<推しの王子様>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

国内ドラマ

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2021年7月15日にスタートした比嘉愛未主演のフジテレビ連ドラ「推しの王子様」。

主人公の日高泉美(比嘉愛未)が、五十嵐航(渡邊圭祐)を理想の男性に育てるべく奮闘するロマンティック・コメディー。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・第11話ストーリー&レビュー

・「推しの王子様」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

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日高泉美(比嘉愛未)は、乙女ゲームを手がけるベンチャー企業『ペガサス・インク』代表取締役社長。4年前に起業した泉美が最初にリリースした乙女ゲームが、外見から内面まですべてが泉美にとって理想の“推し”であるキャラクター・ケント様と恋に落ちる『ラブ・マイ・ペガサス』だった。このゲームが異例の大ヒットを記録し、泉美は一躍、新進気鋭の経営者としてもてはやされることに。

起業する前の泉美は、保険会社に勤務し、夢もやりたいこともなく退屈な日々を送っていた。そんなある時、友人から乙女ゲームの存在を教えられ、何気なくプレイを始めたところ一瞬で心を奪われた泉美は、人生で初めて“生きがい”と呼べるものを見つける。乙女ゲームに夢中になるあまり、ゲーム会社へ転職した泉美は、そこで出会ったトップクリエーターの光井倫久(ディーン・フジオカ)とともに、最高の乙女ゲームを一から作り上げるために起業することを決意したのだ。

真面目で、誰に対しても壁を作らず等身大で接する泉美は、どんなに困難な状況でも絶対に諦めずひたむきに前へ進むタイプで、デザイナーの渡辺芽衣(徳永えり)、プランナーの有栖川遼(瀬戸利樹)、デザイナーの小原マリ(佐野ひなこ)、エンジニアの織野洋一郎(谷恭輔)ら部下からも厚く信頼されている。だがプライベートでは、ここ何年も恋愛をしておらず、もっぱらケント様に夢中。週に1回は必ず、仕事を忘れて『ラブ・マイ・ペガサス』に没頭する日を設けており、その日は近所の中華料理店で働くアルバイトの藤井蓮(藤原大祐)に毎回チャーハンを届けさせている。

『ラブ・マイ・ペガサス』は乙女ゲーム界で革命を起こしたと言われるほどの人気。ファンの一人である大学生・古河杏奈(白石聖)も夢中になっていた。

一見順風満帆な泉美だったが、実は『ラブ・マイ・ペガサス』に続く次回作の制作に苦心していた。開発資金集めに奔走する泉美は、経営の多角化を進めている水嶋十蔵(船越英一郎)が代表取締役社長を務める大手アウトドアメーカー『ランタン・ホールディングス』に出資を求めるも、あっさり断られてしまう。
  
そんなある夜、光井と飲みに出かけた泉美は、いつものように彼の言葉に励まされる。光井と別れ、酔ったままふらふらと帰路につく泉美。すると、泉美の目の前に、いきなり空から男が降ってくる。借金取りから逃れるために歩道橋から飛び降りたその男・五十嵐航(渡邊圭祐)の顔を見た泉美は、さらに驚がくする。何とその容姿は、ケント様にそっくりで……。

第1話のレビュー

「理想の男は、育てる時代へ」

ドキッとする副題をかかげるのは、7月15日からスタートした「推しの王子様」だ。
主演は、フジテレビの連ドラで初の主演を務める比嘉愛未。

比嘉が演じるのは、ベンチャー企業「ペガサス・インク」の社長、日高泉美。
乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」を制作している。
ゲームのキャラクターとして作りだしたケント様は、泉美にとっても推しキャラだ。

自宅でゲームをしながらケント様にうっとりする泉美。
「推しに出会えたから私の人生は動き出した」と乙女ゲームに感謝するユーザーの一人でもある。

ある日、泉美が夜道を歩いていると推しのケント様にそっくりな五十嵐航(渡邊圭祐)が降ってきた!?
運命的な出会いをした2人だったが、ケント様とは違い、
「居場所なんてどこにもない。夢なんてもつだけムダ」と、人生を悲観する航。

そんな航の姿に、夢も目標も何もみつからなかった昔の自分を重ね合わせた泉美は、
「私があなたの人生を変えてみせる」と、とんでもない発言をした。

まずは、航のビジュアルをケント様に近づけるべく大改造した泉美。
今後、泉美の手によって航はどんな風に変わっていくのだろうか—。

同ドラマの主演は、女優の深田恭子が演じる予定だった。
しかし、突然の活動中止で急遽、比嘉が主演を務めることに。

ところどころ「え?」っとツッコミたくなるシーンもあるものの、比嘉が懸命に演じているので温かい目で見守ろう、という気持ちにさせてくれる。
注目株の渡邊圭祐の成長も楽しみの一つになりそう。

泉美は航を自分の推しキャラ、ケント様に近づけることができるのだろうか?

