記事のタイトルを見て、何を言っているのかワケが分からない人もいるだろう。ただ、本当にそうとしか言えない体験をしたのだ。
そう、『プロメア』で。
そもそもこの作品は序盤からアクションシーンがぶっ飛んでいたためTwitterでは、「最初からクライマックス」というワードが合言葉のようになっていた。あとクレイ・フォーサイト(CV:堺雅人)の名ゼリフ「滅殺開墾ビーム」も。
とはいえ、最初からそんな盛り上がりを見せていたわけではない。
実は早々に上映終了を決める劇場も多かった。しかしTwitterでのファンの口コミで人気に火がつき、気がつけば前日譚付き上映や応炎(援)上映、逆輸入版上映など、さまざまな形での超ロングランへと繋がっていったのだ。
2019年10月から始まった4D版(4DX/MX4D)も、その1つ。4Dといえば映像とともに座席が揺れたり風が吹いたり、フワッとキャラクターやその景色を彷彿とさせる香りがでてきたりする、アトラクション性の高い映画の楽しみ方だ。
序盤からアクションシーンが激しいプロメアだ。座席の揺れがハンパないことは想定できた。(実際は想像を越えた揺れだったため、何度もシートから落ちそうになった)
しかしその揺れは、思いがけないところにも仕掛けられていたのだ。
このロングPVの1分51秒のところに出てくるタイトルロゴの「ジョキン!ジャキン!バーンッ!」のアニメーションと音に合わせて、座席が斜めに動く動く。
「ああ、人間って映画のタイトルロゴになれるんだ……」
人生で“タイトルロゴになる”という体験は初めてだったし、これからもおそらく経験することはないだろう。
こんな貴重な経験をさせてもらったプロメアに改めて礼を述べたい。
あーりーがーとーうー!!(CV:堺雅人を心に宿して)
(文:クリス)
–{『プロメア』作品情報}–
『プロメア』作品情報
ストーリー
30年前、突然変異で誕生した炎を操る人種<バーニッシュ>が出現し、世界が大炎上、その半分が焼失した……。そしていま、攻撃的な一部の面々が<マッドバーニッシュ>を名乗り、再び世界に襲いかかってくる。対バーニッシュ用の高機動救命消防隊バーニングレスキューの新人隊員・ガロ・ティモス(声:松山ケンイチ)は、昔ながらの“マトイ”を担ぎ、マッドバーニッシュのリーダー、リオ・フォーティア(声:早乙女太一)に立ち向かっていく。熱き魂がぶつかりあう二人のバトルの結末は……。
基本情報
声の出演:松山ケンイチ/早乙女太一/堺雅人/佐倉綾音/吉野裕行/稲田徹/新谷真弓 ほか
監督:今石洋之
製作国:日本
製作年:2019
公開年月日:2019年5月24日
上映時間:111分
製作会社:XFLAG(アニメーション制作:TRIGGER)
配給:東宝映像事業部