2015年11月21日(土)より全国ロードショーとなる『流れ星が消えないうちに』の女性限定のプレミア試写が東京・新橋にあるスペースFS汐留にて開催された。上映の前後には本作で波留さんが演じる主人公・奈緒子の新旧恋人役をそれぞれつとめた入江甚儀、葉山奨之らが登壇すうる舞台挨拶おもおこなわれた。
注目の女優、波留主演『流れ星が消えないうちに』プレミア試写
映画『流れ星が消えないうちに』は、発行部数30万部を超え、広く親しまれている橋本紡の同名小説を映画化した、ヒューマンラブストーリー。5週連続視聴率20%を超えで話題のNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインを務める波瑠が主演を務め、さらに入江甚儀、葉山奨之、黒島結菜など注目の若手俳優たちが集結した話題作となっている。監督・脚本は、本作が長編2作目となる柴山健次監督。
(写真左から、柴山健次監督、渡辺早織、入江甚儀、葉山奨之、塩ノ谷早耶香)
上映前の舞台挨拶では、場内に設置されたスーパープラネタリウム・メガスターによる星空の投影がおこなわれ、満点の星のなかキャスト陣が登壇。
本作で波留演じる奈緒子の現代の恋人役・川島巧を演じた入江甚儀は「撮影から約1年位経つんですけど、まだなんか抜けきってないところがあるんですよね。なんかちょっとまだ引っ張られている感じで。そんな好きな映画を今日初めて皆さんに観てもらえる日を迎えて、本当に幸せに感じます」と、初の関係者以外への上映によろこびのコメント。
奈緒子のかつての恋人役・加地径一郎を演じた葉山奨之は「本日は女性限定ということで、非常にテンションがあがっております。なんかいいっすね」と挨拶し、会場につめかけた女性陣からは拍手が巻き起こっていた。
加地とともに命を落としてしまう日本人女性役を演じた渡辺早織は「この映画は、すごくロマンチックで優しく、丁寧で、胸がギュッとなるところもあるんですけれど、今日観て、大切な人に話して、一緒に観て頂きたいです」と挨拶。
本作に関して、なぜ映画化しようとしたのかと聞かれた柴山健次監督は「3年前に本屋で表紙を見て、冒頭の台詞で、姿勢を正して読まなきゃいけないと思った。冒頭から期待を裏切らず、撮りたい撮りたいと思い続けるような話だった。これを映画にしないと映画監督になった意味がないと思う位で、その想いを原作の先生に手紙を出しまして、許可をいただきました」と、映画化になった経緯をあかした。
そして本作の主題歌『流れ星』を歌った塩ノ谷早耶香、さらに挿入歌『柔らかな舞台』を歌った桐嶋ノドカも壇上に現れ、塩ノ谷早耶香は「映画を先に拝見して、監督と沢山やりとりをさせて頂きながら歌詞を私自身が書かせていただいたので、長い期間かけて作らせていただいたからこそ、思い入れも強くなったし、映画で感じたメッセージが詰め込まれた曲です」と曲への思いを語り、さらにフォトセッション後には生で『流れ星』が披露された。
–{上映後のアフタートークも}–
映画館で味わうことで、作品として成立するタイプの映画
そしてこの日は上映後のアフタートークも行われ、入江甚儀、葉山奨之、挿入歌を歌った桐島ノドカ、そして柴山健次監督が、映画を観終わった観客の前に再度登場。
柴山健次監督は「映画の準備に3年もかかっていて、関係者ではない皆さんに観て頂けたのが初めてなので、感慨深いのと、自分が3年前に信じたものが、独りよがりじゃなく、実になって、届いているのかがすごく気になります」と冒頭挨拶をした。
「なぜ加地という役にキャスティングされたのかわからなくて…」と語る葉山奨之の疑問に対して、柴山健次監督は「まずミステリアスで、自分にコンプレックスがあるのを攻めて人生を謳歌するというのは本当にぴったりだったんですよ。どんどん攻めてくる」と理由を語り、さらに入江甚儀のキャスティングに関しても「一番最初に重要だったのが“顔つき”で、本当に頼りないって感じになると映画が成立しない。内面が顔にでるので、顔つきが一番重要だったんです。会ったときに、巧まんまじゃんって感じだったんですよね」と語った。