筆者も航を育てる気持ちで最終回まで観ていきたいと思う。

※この記事は「推しの王子様」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第2話ストーリー&レビュー}–

第2話ストーリー&レビュー

第2話のストーリー

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彼を上等な男に育てよう。外見も中身も、最高の王子様に――

乙女ゲームを手がけるベンチャー企業『ペガサス・インク』の社長を務める泉美(比嘉愛未)は、自身の理想通りに作った推しキャラ、『ラブ・マイ・ペガサス』の主人公・ケント様にそっくりな航(渡邊圭祐)に出会う。だが航は、ケント様に似ているのは外見だけで、がさつで無神経、おまけに無気力な男だった。そんな航に、乙女ゲームに出会う以前の、夢もやりたいこともなく退屈な日々を送っていたかつての自分を重ねた泉美は、彼を『ペガサス・インク』で雇うことにする。今はまだ何者でもない航がケント様になれるかどうかを、副社長の光井(ディーン・フジオカ)と賭けた泉美は、「絶対、ちゃんと育ててみせる」と宣言し……。

泉美から航を紹介された芽衣(徳永えり)や有栖川(瀬戸利樹)、マリ(佐野ひなこ)ら『ペガサス・インク』のスタッフは、ケント様にそっくりなその姿に驚きを隠せない。航は、とりあえずプランナーの有栖川の下につき、雑用から始めて仕事を覚えることになった。ところが航は、社会人の常識どころか、漢字や敬語すらろくに知らないような有様。困り果てた有栖川たちは、このままだと大きな問題を起こしかねないから泉美にもきちんと面倒を見てほしい、と訴えた。

そんなある夜、仕事を終えて帰路についた泉美は、公園で野宿しようとする航を目撃し……。

第2話のレビュー

空から降ってきた五十嵐航(渡邊圭祐)を自分の会社に迎え入れた日高泉美(比嘉愛未)。

とはいうものの、あまりにも非常識で無作法な航に手を焼いていた。
そこで、言葉遣いから一般的な作法まで徹底的に教え込むことにしたものの……。

第2話は、航が周りに教育されながら、少しずつ成長をしていく過程が描かれていた。
少したとえが古いけれど、1990年に公開された映画『プリティ・ウーマン』の男性版を想像させた。

度肝を抜かれる航の言動にため息しか出ない泉美だったが後半、練習の成果をみせるシーンでは航の成長を感じ、笑顔に。
ベタすぎる流れではあるが、2人が微笑み合うシーンは観ているこちらもニンマリしてしまった。

やる気のない“だめんず航”が、少しずつ自分の感情を表に出す過程もよかった。

個人的には泉美の会社の副社長、光井(ディーン・フジオカ)にさらにスポットをあてて欲しい。
後半には航と恋敵になるのか?
今のところ、光井と泉美の関係性ははっきりしていない。
“おディーン様”は今後、泉美とどんな展開をみせるのだろうか。

3話以降は、出資を依頼している代表取締役社長の水嶋(船越英一郎)となにやら展開がありそう。
船越の不敵な笑みが不気味でならない。

女性社長として葛藤を抱える泉美。
航や光井は側でしっかり支えてあげてほしい。

個人的には、泉美のオン・オフの服装も楽しみの一つだ。
とくに比嘉愛未のスッピン姿がかわいいので来週も期待したい。

※この記事は「推しの王子様」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第3話ストーリー&レビュー}–

第3話ストーリー&レビュー

第3話のストーリー

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泉美(比嘉愛未)たち『ペガサス・インク」は、新作乙女ゲームの開発にむけて、水嶋壮蔵(船越英一郎)率いる「ランタン・ホールディングス』に出資を持ちかけ、企画書を提出した。企画へのリアクションを聞くために、泉美は光井(ディーン・フジオカ)とともに『ランタン・ホールディングス』を訪れるが、応対したのはメディア事業部の小島(竹森千人)だけで、十蔵の姿はなかった。

その席で、企画のさらなるブラッシュアップを提案された泉美たちは、芽衣(徳永えり)や有栖川(瀬戸利樹)らスタッフに、先方の意向を組み込んで、もう1度、企画書を作り直すよう指示する。しかし、再提出までの猶予は1週間足らずしかなかった。そのとき、航(渡邊圭祐)の姿がないことに気づく泉美。実は航は、会議中に居眠りを始め、そのまま会議室で眠っているという。

泉美は、航が他のスタッフが話している専門用語を理解できず、用語集を読んで勉強しようとしたものの苦戦していることを知る。航に、物事を学ぶ意味や、その先に見える景色の素晴らしさを教えてあげたいと決意した泉美は、彼にITの専門用語集や小説などを渡し、感想を書いて提出するよう命じる。

数日後、泉美たちは、ランタンの中核事業でもあるアウトドア事業の要素を生かすなど、先方の要望を盛り込む工夫を続け、何とか最終プレゼン用の企画書をまとめて提出する。しかし、ランタン側からはさらに無茶な注文が届き……。

第3話のレビュー

ペガサス・インクの社長、日高泉美(比嘉愛未)と、フリーターの五十嵐航(渡邊圭祐)の秘密の共同生活がはじまった。
推しキャラに生き写しの航を「外見も中身も王子様に……」と意気込む泉美だが、その期待に応えようとはしてくれない航。

社内でもトラブルが発生していた。
出資を依頼している「ランタン・ホールディングス」への新ゲームのプレゼンがうまくいかない。
社長の水嶋十蔵(船越英一郎)にプレゼンする日も近いというのに泉美の気持ちは焦るばかり。
相変わらず呑気な航の存在が社内をピリつかせていた。

まったく王子様っぽくない航に対して、登場した時から紳士っぷりを発揮している副社長、光井役のディーン・フジオカ。
ここまで完璧な男性が近くにいるというのに泉美は、ゲームの中のケント様にうっとりしているのか……。
不思議でたまらない。
そして、そんな紳士・光井が今回は航に対して
「ぶっちゃけあれだよね、もう大人だし……ワンナイトとかあるんじゃないの?」と、発言。

