高校生の競技自転車部を描く人気漫画『弱虫ペダル』。2013年10月からアニメ化され、2017年1月~6月まで、第3期『弱虫ペダル NEW GENERATION』が放送されていました。
このたび、そのアニメ第3期に新規カットを加え、再編集した総集編『弱虫ペダル Re:GENERATION』が2017年10月13日(金)に公開されます。
今回は、『弱虫ペダル』好きもそうでない方も、あるいは「自転車競技ってなに?」という方にも知っていただけるように、今回の「シネマズ女子部」ではQ&A形式にして弱虫ペダルの魅力をお伝えします!
『弱虫ペダル』 Q&目次
*自転車競技 知識編
・自転車競技って、なに?
・有名な大会は?
・チーム競技?個人競技?
・1日の走行距離は?
■知識編から読みたい方はこちら
*ストーリー編
・「弱虫ペダル」の言葉の意味は?
・超簡単なあらすじは?
・笑える?泣ける?アツくなれる?
・どの順番で観れば良いの?
■ストーリー編から読みたい方はこちら
*キャラクター編
・小野田坂道を筆頭に、主役級のキャラクターは?
・ワルい先輩はいないの?
・小野田坂道役の声優は?
・今泉俊輔役の声優は?
・鳴子章吉役の声優は?
・杉本照文役の声優は?
・手嶋純太役の声優は?
・青八木 一役の声優は?
■キャラクター編から読みたい方はこちら
–{次のページから、Q&Aがスタート!}–
自転車競技 知識編
まず、弱虫ペダルを知っていただくには、自転車競技についてお話しなければなりません。もちろん、自転車競技について詳しく知らなくても楽しめる作品であり、観ていくうちに知識が増えていくのですが、今回の総集編から観始める方にも楽しんでいただけるようにご紹介していきます。
自転車競技って、なに?
ロードレースとも言います。”本格的”な自転車にのって、体に密着したユニフォームを着用し、ヘルメットもした人が車道を走っているのを見かけたことはないでしょうか。”アレ”がロードバイクであり、ロードバイクに乗って誰が一番にゴールできるかを競うのがロードレースです。
有名な大会は?
ロードレースで世界的にも有名なのが「ツール・ド・フランス」。日本での競技人口はまだまだ少なく、メジャーなスポーツとは言えない状況ですが、ロードレース自体の歴史は100年以上さかのぼります。
ツールドフランスが初めて開催されたのが、1903年。それ以来、1年に1度、7月ごろに開催されています。途中、休息日を2日はさみますが、それを含め、全部で23日間の戦いが、ひとつの大会という、超・超・超過酷なレースです。
日本では、大会内容をまとめた総集編しか観ることができなかったのですが、最近では、ネット配信などで完全生中継を楽しめるようになっています。
チーム競技? 個人競技?
「一番はやくゴールすることを競う」といえば、完全に個人競技のようにも思われますが、じつは、基本的に9人1チームです。
これは、弱虫ペダルの作品の魅力にもつながってきますが、チームプレーであり、個人競技でもあるのが、ロードレースなのです。
チームは、エースが一番にゴールできるように、エースのペース配分を考えサポートします。一方チームとしても、全員が好成績を収められるように、助け合いながらゴールを目指すのです。
1日の走行距離は?
チームを組むのには理由があります。
ツールドフランスなら21日間ほとんど休みなしに走り続けなければなりません。それ以外の大会でも、数日にわたって行うのがロードレースです。そのうえ、1日あたり100~200km以上のコースを走破する必要があります。走破できなかった時点で、脱落です。
一人ひとりの得意分野を生かし、みんなでペース配分をしなければ、到底超えられないレースだというわけです。ちなみに、走行中、飲食をしたり、選手同士で声を掛け合ったり、相談し合うのは認められています。
–{次のページから、ストーリー編がスタート}–
『弱虫ペダル』ストーリー編
自転車競技について少し知っていただいたところで、ここからは『弱虫ペダル』の魅力をたっぷり語ります。
「弱虫ペダル」の言葉の意味は?
主人公の小野田坂道は、気弱で、オタクで、自転車競技部に入るまでは友達もほとんどいないような、いわゆる陰なキャラクターなのですが、弱虫ペダルの語源はキャラクターを表しているのではないのだとか!
