はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
八雲ふみねです。
イベント終了後、キム・ソンス監督とツーショット!
とても優しくて、チャーミングな方でした。
…ということで。
八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.92
今回は。
『アシュラ』キム・ソンス監督来日記念イベントの模様をお届けします。
刑事のハン・ドギョンは末期がんの妻の治療費を稼ぐため、利権と成功のために各所で犯罪に手を染めるパク・ソンベ市長の悪事の後始末を請け負っていた。
しかし、パク市長の不正と犯罪容疑を明らかにしようと目論む検事たちに脅迫されたことで、ドギョンは窮地に追い込まれることに…。
韓国の架空の都市“アンナム市”を舞台に繰り広げられる、クライムアクション。
手がけたのは、『武士 MUSA』のキム・ソンス監督。
ソンス監督とは4度目のタッグとなるチョン・ウソンが主演を務め、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシクら韓国の実力派キャストが集結。
救いようのない悪人たちが生き残りをかけて“地獄絵図”のような戦いを展開していきます。
先日、キム・ソンス監督が来日。
その記念イベントで八雲ふみねが司会を務め、知られざる撮影の裏話などたっぷり伺いました。
–{バイオレンスアクションを手がける監督の素顔って…?!}–
スクリーン上は、どちらを見ても悪人ばかりが登場する映画『アシュラ』。
その着眼点もとても興味深い本作ですが、いったいどんなところからこんなストーリーを思いついたのでしょうか…。
「元々、フランス映画や日本映画にあるようなフィルムノワールを撮ってみたいと思ってました。そこで社会や政治の腐敗をテーマに盛り込むと、より現代的なストーリーになって面白いのではないかと考えたんです。内容が内容だけに、映画化を実現するのはとても大変な道のりでした。しかし、私の盟友であるチョン・ウソンさんが出演を快諾してくれたおかげで話が一気に動きはじめました。結果、ファン・ジョンミンさん、チュ・ジフンさん、クァク・ドウォンさんといった素晴らしいキャストにも恵まれました」と、ソンス監督。
とても穏やかな雰囲気でお話されるのが印象的でした。
撮影を振り返る中で、ソンス監督が大変だったと語るのがカーチェイスのシーン。
「とにかく迫力あるシーンにしたくて。すると撮影スタッフが『雨を降らせてはどうか』と提案してくれたんです。おかげでスピード感あふれるシーンに仕上がったと思います」と、ニッコリ。
またキャスト陣との信頼関係は絶大だった様子。
皆さん、韓国を代表する映画スターばかり。
監督がイメージすることをさらに上回る圧巻の演技で応える俳優さんたちとのコラボレーションは、ソンス監督にとっても刺激的で楽しい時間だったとのこと。
–{日本のファム・ファタール登場に、監督は…。}–
そこへ、さらなるスペシャルゲストが登場。
日本では「愛人にしたい女性No. 1」と称されている、女優の橋本マナミさん。
真っ赤なセクシードレスに身を包んだ、橋本マナミさん。
「こんなに激しい映画を作る方なので野獣のような人かなと想像してましたが、とても笑顔が優しくて、そのギャップも魅力的」と、ソンス監督の印象を語ります。
その言葉に照れ笑いを浮かべる監督が、なんともキュート。
さて、ここからは橋本さんの独壇場。
チョン・ウソンさん、ファン・ジョンミンさん、チュ・ジフンさん、クァク・ドウォンさんが演じたキャラクターたち、通称“野獣面(やじゅめん)”。
それぞれ「結婚するなら…」「恋人にするなら…」「愛人になるなら…」「一夜だけの関係なら…」どのキャラクターがいいかを、橋本さんに徹底分析いただくことに。
すると、橋本さんが答える前にソンス監督。
「結婚するなら、絶対にチョン・ウソンさんをオススメします。彼は本当に素晴らしい人格者なんです!!」と、ウソンさんを猛プッシュ。
長年一緒に映画制作に携わっているだけに、俳優としてもひとりの人間としてもウソンさんに惚れ込んでらっしゃるのが伝わってきます。
そして、橋本さんが出した答えは…。
結婚するなら… → チョン・ウソン(パク・ソンベ刑事)奥さんを大切にしているキャラクターだから。
恋人にするなら… → チュ・ジフン(ムン・ソンモ刑事)恋人はイケメンがいいです!
愛人にするなら… →ファン・ジョンミン(ハン・ドギョン悪徳市長 )あまり深入りしないで、お金だけの関係が結べそう。
一夜だけの関係なら… → クァク・ドウォン(キム・チャイン検事)
この回答にソンス監督は…。
「結婚と恋人については良い選択だと思います。残りの二つについては、私も経験がないことなので、よく分かりません」と、コメント。
監督のユーモアあふれるお答えに、会場のファンの皆さんも大爆笑でした。
フォトセッション時、カメラマンさんから橋本マナミさんに「監督と腕を組んで」とリクエストが。
橋本さんが監督の腕に自分の腕を絡めると、下を向いて照れまくるキム・ソンス監督。
韓国映画界を代表する気鋭監督も、橋本さんの色気にメロメロ⁈
…といった印象的でした。
『アシュラ』は2017年3月4日から、新宿武蔵野館ほか全国ロードショーです。
それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。
アシュラ
2017年3月4日から、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:キム・ソンス
出演:チョン・ウソン、ファン・ジョンミン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク ほか
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八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com