エヴァ×獺祭のコラボイベントが開始!高橋洋子さんらのトークイベントも

INTERVIEW

日本酒好きにとって、エヴァンゲリオンシリーズの名シーンの一つは、葛城ミサトの部屋に、無造作に銘酒「獺祭」の瓶が置かれていることです。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』/総監督:庵野秀明/(C)カラー/シリーズ最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開中

庵野秀明監督は獺祭を製造・販売する旭酒造株式会社の所在地である山口県の出身であり、獺祭も好きなお酒なのだとか。

作中に獺祭が登場したことがきっかけでできた縁により、旭酒造では東京・銀座にある獺祭ストア銀座に、葛城ミサトの部屋を作り上げてしまう「獺祭補完計画」を展開しています。

これが6月26日から進化。「獺祭補完計画 セカンドインパクト」として、ミサトの部屋がよりリアル(生活感が出る)になり、劇中には登場するものの現在は発売されていない緑の獺祭のボトルが数量限定で発売されることになりました。

セカンドインパクトを記念して、2021年6月23日、獺祭ストア銀座において発表イベントが行われました。

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ここでは発表会のほか、「残酷な天使のテーゼ」など主要曲を歌うエヴァンゲリオン公式アンバサダーの高橋洋子さん・エヴァンゲリオンシリーズの著作権管理を行うグラウンドワークスの代表取締役である神村靖宏さん・旭酒造株式会社会長である櫻井博志さんによるトークセッションも行われ、櫻井会長のエヴァ愛と、高橋さん・神村さんによる獺祭愛が語られることに。

左から、野呂さん、櫻井会長、高橋さん、神村さん

獺祭とエヴァンゲリオンの相思相愛ぶりと、セカンドインパクトのイベントの内容をご紹介します。

エヴァ×獺祭愛に溢れたトークイベント

トークイベントに登壇されたのは櫻井博志会長、高橋洋子さん、神村靖宏さん。野呂春奈さんの司会で、3人の獺祭・エヴァ愛が語られました。

エヴァに獺祭が登場したこと

ミサトの部屋に初めてシンジが招き入れられたシーンはテレビアニメ版・劇場版などにあります。そこに登場したのが、缶ビールやスナック菓子で散らかっている葛城ミサトのダイニングでした。とりわけ目立つのが、緑の瓶と「獺祭」のラベルでした。

野呂

洋子さん、獺祭ストア銀座のミサトの部屋をご覧になっていかがですか?

高橋

すごいですね!瓶の乱れまで再現していますね

野呂

神村さん、獺祭ストアでミサトの部屋の再現のお話を聞いたときはいかがでしたか?

神村

びっくりしました。(缶ビールや缶コーヒーがぎっしり入っている)冷蔵庫まで再現するなんて敬服しました(笑)

野呂

獺祭補完計画はなぜ計画されたのでしょうか

櫻井

山口県の山奥の酒蔵からしたら、映画に出てきたのは感激しかありません。こうしたことをやりたいと場所を探していたのですが、よく考えたら銀座でもできるじゃないかと、えいや!で決めました。

神村

TVシリーズ(1995年~1996年)のときから獺祭は登場していました。庵野監督は自分の好きなものしか映画に出しません。

いまや獺祭は日本で一番有名な日本酒ブランドになっています。映画の宣伝にももってこいでありがたいですね。

お酒を飲まない高橋洋子さんも愛飲

高橋洋子さんは普段、お酒を飲まないそうです。唯一の例外が獺祭ということで、高橋さんにとってどのように特別なのかをお話いただきました。

野呂

庵野監督も日本酒がお好きだそうですが、洋子さんは飲まれますか?

高橋

私はお酒を飲まないのですけれど、唯一飲むのが獺祭なんです。

櫻井

今、後光がさし始めました(笑)

野呂

飲みやすさはいかがでしたか?