しかも、社員全員の前で!
らしくない発言に少し「もやっ」としてしまった。
今後、泉美と航と三角関係になるかもしれないが、今のところ泉美と恋愛モードに発展しそうな感じはない。
「どっちつかず」な雰囲気に「もやもや」が止まらない。
引き続き、光井推しで視聴を続けていきたいと思う。

そして、ペガサス・インクでインターンとして働く古河杏奈(白石聖)の存在にも注目したい。
影からひっそりと航のことを見守る杏奈が非常にいじらしい。
航が好きだけど、社長の泉美にも憧れる……。
この杏奈が三角関係に加われば、四角関係もありかもしれない。

話しを戻そう—
ストーリーの後半で、新ゲームのプレゼンに悩む泉美に救いの手を差し伸べたのはなんと航だった。
水嶋社長の自伝からヒントが得られるのでは?と航なりのアドバイスをした。
結果、自伝から攻略法を得た泉美のプレゼンは大成功。
出資も決まり全員が笑顔になっていた。

個人的には「相手の会社社長の自伝は真っ先にチェックするべきだろう……」とツッコミをいれたいところだが、まあ航の株も上がったのでよしとしよう。

今回も失敗だらけだった航だが、「学ぶ意味、知る意味がわかった気がする」と泉美に伝え、少しだけ2人の間の溝が埋まったようだった。
泉美の望むような男性にはまだまだ程遠いが、頑張れ航!

※この記事は「推しの王子様」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第4話ストーリー&レビュー}–

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

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泉美(比嘉愛未)たち『ペガサス・インク』は、新作の乙女ゲームに関して、十蔵(船越英一郎)の会社『ランタン・ホールディングス』から出資を受けられることになった。士気が上がり、プロトタイプの制作にも力が入る有栖川(瀬戸利樹)らスタッフたち。その中で、芽衣(徳永えり)は、早退して推しの2.5次元俳優・三上悠太(仲村宗悟)が出演するミュージカルを見に行くため、物凄い勢いで仕事を片付けている。チケットを取るために、普段から善行を続けて徳を積んでいるという芽衣は、全公演を見に行く予定だという。その思いに共感し、“推し活”も推奨している『ペガサス・インク』の社風に改めて魅力を感じる杏奈(白石聖)。だが、航(渡邊圭祐)だけは、同じ内容なのに金がもったいない、と、いまひとつ芽衣の思いが理解できないようすで……。

その夜、航は、振り込まれたばかりの初めての給料を全額引き出して帰宅する。だが航は、特に欲しいものがあるわけでもないらしい。初めての給料を何に使ったのか、と問われた泉美は、覚えていないと返しつつ、推しができてから金の使い方が変わった、と答える。泉美は、金の使い道は物質的なものだけではなく、形に残らなくても価値があるものもあるし、航も夢中になれるものが出来たら変わるかもしれない、と告げた。だが、どうにもピンとこない様子の航。

ある日、泉美が勉強のために休日を利用して舞台やコンサートを見に行くと知った航は、同行することにする。そんな中、泉美は、とあるギャラリーで開催されている絵画展に興味を抱き、立ち寄ろうとした。だが航は、何故か足が止まってしまい……。

第4話のレビュー

第4話は、登場人物の“推し”への想いが視聴者の心をぎゅっとわしづかみにした回であった。

初任給に喜ぶ航(渡邊圭祐)は、全額を下ろし泉美(比嘉愛未)の前ではしゃいでいた。
とはいえ、欲しいものはないため、とりあえず生活費に充てるという。

そこで航から「はじめての給料、何に使ったの?」と質問をされた泉美は、過去を振り返る。
随分前だからよく覚えていないというものの、乙女ゲームにはまってからはほとんどゲームに費やしていたと答えた。

しかし、特定の推しができてからはお金の遣い道が変わったという。

「お金の遣い道は、物質的なものだけじゃないの。カタチが残らなくても、価値があるものだってある」と航を諭す泉美。

乙女系ゲームの会社の社員として、少しでも“推しごと“(推しのために活動すること)に理解をしてもらいたい、という意図もあったのかもしれない。

さらに泉美は、「好きなものがあったらあったで、すごく楽しくなるよ。生きがいになったりするし、仕事の張り合いにもなったりする」と熱く語った。

はたして、航にも夢中になるものができるだろうか……。

また、後半のシーンでも泉美が“推し”の存在について語るシーンが印象的であった。

「好きなものって人生を輝かせてくれる。一瞬で自分の人生を楽しくしてくれる。私、このために生まれてきたんだーって。自分の居場所はここにあったんだってわかるの」と目を潤ませた。

ここまでの泉美のセリフに共感する視聴者が続出!

「今回はヲタ活女子にとって共感でしかない内容だ」

「台詞がいちいち刺さるし、テレビを見ながら頷き過ぎて首が痛い」

「はじめて見たんだけど、すごいオタクの心理を代弁してくれているー」

そして後半では、ペガサス・インクのデザイナー、渡辺芽衣(徳永えり)の言葉も胸を打った。
2.5次元アイドルの熱愛報道にショックを受けた芽衣だったが

「辛い時も苦しい時も、推しの舞台を観てどれだけ元気をもらったか…。推しが見たいから仕事も頑張れたし、頑張っていることで自分にも自信が持てた」

と、推しへの愛を語り、ここでも多くの視聴者から共感を得ていた。

無神経でやる気のなかった航にも少しずつ変化が―。
どうやら「絵を描くこと」が航にとって夢中になれそうなことのようだ。
描く航の横顔はどこか嬉しそうで、こちらまで口元が緩んだ。

