Q. SNSの怖さがテーマのNetflixオリジナル作品ってありますか?

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Q. SNSの怖さがテーマのNetflixオリジナル作品ってありますか?

A. とても便利で楽しいSNSですが、恐ろしい側面も持っているということを常に頭の片隅に置いておく必要があります。

『なぜ殺したの?』

『事件現場から: セシルホテル失踪事件』

『猫イジメに断固NO!: 虐待動画の犯人を追え』

これらのNetflixオリジナルのドキュメンタリー作品は、いずれも殺人事件や動物虐待事件の犯人捜しを一般人がネット上で行っていたことが共通点。

SNSや匿名掲示板などを活用してネット上で私的に捜査活動を行う人々は、俗に“特定班”と呼ばれています。
なかなか重い腰を上げてくれない警察への不信感もその背景にあったようですが、中には不謹慎な“推理オタク”が含まれていることも。
難事件を警察よりも早く解決して、世間から注目を集めて評価されたいという承認欲求を持っている人々が一定数存在しているのです。

熱い正義感や下世話な好奇心など、特定班を突き動かすモチベーションはさまざまですが、いずれの場合も“人違い”で無実の人を窮地に追い込んでしまうリスクをはらんでいることも描かれています。

さらに、一歩間違えると特定班自身が恐ろしい犯罪者から逆にターゲットにされてしまうこともあるようです。
手のひらサイズのスマホからいつでもどこでも簡単にアクセスできるSNSは、重大な行動を“気軽に”“なんとなく”指先ひとつで起こしてしまう恐ろしさがあります。

スマホの向こうには生身の人間が生きていることに想像力を働かせることが、今私たちにもっとも要求されていることかもしれません。

なぜ殺したの? on Netflix
事件現場から: セシルホテル失踪事件 on Netflix
猫イジメに断固NO!: 虐待動画の犯人を追え on Netflix

(文:吉野潤子)

–{各作品紹介}–

『なぜ殺したの?』作品情報

【あらすじ】
24歳のクリスタル・シオボルドが殺害された。嘆き悲しむ遺族がSNSを使って自ら犯人の追跡を始めたとき、正義と復讐(ふくしゅう)の境界が曖昧になってゆく。

【予告編】

【基本情報】
監督:フレデリック・ムンク

『事件現場から: セシルホテル失踪事件』作品情報

【あらすじ】
忌まわしい歴史を持つセシルホテルの悪評をさらに高めたエリサ・ラム失踪事件。「殺人鬼との対談: テッド・バンディの場合」の制作者がその現場を検証する。

【予告編】

【基本情報】
監督:ジョー・バーリンジャー

『猫イジメに断固NO!: 虐待動画の犯人を追え』作品情報

【あらすじ】
残忍な動画を公開した異常者の正体を突き止めようと、犯人捜しを始めた素人のサイバー探偵たちは、過熱していく捜索の末に、人間の心に潜む深い闇を知る。

【予告編】

【基本情報】
監督:マーク・ルイス