「舞いあがれ!」悠人(横山裕)がインサイダー取引疑惑で驚きの<第86回>

続・朝ドライフ

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2022年10月3日より放映スタートしたNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」。

本作は、主人公・岩倉舞(福原遥)がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島で人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生のストーリー。

ライター・木俣冬がおくる「続・朝ドライフ」。今回は第86回を紐解いていく。

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たまたまが重なって

第86回は15分のなかに内容が盛りだくさん。東大阪に舞(福原遥)を訪ねて水島(佐野弘樹)吉田(醍醐虎汰朗)がやってきて、五島では釣りイベントが行われて大阪で物産展をやる話が持ち上がって、悠人がインサイダー取引疑惑によってテレビで大々的に報道されて……と舞い上がりかけて急降下という流れでした。

最初は、「たまたま」づくしで、水島たちがデラシネに来ます。ノーサイドとうめづ、2大たまり場がたまたま休みで、舞の家は水道の調子が悪く、デラシネの茶の間を使わせてもらいます。さすがに展開に無理があるのを書き手がわかっていて「たまたま」「たまたま」と何度も言って、不自然さを緩和しようとしているように見えます。「今日はたまたまばっかりですね」とほのぼのまとめるのは、3本立ての小編の一作みたいな感じです。福原遥がおっとりしているので「今日はたまたまばっかりですね」というセリフもハマっていました。

柏木(目黒蓮)と別れたので連絡とれないでいる舞に、「別れても仲間なんだからさ」と励ます水島。彼が言うから説得力があるのでしょうかね。パイロットの道から離れたけれど、こうやって仲間でいられるから。とはいえそれと恋とはまた違いますよね。

水島は実家のスーパーの副店長、吉田は副操縦士になって活躍していて、舞はいまの自分に少し引け目を感じますが「空も飛べるし部品も作れる」と励まされます。操縦士の資格は消滅しないようです。

制作統括の熊野律時チーフプロデューサーは、先日、取材会で「タイトル通り、空へ舞い上がっていく話なので、これから舞が空との結びつきを手に入れていくところが描かれます。最終的に、これまでやって来たいろいろなことが積みあがってやってきたことがひとつも無駄ではなかったという形で舞い上がっていきますのでお楽しみください」と語っていたので、舞が空を飛べることやネジを作れることが役立つのでしょう。それと、貴司(赤楚衛二)が「舞ちゃんはいろんなところに仲間がおって」とうらやましがるのも軽い伏線でしょう。いや、たぶん、貴司こそ、旅していたからいろんなところに仲間がいるんじゃないでしょうか……。

仲間と言われ、舞は五島を思い出します。舞の仲間は五島にもたくさんいます。舞がアドバイスした釣りイベントが大盛況。たまたま大阪から観光で来ていた熊谷百花(尾本祐菜)がすっかり島を気に入って物産展をやらないかと持ちかけます。一太(若林元太)は屈託のない百花に惹かれて……。

と、ここまでは良かったですが、悠人(横山裕)にインサイダー取引疑惑で「来週につづく」に。不穏過ぎます。

【朝ドラ辞典 たまたま(たまたま)

類語:ご都合主義

(文:木俣冬)

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–{「舞いあがれ!」第18週目のあらすじ}–

「舞いあがれ!」第18週目のあらすじ

菱崎重工の荒金(鶴見辰吾)から依頼された航空機用ボルトの試作品の品質試験に挑む舞(福原遥)。

試験結果を待つ一方、うめづでは貴司(赤楚衛二)が短歌賞を受賞したことを祝う会が開かれる。貴司は勝(山口智充)、雪乃(くわばたりえ)に対し感謝の言葉を述べる。

さらに、久留美(山下美月)が婚約したことを報告し、うめづのお祝いムードはさらに高まる。そんな中、めぐみ(永作博美)は店に居合わせた悠人(横山裕)の様子が気になる。

–{「舞いあがれ!」作品情報}–

「舞いあがれ!」作品情報

放送予定
2022年10月3日(月)~

<総合テレビ>
月曜~土曜: 午前8時~8時15分 午後0時45分~1時(再放送)
※土曜は一週間を振り返ります。

日曜: 午前11時~11時15分(再放送)
翌・月曜: 午前4時45分~5時(再放送)
※日曜、翌・月曜は、土曜版の再放送です。

<BSプレミアム・BS4K>
月曜~金曜: 午前7時30分~7時45分
土曜: 午前9時45分~11時(再放送)
※月曜~金曜分を一挙放送。

出演
福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月 、目黒蓮、高杉真宙、長濱ねる、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、鈴木浩介、哀川翔/吉川晃司、高畑淳子 ほか


桑原亮子 、嶋田うれ葉、佃 良太

音楽
富貴晴美

語り
さだまさし

主題歌
back number「アイラブユー」

制作統括
熊野律時、管原 浩

プロデューサー
上杉忠嗣 三鬼一希 結城崇史ほか

演出
田中 正、野田雄介、小谷高義、松木健祐 ほか