高橋

口当たりが良くてフルーティーです。飲んだあとも爽やかなんです。
初めて獺祭と出会ったのが知人のお祝いの場で、なんて美味しいのだと驚きました。

ワールドツアーでのお土産にも持っていくんですよ。

野呂

洋子さんにとっては特別な一品なんですね。

高橋

ラベルの文字も素晴らしいですよね。アニソンは国境を超える最強のパスポートと思っているんですけれど、獺祭も同じく、国境を超えるパスポートだと思っています。

葛城ミサトの部屋を再現するためボトル復刻

獺祭補完計画では、獺祭ストア銀座に再現された葛城ミサトの部屋が見ものになっています。この再現について3方にお話しいただきました。

野呂

ミサトさんの部屋、再現率がすごいんですよ。洋子さん、後ろの瓶なんですけれど、これも特別な仕様なんですよ。

高橋

そうなんですか?どんなふうに?

櫻井

この瓶、今は販売していないんです。緑の瓶は光の透過率が良すぎるので、お酒が紫外線の影響を受けてしまうんです。また、瓶のフォルムも変更しています。ですので、この瓶では今は売っていないんです。

野呂

今は売っていないグリーンの瓶を、この部屋のために作ったんですね。贅沢ですね。

神村

僕もそれはわかっていませんでした。そういえば今は茶色ですよね。

櫻井

5.6年前に切り替えたと思います。

神村

前からは見えないですけれど、冷蔵庫を横から見るとエビスビールがぎっしり入っています。なぜ獺祭なのに他の会社の製品も出しているんですか?(笑)

櫻井

悪ノリに乗っていただいたんです。他社のみなさまには感謝です。

野呂

ファンがみたら喜ぶ再現率ですね!UCCコーヒーも、今は売られていないデザインですしね。

エヴァのこだわりと矜持


野呂

櫻井会長も新劇場版などをご覧になっていただいているんですよね。いかがですか?

櫻井

とにかく圧倒的に絵が綺麗です。あれにやられました。

野呂

アニメーションの凄さは庵野さんの凄さでもありますね。櫻井会長のこだわりと庵野さんの職人気質が合ったんですね。

神村

実写映画はカメラを回せば、そこにあるものは映ります。しかし、アニメの中に登場させるには、瓶一本でも登場させようと意識しなければなりません。

その中で獺祭をチョイスしたのは(庵野監督が)好きなんだよね、と。

野呂

獺祭からエヴァへ、エヴァから獺祭へ。双方のファンがつながるようになっていますよね。

神村

ありがたいですね。いろいろなきっかけでエヴァを観てみようかとなりますし、エヴァを観たからこれを使ってみた、面白かった、と、映画のほかにも面白さを見つけていただけるのはコラボの面白さですね。

櫻井

山口県人としては、作品に出てくるあの道はここの道だよ、という喜びがあります。庵野さんの映画って、日本の風景なんです。日本の風景に見えて海外のものを使っているという作品もある中、庵野さんは超近代的な物語を書きながらも日本なんです。

「あれ、このシーンは熱海だ!」

とかね。

原体験・心の中に残っている風景がわかります。

野呂

エヴァには山口県が登場するシーンがありますが、実際の「ここ知っている!」という所はありましたか?

櫻井

カメラが引いていくシーンは山口県民なら知っていますよ。

高橋

出だしから最後まで、魂の底から突き動かされるようで号泣していましたが、その最後が山口ですよね。そこでちゃんと終わっているんですね。

26年前のTVシリーズから参加している者として、終わるということに対して良い意味での期待感がありました。それが想像を超える、なるほどと思える終わり方で、それが山口県でしたので、山口県が近くなりました。

櫻井

ぜひぜひおいで下さい(笑)

野呂

身近になりますよね、宇部新川駅。

神村

映画公開の翌日から駅に来て頂いたファンの方がいらっしゃる、と聞きました。

櫻井

山陽本線ではない支線の駅なんですけれど、あれを出してくるのがいいんですよね。

野呂

洋子さんに取ってエヴァンゲリオンへの想いをお聞かせください。

高橋

1995年にTVシリーズが始まったときには右も左もわからず、主題歌を歌うというオーダーでした。それから26年経って、今は公式アンバサダーとして活動していますけれど、エヴァは私にとっては天から与えられたギフトだと思っています。愛が散りばめられ、哲学的な作品でもあります。