推しへの愛情にあふれた第4話。
次回は泉美、航、杏奈(白石聖)そして、ミッチー(ディーン・フジオカ)の4角関係に動きがあるかも?
私の“推し”ミッチーにはおおいに頑張ってもらいたい。

※この記事は「推しの王子様」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第5話ストーリー&レビュー}–

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

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航(渡邊圭祐)は、杏奈(白石聖)に誘われて食事に行く。その帰り道、杏奈は、ずっと好きだった、と自分の思いを航にぶつける。突然の告白に動揺する航。

一方、泉美(比嘉愛未)は、航に対する杏奈の思いを知り、応援すると彼女に約束したものの、航の帰りが遅いことが気になり、どこか落ち着かない。と、日付が変わったころになってようやく航が帰ってくる。だが、いつもと違った様子ですぐに自室に入ってしまう航。泉美は、そんな航の態度に違和感を抱き……。

『ペガサス・インク』では、新作乙女ゲーム『恋する森の中へ』のプロトタイプ版のチェックが行われる。その出来栄えに納得し、これでアルファ版の制作に入れると判断する光井(ディーン・フジオカ)。しかし泉美は、どこか引っかかるものがあるという。そんな中、ゲームの登場人物であるイケメン男子の「気づいたんだ……この気持ちを、『好き』って言うんだって」というセリフを見つめていた航が、ふと「『好き』って何なんでしょうね……」とつぶやく。航が、いままで人を好きになった経験がないと知って驚く有栖川(瀬戸利樹)と織野(谷恭輔)。有栖川たちは、泉美やマリ(佐野ひなこ)も巻き込んで、航に誰かを『好き』になる気持ちを教えてあげようとするが……。

第5話のレビュー

第4話の最後に杏奈(白石聖)から告白された航(渡邊圭祐)。
誰かのことを好きになったことのない航は、戸惑いを隠せない様子だった。

こんなイケメンが誰とも恋愛をしてこなかったと?
信じがたいがそこはスルッと流そう……。

そして、航のことが気になってしかたのない泉美(比嘉愛未)。
本人は懸命にその気持ちを隠そうとしているが、目線からバレバレだ。

しかし、泉美の会社「ペガサス・インク」の社員はだれも気がついていない様子。
恋愛ゲームを作っている会社の社員がみんなで
「好きってなんだろう?」
と考えているくらいなので、社長の気持ちをわかる由もないのか……。
泉美と付き合いの長いミッチーこと、光井(ディーン・フジオカ)だけが泉美の変化に気付いていた。

第5話は全体的に切なかった。
泉美、航、ミッチーそして杏奈の四角関係が複雑に絡み合い、最終話まですすむのかと思っていたがどうやら五角関係のようだ。
なんと、泉美とミッチーの部下、アリスこと有栖川(瀬戸利樹)がミッチーに片思いをしていたのだ。
全員が幸せになって欲しいと思えるくらい“いい人”揃いなので見ていて辛い……。

後半では疑似デートを楽しんだ泉美と航だったが、泉美の失言から航を傷つけてしまう。
泉美の家を飛び出した航。
そこへ
「航…くん?」
ってタイミング良すぎますよ、杏奈ちゃん。

かなりおもしろい展開になってきたぞ!
個人的にはアリスの恋が成就しますように…と願ってやまない。
ミッチーとアリス。
想定外の二人だが、うん。わるくない!

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–{第6話ストーリー&レビュー}–

第6話ストーリー&レビュー

第6話のストーリー

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航(渡邊圭祐)は、泉美(比嘉愛未)と光井(ディーン・フジオカ)が、自分を一人前の男性に育てられるかどうかで賭けをしていたことを知る。「どうせあんたの大好きなゲームでもやってるつもりだったんだろ」。泉美に対して失望した航は、彼女に怒りをぶつけて部屋を出て行く。

その夜、杏奈(白石聖)と偶然出会った航は、彼女に励まされ、泉美を見返すためにも仕事を頑張るしかないと決意する。

『ペガサス・インク』では、開発を始めた新作乙女ゲーム『恋する森の中へ』で物語の途中から投入するキャラクターの制作に入ろうとしていた。そのキャラクターは社内コンペで決定するという。そこで泉美と光井は、今回はいつものようにキャラクターの設定に合わせてデザインを決めるのではなく、デザイン先行でもいい、自由な発想で考えてほしい、と皆に告げる。決まっているのは、メインキャラクターである3兄弟のピンチを助けるイベントで登場するということだけだった。真剣に話を聞いていた航は、そのコンペに挑戦することを決める。

泉美は、賭けのことを知られ、航を怒らせてしまったと光井に打ち明ける。光井は、きちんと話をするしかない、と泉美にアドバイスするが……。

そんなある夜、仕事を終えて帰路についた有栖川(瀬戸利樹)は、忘れ物をしたことに気づいて会社に戻る。すると、誰もいないはずの会社に何故か寝袋にくるまる航の姿が。今まで住んでいたところに帰れなくなり、会社に泊まるつもりだと航に聞いた有栖川は、仕方なく彼を自宅に連れ帰るが……。

第6話のレビュー

泉美(比嘉愛未)とミッチー(光井/ディーン・フジオカ)に賭けの対象にされ傷ついた航(渡邊圭祐)は、泉美の家を飛び出した。
そこへ杏奈(白石聖)が登場し、「わ、たるく…ん?」という場面で先週は終了していた。

