1996年北海道放送の深夜枠から始まった伝説のバラエティー番組、「水曜どうでしょう」。回を重ねるごとに人気を放送局を増やし、レギュラー放送が終了した後も続く超長寿番組です。その中から、21年の歳月をかけて完結したヨーロッパ21ヶ国完全制覇シリーズをご紹介します。
このシリーズは、若さで突っ走った前半2作と経験を重ねてから挑んだ後半2作で大きくテイストが違います。その中から筆者的にツボだった場面を、独断と偏見で取り上げます。それではお楽しみください。
Have a nice trip!
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「水曜どうでしょう」メンバー紹介
「大泉洋」
言わずとしれた北海道が生んだ大スター。日本一チケットが取れない劇団「TEAM NACS」メンバーでもある。大学生だった1996年から水曜どうでしょうに出演する。
初期は大学生だったこともあって純朴な青年だったのに、ディレクターや無茶振り旅を幾度も繰り返した結果、ぼやく、八つ当たりを得意としたやさぐれスタイルに変化。ディレクターヒゲとの言い争いも番組名物となっている。
シェフ大泉としての顔を持ち、生の川魚といっしょにご飯を炊く荒技を繰り出すため犠牲者は数知れない。(シェフ大泉夏野菜スペシャル)。社会人経験を経て所帯持ちになってからは、下手な料理が作れなくなるというジレンマに陥ってしまった(北海道で家、建てます)。バランスとは難しい。
ミスターこと「鈴井貴之」
大泉洋が所属するオフィスキューの社長(現在は代表取締役)。大泉洋と旅に同行する。最初は鈴井さんと呼ばれていたが、ミスターどうでしょう、通称ミスターと呼ばれるように。
メンバーを引っ張る中心的存在として、スタート当初はよく発言していた。しかしやがて大泉洋とヒゲの掛け合いが自然発生するにつれて、あまり喋らないほうが番組が面白くなると悟り寡黙に見守る立場へと変化。
甘いものが苦手だが、強い番組への責任感から次々と繰り出される甘いものを見事完食する(対決列島〜甘いもの国盗り物語〜)。サイコロ運が最悪で、一番出してはいけないサイコロの目を出すため、大泉洋と藤村Dから罵倒されていた。自ら体を張って笑いを取りにいくスタイルで、よく被り物や変装姿を披露している。
藤村Dもしくは藤やんこと「藤村忠寿」
ディレクター。大泉洋とミスターの旅に嬉野カメラマンと共に参加する。出演者が苦しむ選択肢ばかり作り、自らも一緒に地獄を見る究極のどMディレクター。
番組スタート当初は黒子役に徹していた。途中からは大泉洋との掛け合いが多くなり、堂々と画の中にも入り込んで、ユーコン川のガイドさんを驚愕させた前科あり(ユーコン160キロ〜地獄の6日間〜)。甘い物が大好きで、甘いもの対決ではずんだもちを飲むように食べたり、朝から羊羹一房を食べたり、白くま早食い対決で圧勝するなどまさに魔神である。
嬉野先生こと「嬉野雅道」
カメラマンとして旅に同行する。カメラを回す役割があるため番組内での発言は少ない。とはいえ、ジャングル・リベンジでは、恐怖から錯乱した藤村Dにからまれた挙句手のひらを返されてしまう。真面目な性格の者が大抵ロクでもない目に遭わされる水曜どうでしょう。その真骨頂を自らの身を持って体現している。
–{1997年放送ヨーロッパ21ヶ国完全制覇 プレミア版 }–
1997年放送ヨーロッパ21ヶ国完全制覇 プレミア版
ヨーロッパ21ヶ国完全制覇の旅とは
1996年の水曜どうでしょう初放送から一周年。そこで巨額の予算を前借りして企画された、10日間で西ヨーロッパ諸国21ヶ国を全部回る旅のこと。いつもは行き先を知らされない大泉洋ですが、今回はさすがに本人と家族に行き先を告げてありました。
メルヘンミスター「ねえねえ、ハチミツ持ってる?」
今回の旅のテーマはあえて言うと”メルヘン”。メルヘンが大好きなミスターはヨーロッパ各地に散らばるメルヘンのカケラを集めたい。イギリス・ハートフィールドはA.Aミルン「くまのプーさん」の舞台となった村があり、マニアの聖地ともなっている。いやでも気持ちが高まり、迷言「みんなでUK(ゆーけー)にゆけえ」が生まれました。いや、一度聞いたら忘れられませんて。