これから何度も観ていただきたいですし、世界中のみんなにも観ていただきたい。ずっと応援したい作品です。

獺祭補完計画 セカンドインパクトについて

トークセッションもいよいよ最終コーナー。6月26日から始まる「エヴァンゲリオン×獺祭 獺祭補完計画 セカンドインパクト」。その内容について語り、セッションがお開きとなりました。

野呂

6月7日から始まった獺祭補完計画は2つのアップデートがあります。

まずはミサトの部屋を更に生活感のある部屋にアップデートします。他社のビールやコーヒーまで登場します。食べ残しや食べかけまで散りばめて、さらにシンクロ率を上げていく計画です。

また、劇中に登場した緑のボトルの獺祭を300本、発売する予定です。獺祭ストア、池袋のエヴァンゲリオンストアで購入可能になります。

洋子さん、これは楽しみですね。

高橋

楽しみですね。バージョンアップしたところで伺いたいです。

野呂

改めて、獺祭・エヴァンゲリオンファンへのメッセージをください。

神村

僕自身、強い方ではないですけれど日本酒を飲んでいて、獺祭は好きなんです。のどごしが良くて。

アニメに頼らなくても十分売れていて銀座に店舗まである日本酒とのコラボで、嬉しいびっくりでした。ありがたい限りです。

映画のスクリーンも、そろそろ新作映画に多く切り替わっていくと想います。エヴァが観られるスクリーンも減ってくるかもしれません。特別な冊子ももらえるようになっているので、ぜひお早めに鑑賞にお越しください。

高橋

26年前からとうとう最後の映画までたどり着きました。コロナでみなさんが大変な時間を過ごす中、TVシリーズや過去作品に、このタイミングで新しく出会ったという方もいらっしゃいます。

いろいろな角度から楽しまれる中で、自宅でご覧になるのであれば、ぜひ獺祭を飲みながら観て頂いて。映画館を訪れて冊子もゲットしていただければ。

櫻井

シン・エヴァンゲリオン劇場版の更に深い部分を観て感動していただき、そのお帰りの際にこちらにお越しいただければ(笑)

こちらのセカンドインパクトも進化していきたいと思っています。

野呂

獺祭補完計画 セカンドインパクトの、再現されたミサトの部屋は、獺祭ストア銀座で2021年8月31日まで公開しています。ぜひお越しください。

獺祭補完計画 セカンドインパクト詳細

エヴァンゲリオンと獺祭のコラボイベント「獺祭補完計画」は2021年6月7日から8月31日まで東京・銀座の獺祭ストア銀座で開催中。

入り口にはA.T.フィールドがあり、

店内奥には「葛城ミサトの部屋」が。

店内には人の背丈ほどの初号機がディスプレイされています。

本来、獺祭しか入っていない店内の冷蔵庫にはペンペンが。

獺祭補完計画 セカンドインパクトでは、6月26日より2つのアップデートが行われました。
内容は以下の通りです。

「葛城ミサトの部屋」を、よりリアルな生活感あふれる展示に変更

獺祭ストア銀座は旭酒造が運営する獺祭の専門店なのに、劇中に登場した飲食品が獺祭以外も置かれるようになりました。

他企業の協力を得ることで、冷蔵庫にびっしりと備蓄されていたYEBISUビールやUCCコーヒーなども展示されるようになります。この冷蔵庫も本イベントのために作られた特注品です。

ビールの缶は握りつぶされたものまで用意されるなどの徹底ぶりです。

劇中登場版の獺祭ボトルで、獺祭を販売

作品に出てくる獺祭の瓶に緑色のものがありますが、このデザインの瓶では、現在は販売されていません。今回特別に

「獺祭 純米大吟醸 遠心分離 磨き三割九分(劇中登場ボトル)」

として

・獺祭ストア銀座(東京都中央区銀座5-10-2 1階)