第6話は「私でよければ話…聞くよ」という杏奈のセリフからスタート。
あまりにもタイミングが良く登場した杏奈に、視聴者全員が「おいっ」とツッコんだだろう。

会社で顔を合わせた航と泉美だが、航は全身を使って”プンスカ感“を出している。
誤解を解きたいが、聞く耳を持たない航に落ち込む泉美がなんだかいじらしい。

今話はアリス(有栖川/瀬戸利樹)のエピソードがとてもよかった。
ドラマスタート時はアリスの態度に「嫌なヤツ」としか思えなかったがここにきて
「アリス、頑張れ!」「アリス、いいぞ!」と、すっかりアリス推しになっている自分がいる。

とくに「もし好きになった相手が自分のことを見てくれていないとわかったらどうしますか?」と、航に質問されたときのアリスの答えは傑出していた。

「別に付き合うことだけが大切じゃないと思う。好きな人が存在するってだけで素敵なことじゃん」

さらに、

「好きな人がこの世にいるってだけで、自分の居場所が見つかった気になるんだ」

この言葉を話すアリスの瞳には完全にミッチーが映っていた。
誰よりも乙女のアリスを演じるのは、瀬戸利樹。
“演じている感”がまったくなく、とても自然で感情移入ができた。
今度も瀬戸に注目をしていきたい。

泉美を想うミッチー。

ミッチーを想うアリス。

航を想う杏奈。

泉美を想う航。

そして、航を想う泉美。

どの恋愛も今のところ一方通行で苦しいのだ。

視聴者も

「なんて切ないの……。もどかしすぎて涙が出る」

「あー!続きが気になるよ。一週間待てない!」など登場人物の恋模様が気になって仕方ない様子だった。

前述したように第6話はとにかくアリスの言葉や表情が胸を打った。
さらには、「SAUSAGE」(ソーセージ)を「サウサゲ」と読んでいた航の口から
「ブラッシュアップしておきます」というセリフには驚いた。
無知すぎる航から「brush up」とは……。
少し違和感があったけれど、社会人として成長した証なのか。
航も頑張れ!

次回予告では涙を流す泉美。
嬉し涙?
それとも……。

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–{第7話ストーリー&レビュー}–

第7話ストーリー&レビュー

第7話のストーリー

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航(渡邊圭祐)は、泉美(比嘉愛未)の指示で、過労で倒れ病院で治療を受けた杏奈(白石聖)を自宅まで送り届ける。航は、大学の勉強とインターンとしての仕事を両立させようと頑張ってきた杏奈をねぎらうと、何かあったら頼ってほしいと告げて帰っていく。
泉美は、無事に送り届けたという航からのメッセージを受け、ホッと胸をなでおろす。泉美は、航への返信に、今日はどこに泊まるのか、と打ちかけるが、それを消去すると「ありがとう」とだけ打って送る。

あくる日、社長室にやってきた航は、次の給料が出るまでの間、もう一度同居させてほしいと頼む。それを了承する泉美。一方、社内では、芽衣(徳永えり)やマリ(佐野ひなこ)が、社内コンペで決定する『恋する森の中へ』の新キャラクターのデザインを着々と進めている。コンペに参加しているはずの航だが、芽衣たちのデザインが気になり、気持ちばかりが焦るもののまだ何も描けていなかった。
泉美は、光井(ディーン・フジオカ)に、航と和解することができたと報告する。光井は、泉美が明るさを取り戻していることにすぐに気づき……。

その夜、航は、スーパーの買い物袋を掲げながら泉美の部屋にやってくる。航は、迷惑をかけないように食事くらいは自分で用意しようと思ったらしい。そんな航と、キッチンで一緒に料理する泉美。こうして、航と過ごす最後の1週間が始まり……。

第7話のレビュー

第7話視聴終了—。
最後の終わり方と次週の予告を見る限り、ここで一区切りのようだ。

「泉美さんのことが好きです」
と航(渡邊圭祐)からストレートな告白を受けたのに、その気持ちを突っぱねた泉美(比嘉愛未)。
ようやく自分の気持ちに気付いた航が、気持ちを伝えたというのに。
航のことが好きな杏奈(白石聖)に遠慮してしまったのか。

強引に航との同居を解消した泉美だったが、航が本当に出ていってしまうと号泣する姿に思わずもらい泣き。
観ている方も心をえぐられるような気持ちになった。
主演の比嘉愛未の演技、すごいな……。

録画した1,2話を見返してみると、航役の渡邊圭祐の変化も著しい。
非常識で無作法な青年がよくここまで爽やかで常識人になったものだと感心する。
これも泉美が懸命に航を育てた結果だろう。
そう考えると航の泉美への気持ちは愛情というよりも「刷り込み」かもしれない。

「あなたは私から卒業しないと」
「刷り込みであって恋愛じゃない」
「それは好きとかそういう感情じゃない」
懸命に航の感情を否定する泉美だけど、ムリしている感が痛々しかった。
航も過去に自分の元を去った母親と泉美を、重ねていたのかもしれない。
それでも自分の純粋な感情を突き放し、否定されたようで悲しかっただろう。
去り際の姿は哀愁が漂っていた。

第8話は、8ヶ月後からスタート。
王道の展開が予想される。
それでも続きが気になる「推しの王子様」
最後まで泉美と航の恋の行方を見届けようではないか。
そういえば今週はミッチー(ディーン・フジオカ)の出番が少なくて寂しかったな。

※この記事は「推しの王子様」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第8話ストーリー&レビュー}–

