話題作が目白押し。2015年夏映画、見るならコレ!

INTERVIEW
cinemas_yakumo_vol.27

はじめましての方もそうでない方もこんにちは。

夏休みですね!

八雲ふみねです。

01

2015年の夏休み映画は、充実のラインナップ。
特に、シリーズものの続編、話題の大作が目白押しです。

そこで、

八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.27

今回は…。

いよいよこれからが本番!
八雲ふみねも注目の2015年夏映画を3作品ご紹介します。

02

ミッションイン:ポッシブル/ローグ・ネイション
2015年8月7日から全国公開
監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、サイモン・ペッグ、ジェレミー・レナー、アレック・ボールドウィン、レベッカ・ファーガソン
© 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

トム・クルーズの代名詞ともいえる大ヒットスパイアクションシリーズ「ミッション:インポッシブル」第5弾。
サブタイトルの「ローグ・ネイション」とは、「ならず者組織」の意で、本作に登場する、謎の多国籍スパイ組織「シンジケート」のこと。
IMF解体の窮地に追い込まれた超敏腕スパイ イーサン・ハントは、仲間とともに世界の危機を救うため史上最難関のミッションに挑む。
このシリーズ、何がすごいかと言うと、トム・クルーズがチャレンジするノースタントアクションの数々。
イーサン・ハントが不可能なミッションを遂行するように、

こんなのあり得ない!

…というアクションを華麗に披露するトムさん。

彼がどれだけスゴイかを、この方が実証してくださいましたよ。

03

伝説のスパイ、イーサン・ハント

ではなく、

「謎のスパイ、イーさん」こと、ノンスタイル 井上裕介さん。
(写真右は、森星さん。)

イーサン・ハントになってみたい井上さんの夢(?)を叶えるべく、トム・クルーズ級のアクションにチャレンジ。
滑走路を助走し始める軍用機の翼から走って機体へ飛び移り、さらに加速して上空に離陸する機体の扉にしがみつくというシーンを再現してみました。

ほら、見てみて。
トム・クルーズに似てませんか?

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でもこのシーンの再現、とっても大変だったんですよ。

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ハーネス一本で吊られながら大型扇風機の風に吹かれ、決してポールを離さず。
しかも「ベンジー、ドアを開けろ!」と台詞も言わなきゃいけない。
井上さんの果敢なチャレンジに、イーさんへの花束ゲストとして登場した森星さんもオドロキの様子でした。
地上1500メートル、風速40kmという状況で、なんとトム・クルーズは8回もこのスタントに挑んだとのコト。
本作では、ほかにも人間離れしたアクションが盛り沢山。
目が離せませんっ。

–{日本映画、アート系作品はコレを見逃すな!}–

06

日本のいちばん長い日
2015年8月8日から全国公開
監督・脚本:原田眞人
原作:半藤一利
出演:役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、山崎努 ほか
©2015「日本のいちばん長い日」製作委員会

昭和史研究の第一人者・半藤一利氏の傑作ノンフィクション「日本のいちばん長い日 決定版」を、原田眞人監督が映画化。
昭和天皇がポツダム宣言を受諾し、太平洋戦争終結を決定した1945年8月14日から、みずから玉音放送で国民に終戦を知らせた翌15日の正午までの24時間を中心に、戦争を終わらせるために尽力した人々を描くと共に、本土決戦を望む青年将校らによるクーデター未遂事件の全容に迫った人間ドラマです。
実際に起こった事件を題材に、関わった人々の人間模様をスリリングかつエモーショナルに描いた本作。
メガホンを取ったのは、人間の本質に迫る人物描写で定評がある原田眞人監督。
スピード感あふれる描写と鬼気迫るリアリティで、2時間16分、まさに息をつかせぬ展開。
サスペンス映画、そして群像劇としても超一級。
これはもう、「歴史映画」の枠を超えてます!
本作については、また改めて語りたいと思います。

そしてそして。

エンターテインメント超大作だけが夏映画じゃありません!!!

07

クーキー
2015年8月22日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本・製作:ヤン・スヴェラーク
出演:オンジェイ・スヴェラーク
©2010 ©Biograf Jan Sverak, Phoenix Film investments, Ceska televise a RWE.

本国では『トイ・ストーリー3』を超える大ヒットを記録した、チェコ発のパペット・ムービー。
体の弱い少年オンドラは、古くなったという理由で母親に幼い頃から一緒に過ごしてきたクーキーを捨てられてしまう。
遠くのゴミ捨て場へと運ばれてしまったクーキーは、突然動き出し、オンドラの元へ戻ろうと奮闘。
キュートなへなちょこテディベアが繰り広げる不思議な冒険を、パペットやミニチュア、VFXを駆使して描いています。
とてもファンタジックなストーリーでありながら、環境、格差、雇用など世界中の国々が抱えている社会問題をテディベアと少年の目線から描いていることにも注目。

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写真は先日、ヤン・スヴェラーク監督とオンドラ役を演じたオンジェイ・スヴェラーク君の来日舞台挨拶の模様。
オンジェイ君は、ヤン監督の息子さん。
映画の撮影から5年の歳月が流れ、身長が伸びたオンジェイ君。
すっかりイケメンに!
ヤン監督は、パペットを使った映画の製作について
「いかにもハリウッド大作という感じの世界観の作品とは全く逆方向のもので、手作り感のあふれる作品をつくってみようというのが今回の試みでした」と、CG至上主義となっている現在のアニメ映画界に一石を投じたかったとのこと。
さらにスペシャルゲストとして、いま大人気の子役俳優、寺田心君も登場。
可愛く花を添えてくれました。

それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。

八雲ふみね fumine yakumo

八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。

八雲ふみね公式サイト yakumox.com