「そんなことまで話すの?」ファンが支えるラジオアプリ「GERA」が楽しすぎる

お笑い

テレビやYouTube、動画配信サービス…さまざまなメディアが多角化する中で、今、改めて注目を集めているのが音声コンテンツだ。

今回は、その中でも芸人のラジオに特化したラジオアプリ「GERA」を紹介。

錦鯉やラランド、ヒコロヒーといったTVでも活躍中の人気芸人たちは「GERA」という場で、何を話しているのか。注目の7番組をピックアップ!

お笑い芸人特化ラジオアプリ「GERA」とは

「GERA」とは、株式会社ファンコミュニケーションズが運営しているお笑い芸人特化ラジオアプリのこと。

今年で2周年を迎え、M-1グランプリやキングオブコントなどの賞レース、その他のテレビ番組で活躍されている芸人たちを始め、ライブシーンで活躍している芸人たちが配信中。

基本的に法人の広告収入に頼らず、スポンサーはリスナー個人のため、芸人たちが比較的自由に番組を配信しているのが、他にはないポイントだ。

そんな「GERA」内で配信中の番組の中でも、良い味を出している、より人間味を感じる7番組を紹介しよう。

錦鯉『錦鯉の人生五十年』

なぜ「GERA」というアプリに出会えたのか。それは、M-1グランプリで優勝する以前、今ほど陽の目を浴びてはいなかった錦鯉のラジオを聞きたいがゆえだった。

「人生五十年」は、おバカでマイペースな雅紀さん、それをちょうど良い具合にコントロールする隆さんの良さが全面的に出ている。テレビへの出演が増えたからこそ、この番組を聞くと「あ、雅紀さんってテレビでは、ちょっぴりバカを隠そうとしているのかも」と思うほど、想像以上におバカだ。

しかし、そんな雅紀さんをサゲるに止めないのが、ブレイン・隆さんのすごさ。「何言ってんだ」と言いつつ、言葉の節々に愛と優しさを感じるのが不思議だ。隆さんのテレビでは見れない一面を、ラジオで聞くことができるのも「人生五十年」のおもしろさのひとつ。

ちなみにお気に入りの回は#99「YOASOBIはB’z?」だ。流行りのアーティストを聞いて「わからないな〜」「なんて読むんだ?」と話す、おじさん2人のトークがクセになること間違いなし。

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ラランド『ラランドの声溜めラジオ』

個人的にテレビで見るイメージを1番ひっくり返してくれる番組。世間では、かしこいサーヤとだらしないニシダとして見られる2人が、これでもかというくらい包み隠さずに下ネタを話していることに驚いた。(メッセージ採用されたら、ラブグッズがもらえますからね)

また、好きな人しか聞いていないからこそ、ネガティブな話をしゃべくり、ブラックな一面を惜しみなく出している印象。

そんな2人のエピソードを聞いて、静かに口元が緩む自分に気づいたとき「品行方正だけが求められる時代じゃないぞ!」「コンプラ無視して、なんぼだろ!」と普段隠していたダークな部分が押し寄せてくるだろう。

ニシダ・アドをすれば、たちまち二十年待ちになるほど社会的信用が高い2人の新たな一面は、開いてしまったらクセになること間違いなし。

ヒコロヒー『ヒコロヒーのストロベリーワンピース』

 
「よっしゃ聞くぞ!」と聞くのではなく、日常生活の中で自然と流しておきたい。そう思える心地よさは「あなたの耳の地元のツレ」という番組のキャッチコピーを体現している。そして、ヒコロヒーさんの発言が唯一ネットニュースにならない番組でもあるのだ。

話す内容、スタッフの巻き込み方、声の大きさ、すべてが心地よい。

ただ、心地よい=取るに足らないと思われたら、それはちがう。日常の何気ない出来事を「笑わせてやる!」感なしで、面白ろおかしく語るのが彼女の魅力だ。

#72「ガチンコファイトクラブ」では、ヒコロヒーさんがリスナーからのメッセージに対して「私が甘かった」と後悔し、リスナーにもうすこし厳しくいくと宣言。ありがたいメッセージに対しても「気の利いたお便りを送ってきて」と感謝しつつ「気の利いたメッセージに甘えてお互いが成長できません」とキレてしまうのだが、嫌味を一切感じないところが彼女の凄さを物語っている。

興味を持った方は、とりあえず2021年12月30日配信の総集編①から聞いてみてほしい。

–{テレビや劇場で活躍中の実力派芸人が勢揃い}–

吉住『吉住の聞かん坊な煩悩ガール』

「あちこちオードリー」の反省会の影響もあり、ネガティブさ、卑屈さに注目が集まっている吉住さん。そんな吉住さんがとにかく逆を行こう(?)とする、数週間聞かずにいると印象が変わる番組だ。