第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー

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航(渡邊圭祐)は、泉美(比嘉愛未)に好きだと伝えた。しかし泉美は、尊敬の気持ちを誤解しているだけだと返し、航の人生は航自身が作るものなのだから別々の道を歩こう、と突き放す。「今まで、ありがとう」。そう言い残して寝室に入ってしまう泉美。翌朝、航は、泉美と顔を合わせることもなく、静かに彼女の家を出て行き……。
それから8ヵ月が過ぎた。『ペガサス・インク』が発表した新作乙女ゲーム『恋する森の中へ』は、史上最速で300万ダウンロードを記録する大ヒットとなり、航はそのプランナー兼デザイナーとしてテレビの取材を受けるなど、乙女ゲーム界のプリンスとして注目を集めている。航は、多忙な業務の間を縫って、新作ゲームの企画書を準備していた。有栖川(瀬戸利樹)にそのことをバラされてしまった航は、泉美に企画書を渡す。

 一方、光井(ディーン・フジオカ)は、ゲーム会社を立ち上げた大学時代の友人から、一緒にやろうとヘッドハンティングを受ける。「何のためにペガサス・インクにいるのか?」と友人に問われた光井は言葉に詰まり……。
そんな中、声優のアフレコスケジュールでトラブルが起きる。調整をせざるを得なくなった泉美は……。

第8話のレビュー

あれから8か月後—。

 「ラブマイ・ペガサス」に続き、「恋する森の中へ」は大ヒット。

さらに成長を見せた航(渡邊圭祐)は泉美(比嘉愛未)の会社、ペガサス・インクでデザイナー兼プランナーとして活躍していた。
しかし、泉美の表情は常に浮かない。

そんな泉美の変化に気付いていたのは彼女を陰で支える光井(ディーン・フジオカ)だった。
どこか自身なさげでミスを連発する泉美。
その姿を心配するのは航も同じ……。

第8話の後半で泉美は、自分に想いを寄せる光井に「航くんが好き」と激白。
玉砕したものの光井も
「俺は泉美ちゃんが好きなんだ。今までずっと。そしてこれからも。俺は一緒に生きていきたいと思っている」
と、大胆にもプロポーズともとれる告白をした。
その会話の一部始終をそっと影で見つめる航。
なんともカオスな状況であった。

登場人物全員が片想いという辛い状況は相変わらず。
なかでもプランナーの有栖川(瀬戸利樹)の光井への片想いが一番せつない。
最終話まで思いは伝えないままなのだろうか……。

第8話は「恋する森の中へ」のルナ役の声優、駿河に武内駿輔が登場。

駿河は作品にクレームをつけるという役どころであったが、航のファインプレーによって回避。
ドラマ内でもその美声を披露してくれていた。
これにはSNSでも反応。

「声優の駿河さんって…武内くんってこと?」

「突然の武内くん登場にびっくり。嬉しすぎる」

また、アリスから「しょうゆ顔みたいなソース顔」と表現され、そのフレーズも話題になっていた。

いよいよ佳境を迎える同ドラマ。

ランタン・ホールディングスの社長、水嶋(船越英一郎)から自分の会社の傘下に入らないかと持ち掛けられた泉美。

はたして会社はどうなるのか?
泉美や航の恋の行方は?

早く比嘉愛未が演じる泉美のこぼれるような笑顔を見たいんだが……。

※この記事は「推しの王子様」の各話を1つにまとめたものです。

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–{第9話ストーリー&レビュー}–

第9話ストーリー&レビュー

第9話のストーリー


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泉美(比嘉愛未)は、航(渡邊圭祐)のことが好きだと光井(ディーン・フジオカ)に打ち明けた。心をさらけ出した泉美に対して、自分も正直になろうと思えた光井は、ずっと胸に秘めていた泉美への想いを告白し、一緒に生きていきたいと思っていると伝える。だが泉美たちは、ドアの外で航がふたりの会話を聞いていたことには気づいていなかった。

そんな折、『ランタン・ホールディングス』社長の十蔵(船越英一郎)から呼び出された泉美は、ランタンの傘下に入らないかと持ちかけられる。傘下に入れば資金力は飛躍的に増え、新しいゲームの開発も可能になる。『ペガサス・インクにとっては魅力的な話だ。ただし、その条件として十蔵が提示したのは、売り上げが低下している『ラブ・マイ・ペガサス』のサービスを終了させる、というものだった。『ラブ・マイ・ペガサス』に費やしていた労力やコストを、新しいゲームの開発に当てるべきだというのだ。

会社に戻った泉美は、光井に十蔵からの提案を伝える。光井は、突然のことに驚きながらも、『ラブ・マイ・ペガサス』は自分たちにとって大切なゲームなのだから、結論を急がずにどうするべきか一緒に考えようと告げる。その際、泉美は、光井から告白された件にも触れ、きちんと考えるから時間がほしい、と話す。

一方、泉美の思いを知った航は、揺れる心を抑えながら杏奈(白石聖)と交際を続けていた。そんな航のもとへやってきた泉美は、働き過ぎの航に無理をしないよう指示すると、彼が提出した新ゲームの企画もいつか実現させようと伝える。そこで航は、自分だけでなく、芽衣(徳永えり)や有栖川(瀬戸利樹)たちも、それぞれ自分の得意分野を生かした乙女ゲームの企画を考えており、みんなで集まって企画会議もしていることを泉美に伝え……。