「プーさんの悪口いったら容赦しないからね」。ミスターのプーさん愛は現地ハートフィールド・プーブリッジで最高潮に達する(ちなみに大泉洋はのちに思いっきり「プーのばかやろーと叫びます)。
左手にプー風船を持ったミスターに「ねえねえ、ハチミツ持ってる?」と二回も聞かれた大泉洋はパンパンと手を叩きながら、「はいはい」と受け流すしかできない。こうしてプーさん風船は、どうでしょう一行の旅に加わったのです。
大泉洋大脱走!大泉と藤村Dはこっそりロマンティックメルヘンを選択
旅にトラブルはつきもの。当初10日で西ヨーロッパ21ヶ国を制覇するとしていた一行でしたが、「BOULOGNE 」(フランス)と「Brugge」(ベルギー)を間違える、ツインを頼んだのにダブルルームを案内されるなどトラブル続き。しかし、ミスターは「21ヶ国達成できなければ、僕この番組をやめる。そうするしかないと心に決めています」とあくまで目的達成にこだわります。
大泉と藤村Dは、さっそく21ヶ国制覇プランから脱走。ミスタープランでは、アウトバーン(ドイツ・オーストリア・スイスの自動車高速道路)でドイツ(アーヘン)からルクセンブルク、リヒテンシュタインを経由してイタリアを目指すはずでした。
しかし、ミスターが寝ているのをいいことに藤村Dは大泉にドイツ古城街道への観光を唆します。二人は分岐点で6号線(イタリア行き)ではなく656号線(ドイツ古城街道行き・見所満載のドイツ観光ができる)を選ぶのでした。大泉は大泉で、656号線を選びながら「僕は6号線を行くよぉ」と流す。団結しそうで、するわけがない一行。なおミスターの怒りはワインとご飯で治りました。
ミスターハイジ、あなたは牛のう○こを踏みました
スイス・マイエンフェルトはヨハンナ・スピリ作「アルプスの少女ハイジ」の舞台となった村。ハイジの家やペーターの家をめぐるハイキング・コース「緑の道」があります。
ハイジに会えるらしい「ハイジ牧場」で、大泉洋が「ハイジこっちへおいでよ〜」と声をかけると、向こうからミスターハイジが大泉洋目がけて走ってきます。油性マジックで頰を赤く塗り、ハイジの仮装をしたミスター。勢い余ってカメラを落とした上に、牛の○んこまで踏んでしまうミスターハイジ。
それからオフィスCUE代表取締役の顔に戻って「楽しかった?」と社員大泉洋に聞くのでした。「勉強しました。本当にありがとうございました」と返す大泉洋ともどもエンタメ精神の塊です!
深夜高速バスの悲劇ふたたび・エクス・アン・プロバンスの悪夢
旅も終盤。フランスのエクス・アン・プロバンスに一泊して今後の作戦を練り直そうとするも、どこも満室。結局一晩中走り、真夜中にパーキングで仮眠をとったのです。
後部座席でうつ伏せで寝るミスター。やられちゃってる大泉洋。サイコロ2の激白を覚えておりますでしょうか。2日連続で長距離深夜バスに乗車した二人は、「寝れないんだよ!オレたち」とその苦痛を画面いっぱいに訴えました。悲劇がふたたび繰り返されたのです。おおお、と笑ってしまってごめんなさい。
–{1999年放送ヨーロッパリベンジ プレミア版 }–
1999年放送ヨーロッパリベンジ プレミア版
ヨーロッパリベンジ プレミア版とは
1997年8月放送のヨーロッパ21カ国完全制覇。10日で回れたのは13カ国。途中で21カ国回れなかったら水曜どうでしょうをやめますと宣言したミスターは悔しくてたまらない。そこでリベンジとして、残りの8カ国を同じ10日でまわろうというもの(ミスターは今も元気に水曜どうでしょうに出演しています)。
ちなみに予定先はパリ凱旋門から出発して、デンマーク(コペンハーゲン)、スウェーデン(マルメ)、ノルウェイ、スウェーデンからボスニア湾沿いを北上して北極圏に突入。フィンランド(ヘルシンキ)から帰国するルートをたどる予定です。
やっぱりテーマは”メルヘン”ミスター白タイツ王子さまが大泉洋を襲う!
