黒木瞳監督、吉田羊、木村佳乃が華やかに登場。『嫌な女』完成披露プレミア試写会

INTERVIEW
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はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
八雲ふみねです。

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さてっ!
八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.66
今回は…。
華やか!ゴージャス!!『嫌な女』完成披露プレミア試写会の模様をお届けします。

 


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『嫌な女』は、桂望実原作ベストセラー小説に惚れ込んだ女優・黒木瞳が5年の歳月をかけ映画化。
まじめ一徹の弁護士・徹子と、男をその気にさせる天性の詐欺師・夏子。
境遇も性格も対照的な従姉妹同士、2人の女性の生き方を描いた人間ドラマです。
徹子役には、本作が映画初主演となる吉田羊。
もうひとりの主演、夏子を演じるのは木村佳乃。
そんな『嫌な女』の完成披露プレミア試写会に、吉田羊さん、木村佳乃さん、黒木瞳監督がゴージャスにドレスアップして登場。
八雲ふみねが司会を務めました。
–{ドレススタイルにも、それぞれのこだわりが…。}–

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人と打ち解けられず孤独と折り合いをつけて生きてきた弁護士・石田徹子役、吉田羊さん。
ワンショルダーのドレスが姿が、シャープでステキ。
「主演とは言えども、瞳監督と佳乃ちゃんにてを引っ張っていただき、この日を迎えることができました」と、ご挨拶。

 

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派手好きで男好きな天性の詐欺師・小谷夏子役、木村佳乃さん。
ドットがキラキラした可愛らしいドレスを、大人っぽく着こなしてらっしゃいます。
「女性お客様に多く足を運んでいただき、嬉しいです」と、劇場内を見渡しながらニッコリ。

 

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メガホンを取った、黒木瞳監督。
真っ白なロングドレス、スカートのスリットからは美脚がのぞき、とても華やかな印象。
「きょうは奇跡の日。2人の素晴らしい女優に出演してもらい、ロケ場所が決まり、撮影が1日1日と進み、いろんな丸をひとつずつ積み上げてこの日を迎えられました」と、感無量の面持ち。

 

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話題は、撮影中のお話に。
いちばんしんどかったシーンについて、黒木監督が尋ねると…。
「台本を読んで一番これが山場になるだろうなと思ったシーンが撮影初日のファーストシーンだったこと」と、吉田さん。
すると「そうなんです。女優がいちばん体力がある時期に、いちばん大変なシーンを撮りたかったんです」と、黒木監督。
「でもあのシーンを乗り越えたからこそ1か月を乗り切れたような気がします。瞳さんの計画勝ちだなと思います」と、吉田さん。
お互い、強い信頼関係で結ばれているのが伺えます。
一方、木村さんの大変だったシーンは…。
「佐々木希ちゃんとひとりの男性を取り合うシーンがあるんですけど、希ちゃんがあまりにも可愛くて…。精神的に参りました」と、茶目っ気たっぷりなお答え。
これにはさすがの黒木監督も「そんなことないよ〜。(佳乃ちゃんも)可愛かったよ!」と、大笑い。
ウィットの効いた会話で、場が和みます。

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ところで、主演女優お二人からご覧になって、黒木監督の俳優ならではの視点でアドバイスを受けることがあったのか、気になるトコロ。
なにかアドバイスを受けたりすることがあったのか、聞いてみると…。
「『(カメラ越しに見ると)いま、こんな風に映ってるわよ』ということを、よく教えて下さいましたね」と、撮影現場を振り返る吉田さん。
確かに、自分の表情や芝居がどう見えているかは気になるもの。
それを客観的に大女優ならではの視点で的確に伝えてもらえると、とても心強いでしょうね。
そして「夏子は付き合う男性によって洋服の趣味も変わる女性。だから劇中で、いろんな衣装を着せていただいているのですが、瞳さんがご自分のお洋服を持って来て下さっこともあって。結局使わなかったんですけど、とても嬉しかったです」と、木村さん。
その話を受けて「今回は、衣装はもちろん、ネイルやウェディングドレスまで、ファッションに関することは特にこだわりました」と話す、黒木監督。
夏子さんの衣装もとても素敵ですが、徹子さんの衣装も徹子さんらしいこだわりが見えて、素敵なんですよね。
こういった女性監督ならではの視点が、映画をより華やかで楽しく彩っているのでしょう。

–{ダブル主演女優が語る「監督・黒木瞳」とは…。}–

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終始、和やかで賑やかなトークとなった舞台挨拶。
しかしその中でも、しっかりと監督と女優の絆が感じられる一幕も。
主演女優二人に向かって「お二人の女優魂、根性を見せてもらい、真摯な姿勢に背中を押されました。感謝以外にありません。この場を借りてお礼を言いたい」と、最敬礼する黒木監督。
「これまで自分でも気付かなかったような新たな部分を、瞳さんに引き出してもらった」と、本作に手応えを感じる吉田さん。
「瞳さん主演の『失楽園』が、私の映画デビュー作。大先輩で、第一線を走り続けている瞳さんに、今回、演技をつけてもらい光栄でした」と晴れやかな表情で語る、木村さん。
本作でのタッグがきっかけで、監督×女優として、女優×女優として、今後の作品でどんなコラボレーションを見せてくれるかも期待大ですね。

 

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華やかで眩いお三方に、満員のお客様もマスコミ陣もうっとり。
まさに、夢見心地なひと時となりました。
映画『嫌な女』は2016年6月25日から、丸の内ピカデリーほか全国ロードショーです。

 


それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。

 

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2016年6月25日から丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
企画・監督:黒木瞳
原作:「嫌な女」桂望実(光文社文庫刊)
出演:吉田羊、木村佳乃、中村蒼、古川雄大、佐々木 希、袴田吉彦、田中麗奈、織本順吉、寺田農、ラサール石井、永島暎子 ほか
©2016「嫌な女」製作委員会

 

 

八雲ふみね fumine yakumo

八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。
八雲ふみね公式サイト yakumox.com