韓国で観客動員約865万人、興行収入約62億7000万円を記録した『怪しい彼女』を水田伸生監督、多部未華子主演でリメイクした映画『あやしい彼女』(2016年4月1日公開)の撮影現場取材が都内のスタジオにて行われ、主演の多部、要潤、北村匠海、メガホンをとった水田伸生監督が取材に応じた。
この日撮影されたのは、節子率いるバンド・怪しい彼女が歌番組に生出演するシーン。リアルなセットと複数のカメラの前で、多部は「ザ・フォーク・クルセダーズ」の大ヒット曲「悲しくてやりきれない」を熱唱する姿を披露。どこか悲しげで切ない表情を浮かべながら歌い、自然に涙する多部の姿に、現場スタッフから感嘆の声があがった。
本作は、周囲から煙たがられる73歳のカツ(倍賞美津子)が主人公。ふと目にした写真館で写真を撮り店を出ると、20歳のころの容姿に戻っていたカツは、大鳥節子(多部)と名乗るようになり、失われた青春を取り戻そうと新生活を始める。ある日、商店街で開かれたのど自慢大会で得意の昭和歌謡を熱唱し、会場中を魅了したカツは、歌手になるというかつての夢を追いかけ始める…。
–{撮影中は緊張感が…}–
音楽が重要となる本作の音楽プロデュースは、Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストを手掛ける小林武史。「撮影前は週2回ボイストレーニングをした」という多部は、水田監督に「小林さんのOKが出るまで未華子ちゃんは歌い続けた(笑)」と曝露されると「だいぶかみ砕いてアドバイスをくださったんですが、よくわからなくて…」と明かした。
苦労した甲斐があり、多部の歌声は水田監督だけでなく要も大絶賛。多部の歌声を初めて聞くシーンでは、見とれていて一回も瞬きをしなかったという要は「失礼ですが、『本当に多部ちゃん歌ってるの?』と聞くぐらい普段と全然違って、多才だなと思いました。」と語った。
カツの孫であり、バンド・怪しい彼女のギターリストを演じた北村は、実際にギターの腕前を披露。水田監督は「匠くんのギターの腕は本物です。一切ごまかして撮る必要がないのがリアルでありがたい」と、その腕前を称賛した。
撮影中は緊張感が漂っていたものの、合間はとても和やかなムード。多部が「普段『多部ちゃん』と言われることが多いので、水田監督やスタッフから『未華子ちゃん』と呼ばれると、いまだに馴れなくてドキドキしています」と照れながら笑い、要と北村が「ずっと撮影していたいです」と口を揃えて水田組の居心地のよさを伝えた。
映画『あやしい彼女』は2016年4月1日(金)エイプリルフール全国公開!
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