出発当日に行き先を教えられた大泉洋。あわれ、D陣やミスターが重装備なのに短パン・サンダル・リュックの軽装備で北極圏に旅立つことに。笑って受け入れる(慣れてる?)大泉洋、半端じゃないメンタル。今回もパリ凱旋門からスタート。デンマークに行くなら、もっと近いところから出発すればよいのに……いやいやミスターの強い希望なのです。そして今回のテーマもメルヘンです!
メルヘンの登場人物たちは大泉洋を次々と襲います(?)。ドイツのアルスフェルトはグリム童話「赤ずきん」のふるさと。うっそうとした森の中からミスター赤ずきんが現れます。2人の会話がシュール。
ミスター赤ずきん「おばあさんの髪の毛がそんなにモジャモジャなのはどうして?」
大泉洋おばあさん「お前の知ったことじゃないんだよ」
ミスター赤ずきんは仕事を終えるとスッパーと一服。やさぐれ赤ずきんちゃんの誕生です。メルヘンのイメージが!メルヘンのイメージが!
続くメルヘン街道のザバブルグ城は「いばら姫」となった場所。道路脇に駐めた車の中で大泉いばら姫がうつらうつらしてると、白タイツのミスター王子が登場!王子様のキスにのたうちまわり、咳き込み、逃げ出した大泉いばら姫でした。あれ、二人とも男じゃなかった?他にもマッチ売りの少女も登場しますよ!
初日の車中泊は恐怖の始まりでしかなかった。
初日にレストランを優先したため泊まる場所を確保できなかった一行。エクス・アン・プロバンスでも同じことしていた気が……。大泉vs藤村Dvs嬉野カメラマンでもめあいがはじまり、ミスターにも飛び火。
結局、ドイツの道端、しかも草がボーボーに生えた場所でテントを張ることに(実は「北欧」で使おうと持参していた)。そして藤村Dからは名言「ここをキャンプ地とする」が飛び出します。
ディレクター陣はテントへ。車中泊で2日目の朝を迎えた出演陣二人ですが、はやくも心身疲労。「メシより宿」が最重要課題になっていくのです。しかし、これは後の美しき国々で体験するメンタル破壊の始まりでしかなかったのです……。
散々な扱いのムンクさんと連続テレビ小説フィヨルドの恋人
ノルウェーのオスロ・ムンク美術館で手に入れたムンクの「叫び」空気人形(身長(?)120センチ)「ムンクさん」。水辺に立っていると突然ミスターによって湖に投げ込まれるムンクさん。ひたすら車中移動が続く一行のストレス発散ともとれる悪口を受け、また褒めそやされるという散々な扱いをうけるのでした。
そして突然始まった、連続テレビ小説「フィヨルドの恋人」に出演したムンクさん(声:大泉洋/主演:鈴井貴之)。一人の主婦が「新しい恋」をみつけようと思って無理やりミスターの車に乗せてもらう出会いから、フィンランドでの別れまでが全四話で描かれます。ムンクさんの設定が完璧に昭和の専業主婦のよう。なぜその設定にした。
フィヨルドのどうでしょう軍団、美しき国々でメンタル破壊
とにかく走らなければ飛行機の出発時間に間に合わない。”帰りたい”。その一念だけがメンバーを突き動かしていました。ひたすら車に乗って長時間動くこともできないのです。そして美しい時間の中で淡々とすぎる退屈な時間。メンバーの中で切れていった緊張の糸。なんといいましょうか、一部載せてみます。
ミスター:水辺に立つムンクさんを突然遠くに投げ捨てててしまう。またフィヨルドの恋人の撮影として自ら湖に入り、ムンクさんを救出。北極圏の冷たい水で全身ずぶ濡れになってしまう。まさに一人どSとどMを見せるが、水が返って彼を落ち着かせたのかもしれない。
