「金田一少年の事件簿」第9話レビュー:剣持警部の行方は!?戸塚純貴の怪演が光る

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1995年の初放送以来、幅広い世代の支持を得続けている謎解きミステリードラマの金字塔「金田一少年の事件簿」。週刊少年マガジン(講談社)で連載された原作は、世界(12か国)累計で1億を超える発行部数を誇るメガヒット作。2022年に30周年を迎えた。

新シリーズは、選りすぐりのエピソードを現代の視点で再構築。主役は道枝駿佑(なにわ男子)。堂本剛(1995年/1996年)、松本潤(2001年)、亀梨和也(2005年)、山田涼介(2013年/2014年)と繋がれてきたバトンを受け取り5代目金田一一(はじめ)を襲名する。

本記事では、第9話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。

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「金田一少年の事件簿」第9話レビュー

一(以下はじめ・道枝駿佑)・美雪(上白石萌歌)・佐木(岩﨑大昇)・剣持(沢村一樹)たちおなじみのメンバーは、舞台“オペラ座の怪人”を見るため、音楽家の響(霧島れいか)がオーナーをつとめるオペラ座館へと向かっていた。人気女優・湖月レオナ(山本舞香)に会えることや作品のファンなどの理由で、美雪や佐木は大喜び。そんな2人を見つつ、興味のなさそうなはじめ。

だが実際現地につくと、2人を差し置いてレオナと社員を撮り、サインまでもらうはじめ。彼女の大ファンな担任にサインを渡して補習をまぬがれようという魂胆のようだ(それなら写真は撮らなくてもいいような気がするが……)。

ウキウキしている佐木が、ロープウェイの中で夢じゃないかどうかはじめにほっぺをつねってもらうシーンがかわいかった。

劇団を辞め、今は大きな事務所にいるらしい氷森(七瀬公)がレオナに話しかけると、レオナ本人は普通の対応だが、激しく怒った三鬼谷(六角慎司)をはじめ、いずみ(石川萌香)・城(増田昇太)ら他の劇団員もレオナが引き抜かれるのを警戒しているようでギスギスしている。さらに謎のライター・白神(戸塚純貴)が過去のストーカー事件の話をすると、レオナは知らないと怒り出す。

はじめたちも見学していたリハーサル。シャンデリアがステージに落ち、下敷きになったいずみが死亡。毎回思うがこのメインの登場人物たち、凄惨な事件に遭遇しすぎでは……。白神は館に潜む怪人・ファントムの仕業だと言うが、はじめがケーブルが切られているのを発見する(犯人の指紋がついているかもしれないものに素手で触るのはやめた方がいいと思う)。「ファントム事件」という話が出るが、詳しく聞こうとするとみんな口をつぐむ。

ロープウェイを動かす機械が破壊されしばらくオペラ座館から動けなくなった面々。事件が起こる前、灯りが次々と消えた別館を調べている際、佐木が負傷。剣持は自分が見るからとはじめたちを帰すが、何者かに襲われ行方不明になってしまう。また複数人で別館に行っている際、ファントムがきたとレオナから助けを乞う電話があり、急いで戻ろうとするが、何人かは転んで戻りが遅れた。

レオナはファントムを見たものの無事。別館に戻ると、手首が落ちていた。タトゥーから三鬼谷のものだとわかる。もちろん事件も衝撃的なのだが、このタトゥーがレオナLOVEというデザインなのも相当やばいと思う。みんなレオナへの執着がすごそう。

3年前、この劇団にいた俳優・霧生(古川雄大)は火事で顔に大やけどを負いつつも、ファントムを熱演。やけどをしたのは、レオナを助けたからだった。その後姿を消すが、レオナの舞台にたびたび観客として現れ、彼女を誘拐・監禁したという。すべては彼の仕業ではないかとおびえるがーー?

ラストで地下迷宮を探していたはじめは誰かに足を掴まれてしまうが、どうなったのだろうか。

ライターの白神を演じた戸塚純貴が印象的だった。猫背に不穏な目つきに歪んだ口元、話し方もクセが強い。今期の別のドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」ではひたすら優しい好青年・大津を演じ話題になったが、ある意味真逆の役柄に、彼の引き出しの多さを感じた。霧生役の古川雄大も同ドラマで出ているため、次回の2人がどんな演技を見せるのかも気になるところだ。ちなみに2・3話の聖恋島で伊豆丸を演じた小市慢太郎、4話の白蛇蔵で鷺森を演じた岡山天音も同ドラマに出ているため、両方観ているとちょっと面白い。

ちなみに2人とも犯人だったので、今回も2人のどちらかが……? というような雑な予測もしてしまうが、疑われている霧生も見るからに怪しい白神も違うのではないかなという気もする。

来週は最終回。事件の真相はもちろんだが、メインの俳優陣の演技にも期待が募る。

(文:ぐみ)

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–{「金田一少年の事件簿」第9話ストーリー}–

「金田一少年の事件簿」第9話のストーリー

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一(道枝駿佑)達が、舞台“オペラ座の怪人”を見るため、音楽家の響(霧島れいか)がオーナーをつとめるオペラ座館へとやってきた。ヒロイン役の人気女優、湖月レオナ(山本舞香)に会えることもあり美雪(上白石萌歌)も佐木(岩﨑大昇)も大喜び。

関係者によるレセプションの中、劇団を辞めた氷森(七瀬公)がレオナに接近するが、劇団員の三鬼谷(六角慎司)に激しく拒まれる。他の劇団員、いずみ(石川萌香)や城(増田昇太)も、レオナの引き抜きを異常に警戒していた。

やがてリハーサルが始まり、演出家の影島(コング桑田)の指示で、いずみがステージの中央に立つ。しかし次の瞬間、シャンデリアが落下し、いずみが絶命する…!

ライターの白神(戸塚純貴)は、館に潜むファントムという怪人の仕業だと言う。その影は、剣持警部(沢村一樹)やレオナの前にも現れ、新たな惨劇が起こってゆく…。

実は3年前、この劇団には火事で顔に大やけどを負いつつも、ファントムを熱演した天才俳優、霧生(古川雄大)がいた。後の不幸な運命から彼はファントムと呼ばれていて…。全ては嫉妬に身を焦がしファントムと化した霧生の仕業なのかと怯える劇団員。

オペラ座館の地下迷宮で一が見たものとは…!?

–{「金田一少年の事件簿」作品情報}–

「金田一少年の事件簿」作品情報

放送日時

2022年4月24日スタート 毎週日曜夜10時~

キャスト

道枝駿佑
上白石萌歌
岩﨑大昇
沢村一樹

スタッフ

原作
天樹征丸
金成陽三郎

漫画
さとうふみや(講談社)

脚本
川邊優子
大石哲也

監督
木村ひさし
丸谷俊平

チーフプロデューサー
三上絵里子

プロデューサー
櫨山裕子
岩崎広樹
秋元孝之
大護彰子

制作協力
オフィスクレッシェンド

製作著作
日本テレビ