原作漫画の作者・渡辺航先生自身が、自転車に乗るときに軽いギアで回転数をあげて乗る方法を「弱虫ペダル」と名付けていたことで、それをタイトルにしたのだそうです。それが派生して、実際、小野田坂道はケイデンス(回転数)をあげて爆速で坂道(山岳)を登るのが得意分野になっています。
超簡単なあらすじは?
とある高校に入学した小野田坂道が、その才能を見出されて自転車競技部に入部し、同級生や先輩、後輩と切磋琢磨しながら、インターハイ優勝を目指すストーリーです!!
小野田は入部した年にインターハイメンバーに選ばれ出場し、まさかまさかの優勝を経験しています。今回の劇場版総集編(アニメシーズン3)では、3年生が引退し、年度が変わり、新たな1年生を迎えて再びインターハイ優勝を目指す部分が描かれています。
笑える?泣ける?アツくなれる?
答えは全部「YES」です。しかも、その要素をすべて主人公自身が持っているというのがとても魅力的なのです。
これは、チームプレーでありながら、チームの中でもライバルになり得る個人競技としての要素を持っている、自転車競技ならではの魅力に感じます。
助け、助けられながらも、結局は自分で解決しなければならないのが、自転車競技。達成感も、悔しいことや伸び悩むことも、そこから奮起することも、結局は「自分」なのだと教えてくれます。
スポーツ作品のなかでも、団体競技は「こんな良いチーム、メンバー、実生活にはないからな~」と思ってしまう部分もありますが、自転車競技は観ている人にダイレクトに伝わってくるものがあります。
どの順番で観れば良いの?
これから観る場合、意外と迷ってしまうのが、観る順番。とくに劇場版などが含まれると、どれだ? となってしまいますよね。
2013年10月~2014年6月 『弱虫ペダル』(アニメ第1期)
2014年9月 劇場版総集編『弱虫ペダル Re:RIDE』
2014年10月~2015年3月 『弱虫ペダル GRAND ROAD』(アニメ第2期)
2015年5月 劇場版総集編『弱虫ペダル Re:ROAD』
2016年9月 劇場版『弱虫ペダル SPIKE BIKE』(スピンオフ)
2017年1月~2017年6月 『弱虫ペダル NEW GENERATION』(アニメ第3期)
2017年10月13日~ 劇場版総集編『弱虫ペダル Re:GENERATION』
2018年1月~ 『弱虫ペダル』(アニメ第4期)放送予定!
過去の作品は動画配信サービス「Netflix」、一部「hulu」や「Amazon Prime」で観ることができます(※記事掲載時点の情報です)。
–{次のページから、キャラクター編がスタート}–
『弱虫ペダル』キャラクター編
総集編を見る前に、絶対に知っておきたいキャラクターを一挙にご紹介!
小野田坂道を筆頭に、主役級のキャラクターは?
小野田坂道が主人公であることは、すでにお伝えしました。小野田が通う総北高校の同じ学年で、ライバルであり、仲間として頑張るのが、さらに3人います。
・今泉俊輔
中学のころから自転車競技をしており、高校の入部時点ですでに経験者。小野田坂道の才能を見出した張本人でもあります。プライドの高さも納得できるほどの努力家で、一見、ジコチューなところもあるのですが、部活で先輩や、同級生に感化されて、徐々に成長しながら、リーダー格として部をまとめつつある存在です。
・鳴子章吉
赤頭で関西弁。それだけ覚えておけば、大丈夫!
もともとはスプリント(平坦で豪速球で走る)を得意としているスプリンターですが、シーズン3では、その自分のポジションに悩む様子も。素直で、感じたことをそのままに、そして決めたことは曲げない、そんなキャラクターです。
・杉本照文
シーズン3で見逃せないのが、彼。才能あふれた小野田・今泉・鳴子の影に隠れるようなキャラクターでしたが、後輩が入ってきて、部内での「負けられない」戦いがあります。いつもお調子者で、経験者であることを自慢しているようなタイプでしたが、杉本の「本気」にグっとくる人も多いはず。
ワルい先輩はいないの?
