『名探偵コナン 黒鉄の魚影』心にグッときた“3つ”のポイント

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2023年4月14日(金)、遂に待ち焦がれた『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が公開となりました。哀ちゃんこと灰原哀に加えて、黒ずくめの組織がメインとなる今作。

黒ずくめの組織と哀ちゃんがメイン……面白いに決まってる!筆者はもちろん期待度MAXで最速上映に足を運び、興奮冷めやらぬまま、公開日のうちに2回目・3回目を観に行きました。

昨年の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を61回鑑賞した筆者が『黒鉄の魚影』を観て心にグッときたポイントを紹介します。

※核心に迫るネタバレはありませんが、本記事では『名探偵コナン 黒鉄の魚影』のストーリーの一部に触れています。未鑑賞の方はご注意ください。

瞬き厳禁!全てのシーンが見逃せない!

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』について、鑑賞直後の感想は「語り尽くせないよ……」でした。黒ずくめの組織のメンバーのシーンも多く、コナン君はヤバいくらいにカッコ良いし、哀ちゃんにはキュンキュンさせられ、グッとするシーンも多かったです。

哀ちゃんを守ろうとする博士や蘭の姿、直美・アルジェントと哀ちゃんのシーン、さらに海中の……とにかく見逃せない場面で大渋滞。もはや何から語ればいいのか混乱して、観終わった直後は興奮しすぎて眠れなかったほどです。

1:諦めない哀ちゃん、彼女を守ろうとする“みんな”の姿に涙

『黒鉄の魚影』では哀ちゃんが絶体絶命のピンチに見舞われ、彼女を守ろうとする“みんな”の姿が多くみられます。そして「自分はいつ消えてもいい、死んでもいい」と思っていた哀ちゃんが強くなった姿には胸にきます。

「私を信じて!」

まさか哀ちゃんの決意の言葉を聞けるなんて……。

そして、彼女を取り戻すために戦うコナン君や博士や蘭の姿も心にグッとくるものがありました。特に博士が哀ちゃんを想い涙するシーンは私も映画館で号泣。

「ぶつけてでも止めたるわい!」

過去イチでかっこ良い博士の姿やドライビングシーンも興奮MAX!

蘭のアクションシーンも久しぶりに映画で観れて嬉しかった。やっぱり強いね、蘭姉ちゃん。哀ちゃんを抱きしめる蘭と、姉の宮野明美を重ねる哀ちゃんの姿にも心がギューっとなりました。

2:黒ずくめの組織のメンバーにも注目

哀ちゃんに加えて、黒ずくめの組織がメインキャラクターとなる今作。観る前からメンバーがどんな活躍を魅せてくれるのか楽しみにしていました。シーンが少なめのメンバーもいましたが、そこはさすがの黒の組織。短いシーンでも圧倒的な存在感を放っていました。

個人的にはキールを映画でたくさん観れたことが嬉しく、自分の中で彼女は今後が気になるキャラクターとなりました。今作はジンよりもウォッカの方が悪役らしさが出ていたような気がします。今後も頼むよ……。

そして、ベルモット!相変わらず妖艶な魅力が素晴らしい。登場するシーン全てが美しく、ため息の連続でした。敵なのか、味方なのか——彼女にはまだまだ謎が隠されていそうです。いつかベルモットがメインキャラクターの映画を作ってくれないだろうか……。

※以降は『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の内容に踏み込んで触れています。未鑑賞の方はご注意ください。

–{3:ここは語りたい!降谷零と赤井秀一の……}–

3:ここは語りたい!降谷零と赤井秀一の対話

見逃せないのは、哀ちゃんのシーンだけではありません。個人的に思わず叫びそうになったのは、降谷零と赤井秀一の電話越しでの対話シーン。今後、永遠に語り継ぎたいくらい好きなシーンの1つです。

前作『ハロウィンの花嫁』でメインキャラクターだった降谷零が今作ではバーボンとして暗躍。ベルモットとバーボンは並ぶとやっぱり美しい。バーボンの姿は降谷零とはまた違った魅力があります。悪い顔も堪らない!

降谷零と赤井秀一の2人は、和解はしていないけどコンビネーションはやはり最強!そして、コナン君と降谷零が電話で話すシーンや赤井秀一との対話シーンで流れる音楽も『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を思い起こすメロディーで胸熱でした。映画館の大スクリーンと大音響で何度でも観たい。また通うことになりそうです。

<結論>コナン映画は毎年期待を超える

コナン映画は毎年自分の期待値を大きく越えてきます。

哀ちゃん目線で観たり、コナン君目線で観たり、観れば観るほど新しい魅力を発見できそうです。脇を固める声優陣も豪華で、大好きな声優さんが遂にコナン映画に登場したことが嬉しくてたまりませんでした。

『黒鉄の魚影』も自分にとって最高の1本となりました。エンディング後に発表された、来年のコナン映画も待ちきれません。

(文:前野真岐)

–{『名探偵コナン 黒鉄の魚影』作品情報}–

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』作品情報

ストーリー
東京・八丈島近海に建設された、世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐための海洋施設『パシフィック・ブイ』。本格稼働に向けて、ヨーロッパの警察組織・ユーロポールが管轄するネットワークと接続するため、世界各国のエンジニアが集結。そこでは顔認証システムを応用した、とある『新技術』のテストも進められていた―。

一方、園子の招待で八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナンたち少年探偵団。
するとコナンのもとへ沖矢昴(赤井秀一)から、ユーロポールの職員がドイツでジンに殺害された、という一本の電話が。不穏に思ったコナンは『パシフィック・ブイ』の警備に向かっていた黒田兵衛たち警視庁関係者が乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入。すると、システム稼働に向け着々と準備が進められている施設内で、ひとりの女性エンジニアが黒ずくめの組織に誘拐される事件が発生…!さらに、彼女が持っていたある情報を記す USB が組織の手に渡ってしまう…。

海中で不気味に唸るスクリュー音。そして八丈島に宿泊していた灰原のもとにも、黒い影が忍び寄り…

予告編

基本情報
声の出演:高山みなみ/山崎和佳奈/小山力也/林原めぐみ/堀 之紀/立木文彦/小山茉美/古谷 徹/池田秀一/沢村一樹 ほか

監督:立川 譲

公開日:2023年4月14日(金)

製作国:日本