大泉洋:突然大声で歌い出し、膝を叩く。「今ここでぐるんぐるん回りたいんだなあ。あれ、なんでこんなに膝が赤いんだろう。」ヒゲが落ち着かせようとするも、車の窓を開け、「母さーん、僕は今北極圏にいます。北極圏は今日もあめですぅーーーーー‼︎」それでもだんだん回復。
藤村ディレクター:大泉洋の「シカ」(「し」りとりする「か」の省略系らしい)発言を受け止めるなど、ディレクターとしてフォローに回る。大泉洋は回復するも、ロヴァニエミまで72キロの地点で壊れ始める。「くそぉー鉄道員(ぽっぽや)見てぇー。この席に1日いたらダメになるって。うわぁ涙出てきちゃった」など、大泉と入れ替わるように涙まで流すほどのメンタル破壊。登山でもいちばん辛いのは登頂の直前だという。ゴールを直前にして緊張の糸がほぐれたのかもしれない。彼が早くVを切って荷物運ぼうと切実に言っているのを見ると本当に大変だったのだと思う。
嬉野:ユバスキュラに到着し宿泊先のホテルで鼻水を駐めながら撮影する。(どんな状態で撮っていたかは確かめてみてほしい)
普段からの発言が少ないため、発言からはメンタル破壊具合はわからないけれども、最終日直前のホテルでの撮影が物語っていた。チーム全員のメンタルを蝕んだ「退屈」という名の恐怖。怖すぎる。
最後まで走りきりました!なんだかわからないけどつらかったと言うリベンジ。本当におつかれさま、どうでしょう軍団。
–{2007年放送ヨーロッパ20ヶ国完全制覇完結編 プレミア版}–
2007年放送ヨーロッパ20ヶ国完全制覇完結編 プレミア版
ヨーロッパ20ヶ国完全制覇完結編 プレミア版とは
1997年の21カ国完全制覇で13ヶ国、1999年のリベンジを合わせて西ヨーロッパ17ヶ国を制覇したどうでしょう軍団。20ヶ国まで残すところ三ヶ国(バチカン市国、サンマリノ、ポルトガル)を巡り、9年越しのミッションを完結させようとする企画。年齢と経験を重ねた彼らはターゲットを熟年層に絞った番組を目指すが、ワンランク上のぐだぐだな旅となった。
大泉洋と藤村Dワンランク上のもめあい
思えば初めて1997年にこの企画がスタートしてから9年。今回も大泉洋(33歳)は行き先を教えてもらえません。経験も実績も踏んだ厚みが、どうでしょう軍団の言動から漂うかと思いきや幻でした。
大泉洋、フィレンツェ散策で酒飲んで酔っ払って寝てしまいます。自らをサラリーマンの入浴剤のみたいな存在と主張。日々抑圧された社会に生きているみなさんが家に帰って見るどうでしょうでは、もっと抑圧された男(大泉洋のことらしい)がいるわけだよと。今回の旅でも相変わらず悪態をつき続けます。
対するヒゲも負けていません。今日も全員サッカーでお届けしますよといったそばから、大泉洋と揉め始めます。やれホテルの鍵だ、ホテルのミニバーの金額だと、なんてことなさそうなことで罵倒する。まるで変わっていませんでした。いや、むしろワンランク上の揉め合いになっているのかもしれません。
パラドールと2人のゾンビ
前回までの企画で、およそいきあたりばったりでまともな宿にありつけないことが多かったどうでしょう軍団。それでも、今回の旅では宿を毎回きっちり確保。特にスペインでは「パラドール」と呼ばれる歴史的建造物を国営ホテルに改装したホテルが各所にあり、内装や景観が素晴らしい。どの宿もおすすめだそうです。
グラナダにはい白壁と石畳の街並みが残る「アルバイシン地区」があるのですが、日焼けしたくない大泉洋とミスターは日焼け止め「70」を使用。まるでドーランを塗ったように顔が真っ白に。ディレクター陣に「ゾンビ」呼ばわりされるのでした。白い壁に白いゾンビ。なんのお笑い?