番組当初は「30分もしゃべれるかしら」と言っていたかと思えば、リスナーを洗脳する教祖になり、ここ数ヶ月は高校生の登下校に聞いてもらえるラジオになりたいと話す。

ただ、総じて言えるのは、我々が想像している以上に吉住さんは明るく、優しい人だということ。その理由の1つが、リスナーからのメッセージに対する反応だ。読んだからには、たっぷりと時間をかける。その印象が強い。

またラジオ独特の「おもしろいことを言ってなんぼ!」「リスナーレベルも高い!」みたいなメッセージでなくても、受け入れてくれる。そんな空気感に「明日からも頑張ろう」と思えるのだ。

>>>【関連記事】実力派ピン芸人・吉住の3つの魅力

ライス『ライスのミラクルビュッフェ』

回を重ねるごとに「あれ?本物?」と思ってしまう、リアルな架空の企業、架空の商品を紹介する「架空のCM」のコーナーや、関町さんが普通のものを食べているはずなのに、リスナーからの無茶振りにより体を張りまくる「関町は何を食べているでしょう」など、コーナーが豊富な『ライスのミラクルビュッフェ』。

しかし、なぜだかGERA運営により(意図的ではなく)妨害されている。「ミラクルビュッフェ」をビッフェやブュッフェと表記したり、応援チケットを使ったら画像がもらえる番組独自の企画が、全番組の企画になったり……。

どうか両者が歩み寄りますように、とリスナー的には祈るのみだ。

また、ライスの2人のトーク力の高さに惚れ惚れとしてしまうのも、この番組の特徴。#26「鬼龍院翔×ライスのスペシャルユニゾン!」では、まさかのゴールデンボンバー・鬼龍院翔も登場。あのころのNSCの話を、無料で聴けてしまう!

ザ・マミィ『ネズミの咆哮』

クズ芸人と言われている酒井さんだが、本当にピュアな人なんだなと実感するのがこのラジオ。

例えば、最近だと番組で共演した荻原由香さんのことを好きになったという酒井さん。その酒井さんがInstagramのストーリーズで、どうメンションを飛ばすか、どう絡むかを考えているさまがピュアすぎて笑ってしまう。また、それに「いや、それはキモいよ」「こうやって返したら?」とまじめに返答する林田さん。

そして、また、ある時は距離の近いメイクさんと体が触れることを話す林田さん。

「あれ?中学生男子?」と思わせるようなやりとりが、男子の会話を盗み聞きしているようでクセになる。

金属バット『金属バットのMusic Sound』

「あけましておめでとうございます」という晴れの日感溢れる挨拶から始まる、この番組。ただ、そんな爽やかな挨拶からは想像できないレベルで、安定のむちゃくちゃっぷりだ。

そもそも番組のメールアドレスが「sex@gera.fan」。いやいや、番組名どころか、コンビ名も入ってないし…単語が直接的すぎやしませんか?(笑)まあ、でも、この寛容っぷりからもわかるように、彼らの自由奔放さが全開なのだ。

ところで、どこまで台本があるのだろうと思うレベルでのテンポ感。個人的には、お坊さんのバイク情報が気になるところ。出てくるバイクの名前を「あ〜あれね」と理解する2人の博識っぷりにも驚く。宗教や、昔の事件、映画など…聞くと知識が広がるかもしれない?

「本当に無料?」豪華すぎる番組をチェック

今回、紹介した番組以外にも、今注目の芸人さんから次にくる芸人まで、さまざまな芸人さんたちの番組が揃い踏みのGERAアプリ。

その魅力は、他のラジオやサブスクリプション系の音声コンテンツよりも、聞きたい人だからこそ聞けるアプリという特性がうまく活きており、リスナーと芸人さんの距離がより近い印象も。

また、本当に好きな人たちに向けてだからこそ、自由なトークが繰り広げられているのは、どこか単独ライブに似たような空気感。

一度聴いたら、クセになること間違いなし! まずは好きな芸人さんの番組からチェックを。

(文:於ありさ)

–{お笑いラジオアプリ「GERA(ゲラ)」について}–

お笑いラジオアプリ「GERA(ゲラ)」について

「GERA」はお笑い芸人に特化したラジオアプリです。M-1グランプリやキングオブコントで活躍されている芸人さんや注目の若手を始め、ライブシーンで活躍されている芸人さんなど幅広いラインナップで放送しています。

また、各番組は基本的に法人の広告収入に頼らず、リスナー個人が「応援ボタン」をプッシュしCM動画を見ることや「スポンサー権利」を購入し番組を直接応援できる仕組みにより運営しております。

また、音声コンテンツの受託制作も随時行っております。

■アプリURL:https://app.adjust.com/1dkqiew

■Web URL:https://gera.fan/