さらにその話をうけて、葉山奨之が「小説を読んだときから、巧と奈緒子は、この役者っていう予想が的中だったんです!奈緒子は波留ちゃんしかいない。巧は、甚儀くんがやるって思ってて、監督に初めてあった時に僕と同じ科スティングです!って言いました。巧は甚儀くんしか出来ないと思っていたので」と興奮気味に語る場面も。
挿入歌を歌った桐島ノドカは「実際に映像を一緒に観てみると、こういう風に歌と映画って絡み合っていくんだなって。直接映画のことを歌にしているわけじゃないですけど、人の心を心を繋いでいくものになっているんじゃないかなと思います」と挨拶。
それに対して葉山奨之は「すごい挿入歌で助けてもらった。このシーンではこの曲がなかったら成立しなかったので」と語り、MCが柴山健次監督に「そんなことないですよね?」とふると、柴山健次監督も「実はそうで。あそこのシーンは本当に難しいんですよ」と語り、さらに「僕も頼っていたところがあって。本当にあれ難しいのが、今は、幸せな状況だけど、満たされてない。過去の満たされていた時を思い出しても、あの頃はない、というのが、食で繋がっていて。悲しい音楽も幸せな音楽もはまっていかなくて。本当にこの挿入歌があることで繋がっているというのがあって、相当助けてもらいました」と、本作においての曲の重要性を語った。
–{映画館で味わうことで…}–
舞台挨拶の終盤、入江甚儀は「僕、自分の映画を見て泣いちゃったんですよ。なんでかなと思って。今でもわかんないんですよ。一生懸命がんばったとかじゃないし…。皆さんにも感じていただけたかわからないですけど、そういった謎のパワーを秘めた映画だと思うんですよ。ずっと映画館で流れていればいいかなと、それくらい好きな映画です」とコメント。
葉山奨之は「こういう映画は日本映画にはなかなかないと思うので、海外のひとたちにも観てもらいたいと思います。いろんなひとに観てもらえたらいいな」と挨拶。
そして柴山健次監督は「みなさんは普段DVDとかで映画を観られると思うのですが、自分でも思うんですけど、映画館で味わうことで、作品として成立するタイプの映画だと思っています。DVDだとちょっとニュアンスがつわらない気がするんですよね。時間経過とかも含めて。なので、この映画はみなさんが、まわりのかたに言っていただいて、映画で見るべきものだと伝えてほしいなと思います。テーマでもある、大切に生きたことがあって、今これから生きていけるということが、DVDで観て、一時停止ができる状態ではちょっと伝わりきらないですよね。この時間を暗い中でみてこそというのがあるので。それほどこの作品を大切に思っていますので、みなさんの力で周りに拡めていただけたらいいなと思います。本日はありがとうございました」と締めくくりの挨拶をすると、会場からは割れんばかりの拍手が巻きおこった。
最後には、桐島ノドカが挿入歌となった「柔らかな物体(piano ver.)」を生演奏とともに披露。プラネタリウムクリエイター大平貴之氏により開発された、スーパープラネタリウム“メガスター”の投影とともに紡がれる歌声に会場は、映画の余韻とともに静かに柔らかな時間を堪能した。
映画『流れ星が消えないうちに』は、2015年11月21日(土)より、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー。
(C)2015 映画「流れ星が消えないうちに」製作委員会
(取材/黒宮丈治)
関連リンク
あの人気シリーズが一新してドラマ化!NEW『釣りバカ』に期待大!
五郎丸がEXILEのLINEにテレる!『トランスポーター イグニション』舞台挨拶
第28回東京国際映画祭にて世界最速上映!劇場版『媚空 -ビクウ- 』舞台挨拶
原作者・永井豪も登場!『サイボーグ009VSデビルマン』舞台挨拶