皆様、ごきげんよう。編集部公式ライターのじぇみ じぇみ子です。11月21日に行われた映画祭TAMA CINEMA FORUMの映画賞『第7回 TAMA 映画賞』の授賞式にて最優秀男優賞を受賞した綾野剛さん。筆者の感想としては“好きになってしまいました…!!”その一言に尽きます。
さて、この感動を皆様と分かち合いたいと思いましてカメラマンのつるたまさんが撮ってくださった大量の綾野剛さんの写真とともに授賞式を振り返っていきたいと思います。
第7回 TAMA 映画賞 最優秀男優賞の綾野剛さん受賞コメント
本年度最も映画ファンの心に残った男優を表彰する最優秀男優賞。2名が選ばれ、今年は永瀬正敏さんと綾野剛さんでした。
表彰状には選出理由が短めに掲載されており、読み上げられ賞状が授与されます。綾野剛さんのコメントは“役柄により重さと軽さのバランスを的確にコントロールし幅広い表現力と魅力を持つ俳優へと飛躍しました。”というものです。
(サイトではさらに詳しい選出理由が書かれています→第7回 TAMA 映画賞)
大きな拍手に包まれながら賞状や花束などを受け取る綾野剛さん。
司会:「綾野さん、おめでとうございます!」
綾野剛さん(以下、綾野):「はい、ありがとうございます。」
司会:「まずは今のお気持ちをお聞かせください。」
綾野:「はい、さきほど読み上げられた多摩映画祭の皆さまが考えてくださった僕を選考していただいた理由のお言葉。その言葉を受けて僕は本当に役者として生かされているなと改めて実感しています。本当に感謝です。」
–{様々な役柄を演じた一年。特に『新宿スワン』での役の準備とは…}–
様々な役柄を演じた一年。特に『新宿スワン』での役の準備とは…
司会:「今年は出演作の公開が既に五本、様々な役柄に挑戦されて大活躍な一年でしたが振り返ってみていかがでしたか?」
※『新宿スワン』『ピース オブ ケイク』『天空の蜂』『ソレダケ / that’s it』『S-最後の警官- 奪還RECOVERY OF OUR FUTURE』に出演
綾野:「そう…(沈黙し考え込む綾野剛さん)…(会場笑い)
うーん、そうですね…非常に大変でした。自分の成長ももちろんですが、改めて役と向き合うということがこれほど大変なのかと思わされる作品ばかりで、最後の最後までスタッフとキャストに支えられながらやっていた現場が本当に多かったと思います。」
司会:「『新宿スワン』はスカウト役ということで今までとガラリと変わった印象で本当に驚いた方が多かったと思いますが、演じるにあたって何か準備はされたんですか?」
綾野:「準備はですね…まず…“若く見せる”ということでした。(会場大笑い)
あの、19歳の設定でして非常に無理があります。はい。そこを皆さまの寛大な心でこの作品を見ていただきました。」
※綾野さんは現在33歳です。
綾野:「まず髪型と体重と、あの顔がちょっと若太りするようにだとか、原作に合わせて髪型を原作のとおりに作るだとか、そういった、まず目で見える表層的な部分から作っていきました。」
綾野剛さんの思う“映画”とは
司会:「綾野さんにとってテレビやドラマと違う映画の魅力とは何でしょうか。」
綾野:「映画はですね、これは持論でありますが…Σ(゚Д゚)ハッ!凄い質問ですね!なのにその持論を言おうとしている自分が(笑)
(会場も大爆笑)おこがましいと思いますが…(笑)
まずテレビと決定的に違うのは皆さまにお金を払っていただき、そして赤の他人と約二時間一つの箱で時間を共有するという付加価値だと思っています。やはりお金を払っていただいていることでセリフを聞こうとするし、何かを見落とさないよう見ようとするし、そして隣で笑っている人や…なんか…ね“このタイミングで笑うの!?”(会場大笑い)ということもあると思うんです。
でもそんなことも“全部ひっくるめて映画館の良さ”、そして“映画を映画館で観るということ”そこでしかない“映画を見終わった後に白いスクリーンに自分の気持ちを投影していただくこと”が映画の醍醐味だと思っております。」
–{綾野剛さんの今後の抱負とスタッフへの感謝の気持ち}–
綾野剛さんの今後の抱負とスタッフへの感謝の気持ち
司会:「それでは綾野さん、今後の抱負・映画のご予定などありましたらお願いします」
綾野:「そうですね。うーん…今後まず決まっている作品は必ず完走する 。
いつ死ぬか分からないので、まず死なないように気を付ける、ということですね。
そして… やはり今回こういった賞をいただいた事に対してもそうですが、今日も素晴らしい演者の皆さま、監督の皆さまもいらっしゃいますけども、僕たちは…もっと言ったら僕自身は、あらためて“戦い抜く”ということも大事ですが“向き合い続ける、役を生きて役を呼吸して皆様にきちんとお届けする”という心構えを、あらためて持ちたいと思っています。
そして私事ではありますが、私事というか、新宿スワン、 ピースオブケーク、S最後の警官、あと~…ソレダケ!そして…うん、そういう意味の“それだけ”じゃないですよ?(会場大笑い)ソレダケと、あと最後に天空の蜂ですね。そのスタッフ・キャストにあらためてこの賞を僕一人で取ったのではなく、皆さまの手によってこの賞をいただけたということ。
そして、弊社のマネージャーでもあります、ずっと今日までパートナーシップを築いてきた二人にもこの賞を捧げたいと思っています。ありがとうございます。」
笑顔も真顔も素敵な綾野剛さんのすっかりファンに
いかがでしたでしょうか。周りへの感謝の気持ちを忘れず、スラスラと気持ちを語り内容もカッコイイ!なのに所々で笑いを入れてくる綾野剛さん。素敵過ぎてシビれました…!
個人的にはもう一人の最優秀男優賞を受賞された永瀬正敏さんとのこのツーショットが大のお気に入りでございます。
綾野剛さんは役柄によって全く異なる印象を持たせることの出来るカメレオンのような俳優さんの一人だと思っています。今後のさらなるご活躍を期待すると共に、まだ見ていない出演作をチェックしようと誓う筆者でした。それでは皆様、ごきげんよう!
(文/シネマズ編集部・じぇみ じぇみ子 写真/つるたま)
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