【関連記事】<消えた初恋>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ
【関連記事】「消えた初恋」第8話レビュー:「大事にしてくれる人を大事にしたい」ぶつけられた偏見に青木はどう向き合う?
【関連記事】「消えた初恋」第9話レビュー:ラブラブデートにほっこりしたのに……!すれ違う青木と井田の心
この秋、最強コンビが誕生!! 日本中をキュンキュンさせるW主演!
道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)×目黒 蓮(Snow Man)
アニメ、映画化された大人気コミックス『俺物語!!』(原作:河原和音)のアルコが作画を担当する異色ラブコメ「消えた初恋」がドラマ化!2021年10月9日より放送スタートした。「消しゴムに好きな人の名前を書く」というおまじないが原因で、複雑な恋模様が展開していくこの物語。ちょっぴりトンチンカンで何だか尊い、そんな“初恋ラブコメ”が土曜の夜を彩ります。
本記事では、第10話をcinemas PLUSのドラマライターが紐解いていく。
「消えた初恋」第10話レビュー
みんなまるっと幸せで嬉しい。
バレー部の仲間に青木とのデート現場を目撃された井田。予想はしていたけれど、青木と付き合っていることを認める。井田は嘘をつけないタイプだし、ごまかすのも嫌いだろう。
井田からその報告を受けた青木の表情が歪む。更には別れを切り出す……。
青木は基本的には周りに自分たちの関係を明かすつもりはなかった。付き合っていると知った周りの人たちは、自分たちをどんなふうに見るか。青木はその点をとても不安に思っているように見えた。
青木は井田を守るために、バレー部のメンバーには自分が無理を言って付き合ってもらったのだと嘘をつく。
青木は常に自分より、周りの人のことを考えている。そもそも、橋下さんの消しゴムの時点で、青木がもっと自分本位な人間だったら運命は変わっていたはずだ(あと、ごまかすのがうまかったら……)。それができない。自分のことは二の次。
井田はいい意味で、自分が納得したことしかやらない。だから、無理をして自分の気持ちを閉じ込めようとする青木のことが放っておけない。井田のような存在が青木には必要だったのだ。
青木と井田、お互いが気持ちを育てていく過程が丁寧に描かれていたので、観ている側も思いのほか感情移入できた。
ふたりの周りにいる人たちが優しかったのもあるかもしれない。同時に、自分は自分、他人は他人、という線引きがされていたようにも思う。だからこそ、2人の恋愛を受け入れるまでがスムーズだったのかも。
そしてもうひとつの恋はあっくんと橋下さん。
こちらも見事、両想いに。あっくんずるいなあ。この人も言葉足らずのところがあるけれど、そのあとのフォローに迷いがない。
クリスマスパーティーで他の人からの手作りお菓子を断るシーン。橋下さんは誤解してしまうけれど、視聴者からしてみれば、まあ橋下さんの手作りお菓子が食べたいからだろうな、と察する。
でも、ちゃんと誤解が解けるかどうかは人による。違う、と真っすぐ言えるのがあっくんなのだ。
片想いが実ってよかったね、橋下さん。橋下さんも言いたいことは言うし、あっくんは適当なところがある。だからこそケンカも多そうだけれど、そのたびにちゃんとぶつかって仲を深めていきそうな気がする。
ラブコメということで、ニコニコしてしまうシーンも多くあった。
けど、それ以上に「人を好きになるのはどういうことか」、そして「人との関わり方」について改めて考えさせられたように思う。
それぞれの恋は始まったばかりで、大人になっていく過程で悩むことも多いだろう。でも彼らを観ているとそのたびに誠実に解決していくのだろうと予感させてくれる。だからこそ、観たあとに多幸感がある。
ああ、みんないつまでも幸せであれー!!
「消えた初恋」第10話のストーリー
ついに、学校の一大イベント『クリスマスイルミネーション点火祭』の日がやってくる。点火祭の日に好きな人にケーキを渡すと恋が成就するという伝説があるため、あっくん(鈴木仁)への2度目の告白を決意した橋下さん(福本莉子)や、井田との気まずさを解消したい青木(道枝駿佑)はケーキ作りに余念がない。
するとそこに現れた井田(目黒蓮)が青木を屋上に連れ出し、伝えないといけない事があると話し始める。しかし、そこで青木と気持ちがすれ違ってしまい…!?
そんな中、クラスではクリスマスパーティーがスタート! クラスメイトたちが楽しそうに過ごす中、青木は橋下さんの様子がおかしいことに気づく。心配して声を掛けると、橋下さんは、「また振られてしまうのが怖くて、ケーキを直接渡せず机に入れた」とガチガチに緊張していた。すると、そこにあっくんが現れて…!?
一方、井田は一大イベントの日にも関わらずバレー部の練習試合のため、青木とは気まずい状態のまま出かけてしまう。
クリスマスイルミネーションが輝く点火祭の夜、青木&井田、橋下さん&あっくんの恋がついに決着! はたして、ピュアで一生懸命な4人の初恋の行方は――?
(文:ふくだりょうこ)
–{「消えた初恋」作品情報}–
【「消えた初恋」作品情報】
<この秋、最強コンビが誕生!!>
日本中をキュンキュンさせるW主演
道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)
×
目黒 蓮(Snow Man)
話題沸騰中の大人気コミックを初のドラマ化!
