気になる続編についても明らかに。『亜人-衝動-』初日舞台挨拶

INTERVIEW

 

cinemas_yakumo_vol.44

 

 

はじめましての方もそうでない方もこんにちは。

八雲ふみねです。

 

 

01

 

風邪が流行ってますね〜。

暖冬と騒がれているこの冬ですが、もう12月です。

皆さん、ちゃんと厚手のコートを着ましょう!
(あぁ、私が気を抜き過ぎでしたね、失礼しました。)

 

 

さて…。

 

 

八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.44

 

 

今回は…。

 

 

『亜人-衝動-』初日舞台挨拶の模様をお届けします。

 


 

 

02

 

死亡しても即座に人体を再生する“亜人”。
その存在は人類の夢であり、無限の利用価値を秘めていた。
これまでに世界で46体、日本では2体の亜人 が確認されている希少な種でもある。
ある日、高校生の永井圭が交通事故で死亡した直後に蘇生。
国内3例目の亜人であることが発覚した。
その瞬間から、平凡な高校生の生活が一変。
警察や亜人管理委員会、そして亜人にかけられた賞金を狙うすべての人間から追われる身となってしまう…。

決して死なない新人類“亜人”と、それを追う日本国政府。
スリリングな戦いを本格的なアクションと緻密な心理描写で描く大ヒットコミック「亜人」。

累計発行部数400万部を突破するこの大ヒットコミックの完全アニメーション化とあって、ファンの期待も大きかったことでしょう。

それと同時に、

果たして、これだけの衝撃作を映像化することが出来るのだろうか…。

…といった興味を持った人も多かったはず。

『亜人-衝動-』は、劇場アニメ3部作の第1部。
2Dセルルックの3DCGアニメ「シドニアの騎士」が高い評価を得たポリゴン・ピクチュアズが制作。
同じく「シドニアの騎士」を手がけた瀬下寛之が総監督、安藤裕章が監督を務めています。
声優陣は、主人公・永井圭に宮野真守。
ほか、細谷佳正、大塚芳忠、櫻井孝宏、小松未可子といった実力派キャストが集結。
その初日舞台挨拶が11月27日(金)、TOHOシネマズ新宿で行われ、宮野真守さん、小松未可子さん、瀬下寛之総監督、安藤裕章監督が登壇。
満員のお客様を前に行われた2回の舞台挨拶では、その裏話をたっぷり伺いました!

 

02-01

–{随所まで徹底的に。キャストも唸る本作のこだわりとは…。}–

03

 

主人公・永井圭役の宮野真守さん。
この日の衣装は、ちょっぴり“亜人”テイスト?!

「僕は役を演じるうえで“キャラクターと一緒に生きる”ということを大切にしています。だからこそ圭が何度も死ぬのは辛かった」と語る、宮野さん。
2回目の舞台挨拶では、亜人を演じるにあたって、どうしてもこの世の者とは思えない声を出したくて挑んだところ、声を枯らしてしてしまったエピソードも披露。
「本当はプロとしてはあるまじき事なんですが…」と前置きしたうえで、
「それくらい(圭に)全身全霊を込めたかったし、自分にしかできない表現を追求したらそうなってしまって」と、収録当時を振り返ってらっしゃいました。
一球入魂、ならぬ一声入魂、ですね。

 

 

04

 

下村泉役の小松未可子さん。
「すべてのシーン、魂を込めて演じました」と話す、小松さん。

通常のアニメーションの場合、絵があって、その上に声を入れることがほとんど。
しかし本作の制作行程な真逆で、声を先に収録してからアニメーションを作るプレスコという手法が用いられました。
それだけに、一見クールビューティーに見える泉の可愛らしい一面を掘り下げていくときには苦労もあったようで…。
「実際に完成した画面を観て『こういう風に描かれるのか』と感心することも多かったです」とのコトでした。

 

 

このプレスコによる制作作業。
両監督の思い入れも相当だったようで…。

 

 

05

 

「死ねなくなった主人公の話だからこそ、生きているキャラクターをいかに描くかが鍵でした」と、熱弁する安藤裕章監督。
「キャストが生きた芝居をしてくれたおかげで、その芝居をそのまま画にすることが出来ました」と自信の程をチラリ。

 

 

06

 

さらに、瀬下寛之総監督は
「『亜人』で大切なのは人物描写。本当の日常を描かなければ、その中で巻き起こる非日常の説得力がなくなってしまうと考えて、日常を表現するために圭が住む家の間取りや周辺地図なども作ったんですよ」と裏話を披露。
安藤監督も「キャラクターが生きている世界に入り込んで、主人公たちと一緒に感じてほしかったんです」と、その意図を解説。

監督陣の細部へのこだわりには、私も司会を務めながら感動の連続。
宮野さん、小松さんも「そこまで緻密に計算されているからこそ、作品を観たときにより自然に感じるのでしょうね」と感心しきり。
上映直後のトークセッションだっただけに、お客様が大きく頷く姿も多く見受けられましたよ。

 

 

07

 

さて、第2部となる『亜人 -衝突-』は、2016年5月に公開が決定。
さらに追加キャストとして、中野攻役を福山潤さんが演じることも、この日、情報解禁されました。
頭脳派の圭と対照的な行動派の攻を福山さんがどう演じるのか。
コチラも気になりますね~。

 

–{この衝撃、見逃すな!}–

07ー02

 

「第2部からは、作品の角度がぐっと変化します。第1部はプロローグだったんだというコトを分かってもらえるはず」と、宮野さん。

「亜人」は劇場アニメのほか、2016年1月15日からMBS、TBSほかでテレビアニメの放送スタート。
こりゃぁ、目が離せません。
2週間限定上映なので、是非、衝撃の映像を映画館で…。

 


 

 

それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。

 

 

 

08

 

亜人-衝動-
2015年11月27日からTOHOシネマズ新宿ほか2週間限定公開
原作:桜井画門(講談社「good!アフタヌーン」連載)
監督:瀬下寛之
監督:安藤裕章
声の出演:宮野真守、細谷佳正、大塚芳忠、櫻井孝宏、小松未可子 ほか
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

 

 

八雲ふみね fumine yakumo

八雲ふみね

大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。

八雲ふみね公式サイト yakumox.com