は感動的でした。自分がその一員になれているっていうのを、音でも画でも感じることが出来たので、すごい熱い展開に僕も参加できてよかったなと思いました」と興奮気味に初参加に関しての思いを語った。
真波山岳役をつとめた代永翼は「また2人で勝負できるっていうのがすごく嬉しかったですね。本当に悔しかったんですよ、演じていてテレビシリーズで負けたっていうのが。熊本でレースが始まるってなった時に、どういう風にまたなっていくのかな?ていう、ワクワク感がすごくありました」とコメント。
『弱虫ペダル』の魅力について聞かれた山下大輝は「少年たちがひとつのことに立ち向かっていくというか、ひとつの目標に向かって協力して支えあいながら戦いにいくっていうのが、すごく熱くて、ひとりひとりが主人公みたいな作品だと思う。それぞれのドラマがあって、それぞれの想いがぶつかりあうっていうところが、本当に観ていて、魂が揺さぶられるというか、ジーンと熱くなるというか、涙が出ちゃうというか、本当に応援してがんばれー!って声が出ちゃうくらい、熱い作品っていうところが、一番の魅力かなと思います」と熱く語った。
–{もっこす!もっこす!}–
それぞれの継承…とにかく◯◯させられた
本作のテーマのひとつ『魂の継承』について、継承に関するエピソードについて聞かれた宮野真守は「お父さんの豆腐屋を継承しないで役者をやっているので」と語り会場を沸かせたあと「僕も結構先輩になってくるようなお年ごろになってきて、後輩というか若い子たちに質問される機会も多くなってきて、大人になったなと思うんですよ。そんな時に自分なりにアドバイスをして、気恥ずかしいんですけど、継承っていうか、自分なりに大人になれているのかなっていうのはありますね」と、自身の成長についてコメント。さらにこの日連発していた「もっこす!もっこす!」をここでも披露し「今日は会場のみなさんにもっこす!をお持ち帰りしていただきたい」と会場全員に呼びかけ「もっこす!もっこす!」を一緒にする場面も。
同じく『継承』について聞かれた柿原徹也は「この作品を通してもそうですけど、多分これから一生懸命、自分の夢だったりとかに、まっすぐ生きていくっていうこと自体が、気がついたら何かを継承しているんじゃないかなと思う」と語り、山下大輝について「弱虫ペダルって最終回を迎えたけれど、すっげーいい役者になったなって観れること自体が嬉しかったし、それは全先輩が思っていると思う」と先輩としての思いを語った。
森久保祥太郎は「先輩にすごく可愛がってもらって、これ以上無理ですっていうくらい食べさせられたんです。若手をとにかく食べさせて太らせるっていう伝統が継承して受け渡せたような気がします」と語り会場を沸かせた。
舞台挨拶の中盤では、本作にも出演しているくまモンが自転車に乗って登場。この日は熊本だけではなく『弱虫ペダル』全体を応援したいということで“総北高校自転車競技部”のジャージで登場した。
–{喉がつぶれてもいいや…}–
山下大輝「喉がつぶれてもいいやってくらいの全力」
舞台挨拶の最後には登壇者がそれぞれ挨拶を行った。
宮野真守「僕は今回、この劇場版で『弱虫ペダル』に参加できて、本当に本当に幸せでした。1ファンになっている僕がですね、劇場の中に参加して入って、あの熱いストーリーを一緒に紡げたというのは、本当に僕の宝物になっております。みなさんにもこの僕らの熱い思いが、届けばいいなと思っております。熊本の応援をよろしくお願いいたします!」
柿原徹也「思い起こせば2年前に、東堂尽八のオーディションを受けさせていただきまして、この作品は絶対にやりたいなって思って、自分の台本から読み取れる、原作から読み取れる全てのものをそこにぶつけてきて、2年間経ち、そして今回こうやって劇場でみなさんに大きなスクリーンで、素敵な音響の設備の中で、観てもらうことが叶うことになりました。本当に僕達の役者としてもスタッフとしてもみんな、命を削って作り上げた作品だと思っております。先生も必死になって漫画の原作を描いてらっしゃると思います。その思いがひとりでも多く届けばと思っておりますので、これからも応援のほどよろしくお願いしたいなと思っております」
代永翼「こうして劇場版になることが出来たのは、本当に『弱虫ペダル』を愛してくださっているみなさん、そしてスタッフのみなさん、キャストのみなさんの、みんなの力が集まって出来上がったものだと思っております。僕も今回の劇場版を観て、思うところがすごくあったりだとか、泣いたり笑ったり出来るところがいっぱいある作品が詰まっている作品だなって思いました。“継承”という意味がすごく本当に僕らの中でも、本当に考えさせられる作品なので、全国で公開されますので、いろんな方に観てもらいたいですし、お伝えしていただけたら嬉しいな」
森久保祥太郎「本当に、作品の中でも坂道に総北の3年としての思いを“継承”して伝えました、坂道からはご覧になったみなさんに何か伝わるものがあったと思います。その思いを今度はみなさんが継承して伝えていただけますと、この先も原作は続いております!」
山下大輝「僕自身としても、本当に大好きな宝物の作品なので、本当に1話からずっとずっと坂道くんと一緒に、激坂を登ってきた気持ちで、毎回毎回がチャレンジだった。今回の映画でも、僕自身『喉がつぶれてもいいや』ってくらいの全力で望ませていただきました。これからまだまだレースは終わってないですし、僕自身としてもこの映画を観て、巻島さんはもともと大好きなんですけど、もっと大好きになりました。なので『弱虫ペダル』が走っていけるように、この作品で坂道くんが自分の可能性を見つけられたように、僕自身もこれから何か可能性を見つけてずっと走っていけたらいいなと思っております。今日はどうもありがとうございました!」
『劇場版 弱虫ペダル』は2015年8月28日(金)よりロードショー。
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/劇場版弱虫ペダル制作委員会
(取材・文/黒宮丈治)
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