第9話のレビュー

ペガサス・インクの出資会社、ランタン・ホールディングスの水嶋社長(船越英一郎)から「ラブ・マイ・ペガサス」を終了し、傘下に入らないかと提案された泉美(比嘉愛未)。
資金面の心配がなくなるためメリットも大きい。
しかし、「ラブペガ」のサ終決断はできずにいた。
航(渡邊圭祐)や有栖川(アリス/瀬戸利樹)ら社員もそのことを報道で知り動揺する。

そんなとき、航は杏奈(白石聖)の両親に会うことに。
ここのところ煮え切らない航の気持ちをここでがっちり掴むための作戦か?
杏奈がいかにも腹黒いキャラクターだったらこちらも楽観視できる。
しかし本気で航のことを想い、いじらしい姿をみているのでなかなか嫌いにはなれない。

ラブペガのサ終は決定―。
ファンに向けての「サービス終了のお知らせ」を配信した泉美。
ひとり、社長室で涙を流した。
さらに泉美にはもう一つの難題が。
ミッチー(ディーン・フジオカ)からの告白に応えるか、否か……。
ミッチーも航に寄り添う杏奈と同じで常に泉美に寄り添い、これまでずっと支えてきた。
大人の男の魅力をビンビンに感じさせるミッチー役はディーン・フジオカにぴったりだ。

泉美がミッチーに出した答えは「これからもそばにいてくれる?」だった。
「もちろんだよ」とほほ笑むミッチー。
そしてキスをする二人—。
キャッ!
いきなりのキス展開に驚いたが、ミッチーの長い長い片想いの時間を想えば報われてよかったね、とまずはいいたい。
なによりも比嘉愛未とディーン・フジオカのキスシーンはキレイすぎだ!
これぞ美男美女!
しかーし、次週の予告ではもう泉美からキスを拒まれている?
ミッチーよ、なかなかうまくはいかないね。

最終話は結局、泉美と航が……と、この時点で予想できてしまうのは辛いところ。
予想を裏切ってくれていいので、視聴者がワクワクする展開を望みたい。

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第10話ストーリー&レビュー

第10話のストーリー


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『ペガサス・インク』社長の泉美(比嘉愛未)は、『ラブ・マイ・ペガサス』のサービス終了という条件を飲み、十蔵(船越英一郎)率いる大手アウトドア・メーカー『ランタン・ホールディングス』の傘下に入った。ペガサスにはランタン側からやってきた小島(竹森千人)が統括部長として加わり、企画開発に関わることに。また、オフィスも近日中にランタン本社内へ移すことになっていた。
皆にとって酷な選択をしたのではないかという思いもあった泉美は、光井(ディーン・フジオカ)にその不安な気持ちを打ち明けた。光井は、スタッフの企画を実現させるためなのだからみんなにとっても良い話だ、と言って泉美を励ますと、門出を祝ってパーティーをしようと提案する。

泉美たちは、今まで使ってきたオフィスでパーティーを開いた。思い出話に花を咲かせる一同。仲睦まじい様子の光井と泉美を見つめていたのは航(渡邊圭祐)、そして有栖川(瀬戸利樹)だった。帰り道、有栖川は、泉美と光井が付き合い始めたようだ、と航に伝えた。複雑な想いの航は杏奈に会いに行くが、気持ちは消化しきれず……。

1週間後、泉美たちは新しいオフィスに移る。十蔵も交えた企画会議の席で、小島は、有栖川、芽衣(徳永えり)、そして航が提出したゲーム企画を進めたい、とスタッフに伝える。その席で十蔵は、モバイル・ゲームだけでなく、家庭用ゲーム機でプレイできるコンシューマーゲームも作りたい、と提案する。その第1弾として候補にあがったのは、航が企画した『銀河のラビリンス』だったが……。

第10話のレビュー

ドラマの「最終回一つ前」の回で多い展開として、
サスペンスであれば主人公に近い人物が亡くなり、恋愛ドラマであれば誰かが姿を消すことが多々ある。
「推しの王子様」最終回一つ前はどんな展開だったかというと……?

付き合うことになった泉美(比嘉愛未)とミッチー(光井/ディーン・フジオカ)。
その姿を微妙な表情で見つめるのは航(渡邊圭祐)とアリス(有栖川/瀬戸利樹)だった。

「好きな人を困らせたくないんだ。幸せそうならなおさら……」

とミッチーに片想い中のアリスの言葉が妙にせつない。

水嶋(船越英一郎)が社長を務めるランタン・ホールディングスの傘下に入り、安泰と思われていたペガサス・インク。
しかし、アリスや芽衣(徳永えり)ら社員は以前のように自由に仕事ができないことへ不満を募らせていた。

そんなとき、泉美たちのもとへ大きな商談が舞い込んできた。
航が企画したゲーム、「銀河のラビリンス」が家庭用のゲーム機でもプレイできるものになるかもしれないという。
泉美と航は実現に向けてプレゼンに向かうが、せっかくのチャンスをなんと泉美が台無しにしてしまう。
まるで廃人のように肩を落として歩く泉美。
そして、道端で倒れてしまい航に介抱されるという展開だった。

以前のキラキラしていた泉美はどこへいったのだろう。
目の輝きもなく、「ごめんなさい」と謝ってばかりの泉美に戸惑うミッチー。
そして、泉美の口から「私たち付き合うべきじゃなかった」というなんとも悲しい言葉が。
ミッチーがというより、ディーンがフラれてしまう稀有なシーンに遭遇。
美男美女の切ない表情は、悲しいけれど絵になるな……と別のことを考えながら視聴した。