勘違いから始まる高校生の恋と友情を描く青春物語
ピュアで一生懸命、
だけどちょっぴりトンチンカン!?
尊い“初恋ラブコメ”が始まる!
この秋、アルコが作画を担当する話題沸騰中の異色ラブコメを初ドラマ化!
何かと人恋しくなる秋…そんな季節にピッタリの、見たら絶対にキュンキュンしてしまうこと必至のドラマが誕生――。2021年10月期のオシドラサタデーで、現在『別冊マーガレット』(集英社)で好評連載中<コミックスは既刊5巻、8月25日(水)に6巻が発売>の『消えた初恋』を初めてドラマ化することが決定しました!
アニメ、映画化された大人気コミックス『俺物語!!』(原作:河原和音)のアルコが作画、ひねくれ渡が原作を担当し、『このマンガがすごい!2021』(宝島社)ではオンナ編の9位にランクインした他、「第11回 ananマンガ大賞」では準大賞となった注目作『消えた初恋』は、クラスメイトの天使・橋下さんに片思い中の男子高校生・青木が、あっさり失恋。ひょんな出来事から、同じくクラスメイトで硬派な男子・井田に恋していると勘違いされてしまう…。しかも、勘違いのはずが、本当に井田のことが気になり始めて…という、王道の青春ラブストーリーのテイストと合わせて、勘違いを発端とした意外過ぎる展開にSNSなどで話題沸騰中の異色作。この一風変わった“初恋ラブコメ”を豪華キャスト陣で実写化することになりました!
シンクロ率100%のハマり役!道枝駿佑&目黒蓮の最強コンビがラブコメに初挑戦!
本作でクラスメイトの橋下さんに片思い中の青木を演じるのは、ドラマや舞台からバラエティー番組にも引っ張りだこ、さらに11月12日(金)にCDデビューすることが発表されるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の関西ジャニーズJr.7人組アイドルグループ・なにわ男子の道枝駿佑。ドラマ『BG~身辺警護人~』『俺の家の話』、主演舞台『ロミオとジュリエット』などで、俳優としても躍進中の道枝が、「青木はちょっと言葉足らずで、思っていることを井田にどう伝えていいかわからなくて、言葉を探してやっとの思いで口にします。そういう不器用なところが僕と似ている」という、ピュアで優しくちょっぴりおバカな青木を演じます。
また“青木が自分のことを好きかもしれない”と勘違いしてしまう井田を演じるのは、アクロバットやキレのあるダンスに定評のある9人組の人気グループ・Snow Manの目黒蓮。スラリとした高長身を生かしてモデルとしても活躍するほか、ドラマ『教場Ⅱ』や、映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』で、繊細な表情や凄みのある演技を披露した目黒が恋愛に疎い硬派な井田に扮し、学生役に初挑戦します。「井田は普段あまりしゃべらないんですが、たまに発するひと言がストレートでピュア。その部分にすごく共感できました」という目黒が、どんな井田像を見せてくれるのかに期待が高まります。
「制服姿の目黒くんを見た瞬間、『井田だ! そのまんまやん!』と思いました」(道枝)、「道枝くんのすごくかわいらしい顔立ちが、青木とリンクしました」(目黒)と語るように、そのシンクロ率は100%! まさにハマり役といえる2人が、揃って初めてのラブコメに挑みます。
年齢も性別も関係ない!!“好き”というピュアな感情を笑いとトキメキで爽やかに描く
「消しゴムに好きな人の名前を書く」というおまじないが原因で、複雑な恋模様が展開していくこの物語。男女の恋、男同士の恋、そこに友情も加わって、高校生たちが右往左往しながらも、“人を好きになる”という純粋な気持ちに気づいて成長していく姿は、まさに青春感たっぷり! “好き”という気持ちにはいろんな形があり、その根幹はとてもピュアなものなんだと改めて感じさせてくれる作品が誕生します。一途に誰かを思い、真剣に悩む登場人物の純粋な気持ちにキュンキュンする一方で、勘違いが勘違いを呼び、物語がとんでもない方向に転がっていくという展開に、思わずクスッと笑ってしまう…。単純なラブストーリーでは終わらない、恋するパワーと頼もしい友情、おバカなやりとりに癒やされること必至! ちょっぴりトンチンカンで何だか尊い、そんな“初恋ラブコメ”が土曜の夜を彩ります。
W主題歌
Snow Man
「Secret Touch」
(avex trax)
なにわ男子
「初心 LOVE(うぶらぶ)」
(ジェイ・ストーム)
スタッフ
原 作
「消えた初恋」/原作:ひねくれ渡 作画:アルコ
(集英社「別冊マーガレット」連載)
脚 本
黒岩 勉
音 楽
富貴晴美
ゼネラルプロデューサー
三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー
神田エミイ亜希子(テレビ朝日)
尾花典子(ジェイ・ストーム)
伊藤 学(角川大映スタジオ)
監 督
草野翔吾
宝来忠昭
制作協力
角川大映スタジオ
制作著作
テレビ朝日
ジェイ・ストーム