実はもう、正直なところ冷めかけてました、私。
だって前作の『ガールズ&パンツァー最終章第2話』の公開が2019年6月15日ですから、もう1年半以上待たされていたわけです。
まあ、もちろん昨年からずっとコロナ禍という前代未聞の事態にも見舞われているので、そこは差し引きしなければいけないのでしょうし、エヴァとか『スター・ウォーズ』の完結とかに比べればまだまだマシなほうではありますが、それでもおよそ1時間の新作を2年近くも待つ身の辛さ!
(ガルパンおじさんの多くは高齢なのだ!)
というわけで今回は重い腰を上げて、ようやく映画館へ赴いた次第なのでした
(……とはいいつつ初日の初回、上質の画と音響の上映コースを選びましたけど、何か?)。
ところが、オープニングの主題歌イントロと同時に我らがみぽりんこと西住みほが銀幕の大画面に映し出された瞬間、脳内は一気にガルパンおじさんモードへ再突入!
前回の続きとなる冬季無限軌道杯2回戦。
みぽりん率いる大洗女子学園と戦車道で戦うのは、あの知波単学園。
俗に日本風味の戦車及び気風を備え、これまでは勝つためというよりも単に突撃したいがために戦車道をやってたような面々が『ガールズ&パンツァー劇場版』(15)での大洗との共闘によって徐々に認識を改め、ついには「勝つために撤退する」ことを覚えるなど、一気に大洗の強敵へと変貌。
そして今回の第3話は、そんな知波単学園が更なる知恵と勇気を振り絞って大洗学園を窮地へと追い込んでいくのですが、その作戦のすさまじいこと!
あっぱれ知波単学園!ってか、そこまでやるとは思ってなかったぞ!
対する大洗学園側では、あひるさんチーム(バレーボール部の女の子たち)がちょっと目立って健闘しているのがお楽しみ。
またジャングルと川を舞台に繰り拡げられる戦闘、いや試合シーンの数々は秀逸な3DCGIによって、まるで3D映画を裸眼で見ているかのような立体的映像感覚にあふれており、迫力も見応えも十、いや十二分!
そうこうしているうちに、ついに迎える勝負の決着ですが、これまたあっと驚くもので、一瞬場内が「おお!」とざわめいたほどスリリングなものでした。
(もちろんどっちが勝ったかは、ご自身の目でお確かめください!)
後半は2回戦の他チームの動向が描かれます。
プラウダ高校(ロシア風)×黒森峰女学園(ドイツ風)
サンダース大学附属高校(アメリカ風)×継続高校(フィンランド風)
アンツィオ高校(イタリア風)×聖グロリアーナ女学院(イギリス風)
これらの勝者と大洗×知波単戦の勝者を加えて、いよいよ準決勝が開始!
これまた凍りつくようなクライマックスを経て、また次回『第4話』へ!
もうすっかりガルパンおじさんモードが蘇ってしまったこちらとしましては、一刻も早く次を見たいところではありますが、やはりこのクオリティを保持するためには1年以上の制作期間は必要なのかなとも、改めて納得。
ならば次がお披露目されるまで、この第3話を、そして今までのガルパン・シリーズを今一度とことんリフレインし続けることにいたしましょう!
(文:増當竜也)
–{『ガールズ&パンツァー最終章 第3話』作品情報}–
『ガールズ&パンツァー最終章 第3話』作品情報
ストーリー
冬季無限軌道杯第2回戦に挑む大洗女子学園チームは、あらゆる“突撃”を駆使した戦法で勝利をもぎ取ろうと迫り来る知波単学園に苦戦を強いられる。ジャングルや夜戦という環境で、追い詰められたみほ(声:渕上舞)たち大洗女子に逆転のチャンスは訪れるのか? 一方、サンダース大学付属高校対継続高校、黒森峰女学園対プラウダ高校、聖グロリアーナ女学院対アンツィオ高校といった、他校の試合の行方も混沌としていた。白熱した試合の末、勝利を掴むのは……?
予告編
基本情報
監督:水島努
キャスト(声):渕上舞/茅野愛衣/尾崎真実/中上育実/井口裕香/福圓美里/高橋美佳子/植田佳奈/菊地美香/吉岡麻耶/桐村まり/中村桜/仙台エリ/森谷里美/井上優佳/大橋歩夕/竹内仁美/中里望/小松未可子/多田このみ/山岡ゆり/秋奈/井澤詩織/山本希望/葉山いくみ/椎名へきる/瀬戸麻沙美/大空直美/米澤円/七瀬亜深 ほか
製作国:日本
公開日:2021年3月26日
上映時間:48分