・EVANGELION STORE TOKYO-01(東京都豊島区東池袋1-50-35 池袋P’PARCO 2階)

で販売します。

価格は5,035円(税込)、酒類の販売となりますので、購入は成人のみが対象となります。

販売条件の詳細などは公式ページ

エヴァンゲリオン × 獺祭 【獺祭補完計画】
「獺祭」を製造する旭酒造株式会社は、大人気アニメーション、エヴァンゲリオンシリーズの登場キャラクターで「獺祭」好きで知られる葛城ミサトの部屋を完全再現いたします。

を御覧ください。ミサトの部屋へ入るには開店30分前から配布される整理券が必要になります。

–{シン・エヴァンゲリオン劇場版情報&ムービー}–

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』作品情報

基本情報
総監督:庵野秀明

監督:鶴巻和哉/中山勝一/前田真宏

製作国:日本

公開日:2021年3月8日

上映時間:155分

配給:東宝=東映=カラー

スタッフリスト
企画・原作・脚本:庵野秀明

総作画監督:錦織敦史

作画監督:井関修一/金世俊/浅野直之/田中将賀/新井浩一

副監督:谷田部透湖/小松田大全

デザインワークス:山下いくと/渭原敏明/コヤマシゲト/安野モヨコ/高倉武史/渡部隆

CGIアートディレクター:小林浩康

2DCGIディレクター:座間香代子

CGI監督:鬼塚大輔

CGIアニメーションディレクター:松井祐亮

CGIモデリングディレクター:小林学

CGIテクニカルディレクター:鈴木貴志

CGIルックデヴディレクター:岩里昌則

動画検査:村田康人

色彩設計:菊地和子(Wish)

美術監督:串田達也(でほぎゃらりー)

撮影監督:福士享(T2 studio)

特技監督:山田豊徳

編集:辻田恵美

テーマソング:「One Last Kiss」宇多田ヒカル(ソニー・ミュージックレーベルズ)

音楽:鷺巣詩郎

音響効果:野口透

録音:住谷真

台詞演出:山田陽(サウンドチーム・ドンファン)

総監督助手:轟木一騎

制作統括プロデューサー:岡島隆敏

アニメーションプロデューサー:杉谷勇樹

設定制作:田中隼人

プリヴィズ制作:川島正規

制作:スタジオカラー

配給:東宝、東映、カラー

宣伝:カラー、東映

製作:カラー

エグゼクティブ・プロデューサー:庵野秀明/緒方智幸

コンセプトアートディレクター:前田真宏

監督:鶴巻和哉/中山勝一/前田真宏

総監督:庵野秀明

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』主要キャスト

碇シンジ:緒方恵美

綾波レイ:林原めぐみ

アヤナミレイ:林原めぐみ

式波・アスカ・ラングレー:宮村優子

真希波・マリ・イラストリアス:坂本真綾

渚カヲル:石田彰

葛城ミサト:三石琴乃

赤木リツコ:山口由里子

碇ゲンドウ:立木文彦

冬月コウゾウ:清川元夢

加持リョウジ:山寺宏一

加持リョウジ(少年):内山昂輝

伊吹マヤ:長沢美樹

青葉シゲル:子安武人

日向マコト:優希比呂

高雄コウジ:大塚明夫

鈴原サクラ:沢城みゆき

長良スミレ:大原さやか

北上ミドリ:伊瀬茉莉也

多摩ヒデキ:勝杏里

鈴原トウジ:関智一

相田ケンスケ:岩永哲哉

碇ユイ:林原めぐみ

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』予告動画集

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『Q :3.333』版予告・改2【公式】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告・改2【公式】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告【公式】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』特報3【公式】

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』特報2′

シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報2.5

シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報2

シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報1

宇多田ヒカル『One Last Kiss』