多くの人から愛され、支えてもらっているというのに自信を喪失すると人はその場から立ち去ってしまいたくなる性分なのだろうか。

そして、泉美も姿を消した。
もぬけの殻となったマンションの一室で呆然とする航。

王道展開にはいささか苦笑だが、「最終回はきっとああなって、こうなるね」と、予想できるのもいいではないか!
と、いうことで来週の最終回で答え合わせをしよう。

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第11話ストーリー&レビュー

第11話のストーリー

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『ランタン・ホールディングス』の傘下に入ったものの、ランタン側からの一方的な要求に翻弄されたあげく、コンシューマーゲーム化を目指した企画の大事なプレゼンでも失態を犯してしまった泉美(比嘉愛未)。光井(ディーン・フジオカ)や航(渡邊圭祐)ら『ペガサス・インク』のスタッフたちに迷惑をかけてしまったことに苦しむ中、乙女ゲームへの情熱も失ってしまった泉美が出した結論は、ペガサスを辞める、というものだった。泉美は、交際を始めたばかりだった光井にも別れを告げると、マンションを引き払って姿を消してしまう。

それから10日後、ペガサスは、ランタンから来ていた小島(竹森千人)が新社長に就任する。それに伴い、小島はゲーム制作に関するプロジェクト・チームの刷新に動き出していた。
一方、航から、泉美の居場所について心当たりはないかと問われた光井は、泉美と別れたことを打ち明ける。泉美を支えることも、スタッフをまとめることも出来ずに不甲斐ない、と自分を責める光井。航は、光井にはそんな言葉は似合わない、というと、強い決意を持って、会社のことは出来る限り努力する、と告げる。

泉美は、実家に帰っていた。しかし、自分を突き動かしていた乙女ゲームへの情熱も、“推し”もいないいま、何をすればいいのかすらわからない。そんなある日、泉美の前に、突然、光井が現れて……。

第11話のレビュー

泉美(比嘉愛未)が姿を消してから数日。
航(渡邊圭祐)やペガサス・インクのスタッフたちは、親会社であるランタン・ホールディングに振り回されっぱなしだった。
実家に戻った泉美は1人ぼんやりと空を眺めたり、町をブラブラしたり相変わらず精気を失っていた。
いくら「やる気」を失ってしまったとはいえ、自分の会社とスタッフを捨てた泉美に少し残念な感情が……。

泉美の実家がある町の駅にやってきたミッチー(光井/ディーン・フジオカ)。
強く説得するのかと思いきや、そっと寄り添っているだけ。
優しい眼差しとたたずまいに、どれだけのおディーン様ファンが心を打たれただろうか。

金儲けしか考えていないランタンの水嶋(船越英一郎)のやり方に痺れを切らしたミッチーたち。退職届を用意し、傘下から降りることを決意。それは泉美が戻ってくる場所の確保でもあった。泉美の大切にしていた乙女ゲーム『ラブ・マイ・ペガサス』もミッチーや航たちの努力の甲斐あって復活へ。
もとの事務所に戻ってきた泉美が目にしたのは、ケント様の衣装に身を包んだ航だった。
「航くんのことが好きです!」と、ストレートな告白をした泉美。
最後はミッチーのときとはまた違った美しいキスシーンでフィナーレへ。
Uruが歌う主題歌「Love Song」が最高にマッチしていた。

登場人物全員が笑顔で最後のシーンを迎え、観ているこちらもとてもハッピーな気持ちになれた。
とくに杏奈(白石聖)とアリス(有栖川/瀬戸利樹)の最後が最高だった。
航と付き合ってからも不安そうな杏奈の顔が今は恋よりも仕事といわんばかりに、バリバリのキャリアウーマン姿に。
そして、アリスには恋人ができたようで、キュンキュンする姿がとてもかわいかった。

放送が始まった当初はかなりラブコメ要素の強いものかと思っていた。
しかし、毎話セリフからは学びが多く、仕事への姿勢も共感できるとても実のあるドラマだったように思う。
ドラマのセリフにちょくちょく出てきた「お仕事と推しごと」の大切さも教えてもらえた。
いまだ「推し」のいない筆者の人生は非常に損をしているのではないかと感じ、このドラマのお陰でまずは「推し」探しだ!と意気込んでいる。

また、全話を見終わって感じたのだが、演者さんたちの演技からも仲の良さが顕著に伝わってきた。

実際、クランクアップを迎えた比嘉は
「皆さんと過ごした時間と経験は本当にかけがえのないものになり、出会えたことが私の宝物です」と涙を流した。

また、渡邊も
「幸せがあふれていて本当に大好きな現場でした」とコメントしている。
(公式Twitterより)

当初、泉美役は深田恭子が演じると発表されていたが、急遽比嘉に代わり不安要素もあったかもしれない。

しかし、最後のシーンで二人仲良くケント様のTシャツを着て満面の笑顔を見せてくれた。その姿を見て泉美と航役は「比嘉&渡邊」のお二人でよかったとしみじみ感じている。温かみのある素敵なドラマだったと今はただただ感謝しかない。

そしてぼんやりと公式Twitterを眺めている。
これがロスなのか?

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–{「推しの王子様」作品情報}–

「推しの王子様」作品情報

出演:比嘉愛未/渡邊圭祐/ディーン・フジオカ/白石聖/徳永えり/瀬戸利樹/佐野ひなこ/谷恭輔/藤原大祐/船越英一郎

 
脚本:阿相クミコ

音楽:
瀬川英史

編成企画:
狩野雄太、江花松樹

プロデュース:
貸川聡子

演出:
木村真人、河野 圭太、倉木 義典

制作著作:
共同テレビ

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