いません! 本当に、いません。
自転車競技は、団体競技であり個人競技。個人であり団体だとみなが自覚している証拠だと思うのですが、とにかく、登場人物それぞれが、チームとしてまとまることに重きを置いています。
今回は、アニメでのシーズン3、そして今回公開される総集編で活躍したこの人を紹介します。
・手嶋純太
小野田の1学年上で、代替わりをしてからのキャプテンです。小野田の2学年上の先輩がいた時には、まだ影に隠れていた存在ですが、キャプテンになって、とにかく、彼が、彼が、とってもいい!!
「良い」というのはストーリー上の話でもありますが、観ている人にとっても良い存在なのです。自分の才能を掛け値なしに判断できるところ、それをわかった上で、誰よりも努力をするところ。観ている人にとって共感できる部分と、憧れる部分の両方を持っているのが、この手嶋です。
『弱虫ペダル』キャラクター声優編
アニメにおいて欠かせない存在の声優さん。やっぱり、やっぱり、声優さんのお芝居が物語に臨場感を与え、アツさを与えています。
本当なら、登場人物全員を紹介したいところなのですが、今回は、学年が変わったことでチーム再編をする総北高校に物語があるので、総北高校の主要メンバーを演じた声優さんをご紹介します。
総北高校
*小野田坂道/山下大輝
山下さんは、2012年に声優デビューしたにも関わらず、翌年の『弱虫ペダル』アニメシーズン1で主役に抜擢。まさに、『弱虫ペダル』が代表作ともいえる作品です。ほかに、『俺のヒーローアカデミア』(2016年~)や今年は『覆面系ノイズ』にも出演されています。
高めな声が弱々しさを表現したり、叫びながら自転車を漕ぐシーンでは力強さも感じます。ひそかに好きなのは、『弱虫ペダル』劇中の『ラブ・ヒメ』の歌をうたっている部分ですね!
*今泉俊輔/鳥海浩輔
とにかく出演作が豊富で、筆者としては「ああ、この声鳥海さんだったのか!」という後付けでの認識が多く恐縮なのですが、プライドが高くて揺らぎのない今泉のキャラクターにぴったりな声だと感じます。
今回の総集編では特に、杉本照文が奮闘する場面で、手助けをする様子、そして今泉が個人的に杉本に肩入れをする部分がとっても素敵です。
*鳴子章吉/福島潤
鳴子は大阪出身なので、バリバリの関西弁なのですが、福島さんご自身は愛媛県出身のよう。西日本とはいえ、関西人が聞いてもまったく不自然でない関西弁が素敵です。鳴子が、自身の能力について葛藤するシーンがありますが、本当に感情移入してしまいます。
ほかには、『この素晴らしい世界に祝福を!』『デュエル・マスターズ』などに出演されています。
*杉本照文/宮田幸季
一度聞くと、他の作品の他のキャラクターでも、「宮田さんだ!」とわかる特徴を持っていらっしゃるのが、宮田さんの声です。初めて『弱虫ペダル』をご覧になる方も、「この声知ってるぞ!」と感じるのではないでしょうか。『ハイキュー!!』や『Free!』など他のスポーツ作品にも出演されています。
*手嶋純太/岸尾だいすけ
どこまでもカッコ良い手嶋を、本当にカッコよく、男らしく、リーダーらしく演じていらっしゃいます。手嶋はかっこいい部分だけでなく、キザな部分やセリフも多いのですが、嫌味なく言い切るところや、影で努力をするところなどいろんな面を持っています。ひとりの人物だけど、声のトーンや落ち着き度合いで演じ分けられており、より、手嶋のキャラクターに深みが出ています。
*青八木 一/松岡禎丞(よしつぐ)
筆者個人的には、高校サッカー部を描いた『DAYS』の風間陣のイメージが強いのですが、風間と青八木は全然声が違っています。
青八木の特徴としては、手嶋と同学年で絶対的な信頼関係を築いているからこそ、ほとんど話さないのです。数少ない、また言葉になっていない声だけで表現していて、寡黙ですが決して冷たい人間ではないことがわかります。
『弱虫ペダル Re:GENERATION』は10月13日(金)より2週間限定上映!
さて、アニメ第3期の総集編として『弱虫ペダル Re:GENERATION』が10月13日より公開です。2週間限定上映ですので、今のうちに予定を立てておきたいところ。
また、これからアニメを楽しむ予定の方も、ぜひネット配信サービスなどを使ってご覧くださいね。第4期の放送も決定しており、これからますます盛り上がりそうな『弱虫ペダル』シリーズをお見逃しなく!
(文:kamito努)
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