7月4日に公開された『青鬼ver.2』は、ニコニコ動画で火のついたフリーホラーゲームを実写映画化した第2弾。今回は主演の中川大志さんほか主要キャストを招いてシネマート新宿で開催された、公開初日舞台挨拶の模様をお届けします。
簡単にストーリーをご紹介すると、不登校のクラスメイト・シュンの様子を見に、彼の家へ向かったひろしと杏奈は怪物が出ると噂される屋敷(ジェイルハウス)に引きずり込まれてしまいます。肝試し動画の撮影のため、そこを訪れていたたけし達と共に屋敷に閉じこめられ、一同は行き場を無くすのですが、そんな彼らの前にブルーベリー色の巨人が現れます。ひろしはその事態が、シュンの作ったゲームの世界とリンクしていることに気付き、屋敷からの脱出を試みるというホラー作品です。
作品にちなんだ青色の浴衣で、中川大志さん、平祐奈さん、松島庄汰さん、久松郁実さん、勧修寺玲旺さん、タモト清嵐さん、そして前川英章監督が登場。
ひろし役・中川大志さん
「主演ということでプレッシャーはあったんですが、台本を読んで、この世界の中に入れるんだ!というワクワクがあってすごく楽しみでした。VFXを使用した撮影など初めての経験もあって、いい経験をたくさんさせて頂きました。ホラーが苦手な人も楽しめる作品です」とアピールした。
また、普段あまりホラー作品は見ないという中川さんは、ロケ地となった廃墟がとても怖かったそうで、松島さんにトイレについてきてもらう程だったというエピソードも。
杏奈役・平祐奈さん
「青鬼の恐怖が今日降ってきます!」とダジャレを交えた挨拶で会場を湧かせた平さん。
ホラー映画は好きか尋ねられると、「ホラーはダメみたいです」とのこと。姉の平愛梨さんとお母さんの間にはさんでもらって、完成映像を観たんだそう。また、愛梨さんとは、台本を読み合ったり、驚いたときのリアクションなどを一緒に勉強したという姉妹仲を感じさせる話題も飛び出します。
卓郎役・松島庄汰さん
今作最年長の松島さんは「年上と言ってもココ(中川さんを指して)一個違いなので」ととぼけると、「違う、違う」と中川さんから訂正が(笑)。同い年の役を演じているということで、中川さんいわく、実年齢の8歳差が作品の中で出ているかどうかも見どころとのことです。
また、「大志は撮影してない時も考え事をして集中していたり、しっかりしていて頼もしいので、自分が最年長として引っ張っていこうという意識はしなかった」と話すと、監督も「自分の出番が無い日も現場に来て、モニターをのぞいていた」と初主演の現場で頑張っていた様子を明かしていました。
–{祐奈ちゃんにメロメロだったことを暴露?}–
美香役・久松郁実さん
あんまりホラーを撮ってる感覚がなかった、と話した久松さんは「現場ではタモトくん、松島くんは祐奈ちゃんに対してのメロメロさがすごかったです」と暴露。
そんな久松さんに、監督は「いっぱい走らせるよ、とオーディションの時から言っていたけど、走るシーンを3時間も撮影してしまった。それをしっかりとこなしてくれたので、いいシーンになってます」とイチオシするコメントで評価していました!
たけし役・勧修寺玲旺さん
原作のゲームが元々好きだったという勧修寺さんは、「たけしのガクブルシーンや、鉄格子や階段や図書室を逃げ回るシーンなど、原作で登場するシーンもたくさんあるので、ゲームのファンにも楽しんでもらえると思います。実際にゲームの中に入っているような感覚でできたので、いい経験ができたと思います」と、ファン目線で見どころを紹介。
シュン役・タモト清嵐さん
平さんと絡むシーンが多かったそうで、「気さくに話しかけてくれて癒しになった」とのこと。また、「みんなが撮影を頑張っている間、プロデューサーさんにほうとうに連れて行ってもらった」と話すと、「(俺は)食べてない!」「自慢しかしてない!」と口々にメンバーから言われ、タジタジのタモトさんでした(笑)。
前川英章監督
映画『デスノート』や『GANTZ』などのCGを手がけるなど、VFX等で有名な前川監督は、「日本でこれだけがっつりクリーチャーが出てくる作品はなかなかないと思いますが、思いを込めてしっかりと登場人物として作り上げたので、そこを観てください」とアピール。青鬼の表情など、特にこだわって作ったそうです。
–{川柳?ダジャレ?なPR合戦}–
また、登壇キャストによる作品のPR合戦も行われました。
中川さん「この夏は劇場で鬼ごっこ!青鬼と鬼ごっこをしている気分で観られると思います」
平さん「友達同士で青鬼を観て、キャーって言いながらブルーブルーと震えてください。あと今日は浴衣をきれてゆかった!」
松島さん「僕は川柳の方を。青鬼は 『アベンジャーズ』 より怖い!・・・あれ?『アベンジャーズ』はアクション映画か!?」
久松さん「祐奈ちゃんに負けずと、ダジャレを。あ、お兄さん、青鬼見に行きませんか?」
勧修寺さん「劇場で観て、ガタガタブルブルとしていただけたらな、と」
タモトさん「松島くんに対抗して謎掛けを。『青鬼ver.2.0』とかけて“シネマート新宿”と解きます。その心は“どちらもいっかい(1回、1階)じゃ観れないでしょう“(シネマート新宿は6階にあるので)」
と、ダジャレあり、川柳あり、謎掛けありの趣向をこらしたコメントを発表していました。
すると、ここで青鬼が登場!
一番いいPRを判定する青鬼が平さんを襲うというパフォーマンスも会場を湧かせました。
サイン入りパンフレットが当たる抽選会では、青鬼もお手伝いとして活躍!
最後に主演の中川さんは「いよいよ今日観れもらえるということで、緊張感もあり、楽しみでもあります。青鬼との壮絶なバトルを楽しんでください!」と、主演らしく堂々とした態度でイベントを締めくくりました。
熱い夏には涼しい気分を味わえるホラー映画がぴったりということで、フレッシュな美男美女が多数登場する『青鬼ver.2.0』を観てみてはいかがでしょう。
(文・写真/大谷和美)