愛する誰かのために…『ハンズ・オブ・ラヴ』紹介マンガ

映画コラム
ハンズ・オハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 サブ1ブ・ラヴ 手のひらの勇気

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とある女性カップルの実話をもとにした映画『ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気』(原題:Freeheld)の紹介マンガです。

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「同性愛もの」「難病もの」ではありますが、「ガールミーツガールもの」としての心温まる交流(犬のことで言い合う二人がカワイイ)とか、体制vs市民の政治劇としての面白さ(スティーヴ・カレルのキャラが強烈!)とか、色々な要素が詰まった映画なので、あまり構えずに観てほしいですね。

終盤のエレン・ペイジの「私たちはただの普通の人です(”We’re just average people.”)」というセリフが、本作のエッセンスをよく表しています。個人的にグッときたのは、(基本的には保守的な考えに支配された)ローレルの同僚の警官たちが、彼女とその相棒(哀愁に満ちたマイケル・シャノンの演技が良い!)に影響されて少しずつ態度を変えていくくだり。

愛する誰かのために「普通の権利」を求める非力な一個人の声が、社会全体に大きなうねりをもたらすストーリーとして、「普通の人」である私たちに勇気をくれる作品です。

6月7日(水)にDVDがリリース予定です。
http://www.shochiku.co.jp/dvd/handsoflove/

(文:ぬまがさ)