トム:怖さはあまり感じない―『ミッション:インポッシブル』最新作来日会見

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2015年8月7日より日本公開となるシリーズ最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の公開目前となる先週末7月31日に、製作・主演のトム・クルーズと、本作のメガホンをとったクリストファー・マッカリー監督が、ザ・ペニンシュラ東京にて会見を行った。

全世界で大ヒットスタート『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

全世界で累計約21億ドルを超える大人気シリーズ『ミッション:インポッシブル』 の最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』。日本より先駆けて7月31日より公開された全米では、初日興行収入がシリーズ最高の2030万ドル(約24億円、以下全て1ドル=124円計算)、週末3日間で5600万ドル(約69億円)で大ヒットスタートを切った。また、全世界では34カ国で初登場1位となり、週末累計興行収入が6500万ドル(約80億円)を記録した。

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション トム・クルーズ

好調な滑り出しとなった先週末の7月31日に、およそ1年1か月ぶりの来日となる製作・主演のトム・クルーズと、本作のメガホンをとったクリストファー・マッカリー監督が、ザ・ペニンシュラ東京にて会見を行った。

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション トム・クルーズ

お馴染みのテーマ曲と共に、記者会見のステージに登場したトム・クルーズ、クリストファー・マッカリー監督は、最新作への自信と意気込みを語った。

トム「怖さはあまり感じない」

本作の出来栄えについて、クリストファー・マッカリー監督は「トムとコラボレーションした5作目の作品で、毎回が学びの現場だったし、我々が学んできたことから生まれた結果に非常に満足している、きっと観客の皆にも分かってもらえる」と自信を見せた。

–{本当はジョークのつもりだった}–

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション トム・クルーズ

トム・クルーズも同様に「僕も同感だ。まるで生徒のようにいつも現場で新しいことを学ぶんだ」と語り始めた途端、トムのマイクが垂れ下がり、何度か自身で直そうとするが戻らない状況に!スタッフが直しにかかると「ほら、こうやって今も新しいこと(マイクの治し方)を学んだよ、(スタッフに向かって)アリガトウ!」とマイクを直したスタッフを気遣いつつ、超大物俳優でありながら、周りへの気配りを忘れないトム自身の人柄を表し、会場を和ませた。

そんなハプニングの後、トム・クルーズは続けて「マッカリー監督は本当にたくさんの知識を持っていて、私が今まで知らないこと、例えば軍用機のぶら下がり方などを学んだ。でも皆には、飛行機にぶら下がるのはお勧めしないよ!(笑)」

本作の目玉となるアクションシーンの一つは “スタント無し”で地上約 1500 メートルを時速400キロ以上で飛ぶ軍用飛行機のドア外部に張り付き、侵入に挑むというトム・クルーズの体当たりアクションシーン。本公開を前に公開された映像でも、その命知らずのスタントが話題となった。

そんな不可能を可能にするトム・クルーズに「怖いものはありますか?」という質問が投げられると「怖さはあまり感じない、そう自分に言い聞かせている」と回答、軍用機にぶら下がるシーンは監督のアイディアだったと明かした。

そのコメントにクリストファー・マッカリー監督は「あれはジョークのつもりだったんだ」とは慌ててフォロー、逆にトム・クルーズは「いいんじゃない?」と監督のアイディアを気に入ったと、名シーンが生まれた誕生秘話を語った。

–{やっぱりやるんじゃなかったかな…}–

「日本を舞台にという考えは?」トム「いいね!」

現場でのエピソードとしてクリストファー・マッカリー監督は「機内でモニターを見ていた後、軍用機に立つトムにコミュニケーションを図ろうとして外に出たが、非常に寒くて、あんな環境で演技をしているトムに驚いた!私は沢山着込んでいたが、それでもものすごく寒かったんだ。それでもトムはスーツ姿だから ね!(笑)」と、現場でのエピソードを明かし、CGを排除した”本物のアクション撮影“を強調した。

トム・クルーズは「スーツは着たかったんだ。スーツ姿にこだわったのは、ヒッチコックの『北北西に進路を取れ』のオマージュとしてね」と明かした。あの名シーンのあまり過酷さに「1000フィート(約300メートル)上がるごとに 3 度気温が下がるのから極寒の寒さだった。更に、エンジンからの排気ガスが顔にかかって本当に苦しかった!僕はパイロットだからよくわかるんだ。鳥がもしぶつかったりしたら大変なことになるんだ。ぶら下がっているだけじゃなくて、そこで演技もしなくてはならなかったんだ。やっぱりやるんじゃなかったかな…」とコメントし、会場を笑わせた。

更にクリストファー・マッカリー監督は「トムはそのシーンの撮影中ずっと叫んでいたんだ。僕はそれがパニックなのか素晴らしい演技なのか分からなかった。トムは『パニックじゃない、これは演技なんだ、カットしないで!』と叫んでいたよ」と明かした。

「今後、日本を舞台にするという考えはありますか?」という質問に「いいね!道路を遮断させてもらったり、ビルから飛び降りることを許可してくれたらね。でも夏は避けて春か秋かな。」と日本のファンには嬉しいコメントも。

トム「観客の皆を最大限エンターテインできる作品」

最後に「本シリーズが長年続いてきた理由や想いは?」という質問に、トム・クルーズは「初めてプロデュースした作品だった。映画学校に通ってきたわけではないので映画のあらゆることを現場で学んできた。このシリーズは、いろいろな国を周り、各国の人や文化を知るチャンスを与えてくれた映画で、チャレンジもできる、観客の皆を最大限エンターテインできる作品」と、熱い思いを明かした。

クリストファー・マッカリー監督は「僕の願いが叶った映画です。本シリーズにはルールがあって、不可能なことをイーサン自身はやりたくない、でも絶対不可能なことを毎回やらなくてはいけない状況に持っていく脚本作りは非常に難しいんです。でもいいところは、作品を作る私たち自身も、物語がどこに到達するか分からない。観客と同様毎回がサプライ ズなんです」と締めくくった。

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』は2015年8月7日(金)より全国ロードショー。

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