これまでと違うメンバーの体調不良
日焼け止めで顔が真っ白になった大泉さん。元々あった食物アレルギーと疲労が重なって、蕁麻疹が出てしまいます。思えば今回はメンバーが軒並み体調不良。
ローマで藤村Dが足を捻挫したのに加えて、パルセロナではミスターが夜中に嘔吐。最年少の大泉洋も蕁麻疹とくれば、体力全開の無茶な旅に戻れないんだといやでも感じました。しかし最年長の嬉野先生は酔っ払って腹がふくれたくらい。うーん、たくましい。
9年の歳月をかけた歴史上まれにみるだめなゴール
この企画に限ったことではないのですが、どうでしょうではゴールにたどり着くと同時にエンディングテーマが流れ始めます。そして旅の間の画像が映されて視聴者をほっこりさせてくれるのですが、今回のゴールは違いました。
ユーラシア大陸最西端ロカ岬を目指すも、灯台とロカ岬が離れている上に、目印がまったくない(看板も出ていない)。岬を通り過ぎるわ、Uターンするわで迷いすぎてしまいます。
ようやく辿り着いてゴール!と叫んだら、なんと別の岬。しかしほぼ最西端ということであっさり目的地を変更。こうして、9年ごしに20カ国を制覇した記念すべきゴールは、「歴史上まれにみるダメなゴール」となったのでした。しかし、年をとったため、今後も無理をしないでありのままの姿を見せたいとのこと。言葉ありのままの姿を見せてもらいましたよ、うん。
2020年放送 21年目のヨーロッパ21カ国完全制覇の旅 プレミア版
21年目のヨーロッパ21カ国完全制覇の旅 プレミア版とは
前回の旅で見事20カ国制覇したどうでしょう一行。1997年からは21年(撮影は2018年)が経ち、21カ国を達成しないと気が収まらないミスターによる企画。行き先は遠いという理由で行かなかったアイルランド。しかも、イギリスからスタートではなく、どうしてもという理由でパリ凱旋門から。不思議すぎる旅が始まったのです。ちなみに「北海道で、家建てます」という作品と合わせて観ると、より楽しめます。
1997年の大泉洋とミスターを振り返る
本作品では21年ぶりに21ヶ国を制覇するということもあってか、最初の1997年放送当時の大泉洋とミスター映像が出てきます。ちなみに21年前ということもあり、二人の若い姿にもご注目!(現在大泉洋45歳、鈴井貴之56歳、嬉野雅道59歳)
大泉洋、現在45歳。1997年のサイコロの旅3でも45歳と公言していました。松方弘樹と東映ニューフェイス同期だと言っていた若者は、娘に番組の趣旨(父(45)の誘拐)を理解されるように。
また、目標を達成できなければ番組をやめると言っていたミスターは、アイルランド入国で21ヶ国を達成したことにより正式な出演契約を結べるようになりました。時の流れを感じます!!
所帯を持った大泉洋の悪態セラピー
今や日本の有名な俳優となった大泉洋。自らの笑いを7割ぼやきと3割悪態だと分析します。曰く「悪態」「因縁」「いちゃもん」で構成されているため、家で奥さん悪態ついたら終わりとのこと。
有名になったが故、家庭人になったが故のストレスの抜き方が悪態しかないという大泉。「悪態セラピー」の相手はもちろん藤村D。向こうも「バカと言われても響かない。パカに言われたって響くわけないもん」と返してくる。元々の笑い芸にストレス解消が加わった悪態セラピーはこの旅でも随所で炸裂します。もちろん「おっさんたちのどうでもいいイザコザ」も楽しい。
21カ国制覇!12年ぶりの4人だけの旅、無事完了
今回はアイルランドに入国した時点で21ヶ国制覇は達成しています。ビートルズのジャケット写真で有名なロンドンのアビーロードを歩く姿がラスト。出演者たちのこれまでの旅が次々流れるエンディングは、ここまで観てきた側にも感慨深いものがあります。ああよかった、終わったんだ。また会いたいなぁなんて思わせてくれるのは4人の魅力です。
また観たいと思わせてくれてありがとう!
今回は21年に渡るどうでしょう軍団の旅をご紹介しました。なによりすごいのは、どんなに無鉄砲でも無計画でも、今までずっと走り続けて私たちを楽しませてくれていること。また観たいなあと思わせてくれて本当にありがとう。これからも楽しみにしています!
(文:ささのは)
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