はじめましての方もそうでない方もこんにちは。
シルバーウィーク、いかがお過ごしでしたか?
八雲ふみねです。
私、八雲のシルバーウィークは、ドローン初体験。
…と言っても、映画『ドローン・オブ・ウォー』公開記念イベントでの出来事。
スポーツの秋。
…というコトで、ゲストはボクシング元世界王者の具志堅用高さんと、サッカー選手の本田圭佑のモノマネでお馴染みのじゅんいちダビッドソンさん。
そして、
日本初のドローン芸人、谷+1。さん!
本作の宣伝隊長の座を賭け、具志堅さんとじゅんいちさんが「縄跳び対決」、「リフティング対決」で互いの技量を競うも、勝負つかず。
そこで登場したのが、ドローン。
谷がドローンを操り、機体に乗せたマシュマロを空中から飛ばし、それを口でキャッチするという前代未聞の勝負が繰り広げられたのですが…。
これがですね、意外と面白い!
具志堅さんもじゅんいちさんも対決を忘れ、すっかり童心に戻ってチャレンジしてらっしゃいましたよ。
いやぁ、ドローンっていろんな使い道があるんですね〜。
なんて、悠長なコトは言ってられません。
この映画でのドローンの存在は、かなり深刻。
時代に即した社会派映画です!
『ドローン・オブ・ウォー』は2015年10月1日からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショーです。
さて。
八雲ふみねの What a Fantastics! ~映画にまつわるアレコレ~ vol.35
シルバーウィークをエンジョイし過ぎて、ちょっとお出かけを控え気味…。
…という方にも、是非、この映画を観ていただきたいっ。
9月26日(土)に全国公開したばかり、映画『合葬』の魅力に迫ります。
日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した杉浦日向子さんの傑作漫画を映画化した『合葬』。
幕末、最後の将軍・徳川慶喜の警護と江戸の町の治安を目的に結成された「彰義隊」に身を投じ、激動の時代を懸命に生きた若者たちの姿を描いています。
主演は、存在感ある演技が魅力的な柳楽優弥と、デビュー10周年を迎えますます飛躍する瀬戸康史。
そして二人の幼馴染み役に、若手実力派の岡山天音。
ほか、世界を舞台に活躍するオダギリジョー、旬の若手女優、門脇麦、桜井美南といったフレッシュなキャストが集結。
そしてメガホンを取ったのは、本作が長編映画初監督となる期待の新鋭、小林達夫監督。
「時代劇」という枠にとらわれない瑞々しい作風で、現代の若者にも通じる青春群像劇となっています。
彰義隊ゆかりの寺と言えば、東京上野・寛永寺。
この地で、『合葬』大ヒット祈願イベントを行った際、司会を務める前に境内を散策。
彰義隊の歴史に触れてみました。
–{映画『合葬』の舞台となった寛永寺とは…?}–
寛永寺旧本坊表門、通称黒門は、彰義隊が新政府軍と戦った上野戦争の舞台となった場所。
門には当時の弾痕が多数残っており、いかに激しい戦いだったかを知ることが出来、国の重要文化財にも指定されています。
寛永寺では、毎年5月にここに立て籠もり最後まで戦った彰義隊を供養する「彰義隊忌」という法要も執り行っているとのコト。
境内には、彰義隊戦死の墓も建立されているんですよ。
敷地内には、明治の文豪・幸田露伴の旧宅の門が。
もともと谷中にあったものを移築したとか。
とても風情があるこの門をくぐると…。
これまた趣きある寝釈迦石が…。
お釈迦様が横になって寝ているというコトは、こんなカンジ?!
開山堂では、彰義隊・御供養とともに映画『合葬』ヒット祈願を執り行っていただきました。
さて法要の後は、いよいよ黒門前での大ヒット祈願イベントです!
出席したのは、柳楽優弥さん、瀬戸康史さん、岡山天音さん、門脇麦さん、小林達夫監督。
キャストは劇中の衣装を着用して登場。
黒門の前に一堂に会すると、まるでタイムスリップしたようですね。
許嫁の砂世との縁談を断り、彰義隊に身を投じる秋津極役、柳楽優弥さん。(写真左)
撮影前にも寛永寺を訪れたという柳楽さん。
「1年ぶりにここに来て、『ありがとうございます!』という気持ちに不思議となりました」と、しみじみ。
極の勧めで彰義隊に入隊する吉森柾之助役、瀬戸康史さん。(写真中央)
「当時の彰義隊の人たちの声が聞こえてきそうですね」と、この地の歴史を体全体で感じ取っている様子。
そして、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった福原悌二郎役、岡山天音さん。(写真右)
「今の時代に存在意義のある映画だと思います」と、その完成度に手応えを感じているようでした。
極に婚約を破談にされる砂世役、門脇麦さん。(写真右)
「彰義隊という青年たちの物語の中で、どう演じようかというのが難しかったです」と、撮影を振り返って下さいました。
和服姿もハマってます、小林達夫監督。(写真左)
「各々の俳優が、ちょっとした目の動きから小さなしぐさまで、とても丁寧に演じてくれました」と、キャスト陣を絶賛してらっしゃいました。
–{公開初日に、急遽あのヒトが登場!}–
そして、公開初日。
上映後の初日舞台挨拶には、柳楽優弥さん、瀬戸康史さん、岡山天音さん、小林達夫監督が登壇。
さらに、急遽、オダギリジョーさんの姿も!!!
彰義隊内の穏健派、血気盛んな若い隊士たちの暴走をおさえようとする森篤之進役のオダギリジョーさん。
「この作品はどうしても参加したかった。完成したものを観て改めてスゴイと思いました」と、小林監督の手腕を絶賛。
ひとしきり御挨拶が終わったあとは、賑やかなトークセッションに。
小林監督から役作りについて「カリスマでいてほしい」とリクエストされた、柳楽さん。
自身の高校生の頃のカリスマ的存在がオダギリさんだったことを思い出した…というエピソードを話すと、
「目が泳いでるよ」と、軽くツッコミを入れるオダギリさん。
カリスマと呼ばれて照れるオダギリさんと、ますます真摯に表情を引き締める柳楽さん。
お二人とも本当にチャーミングです!
本作は、今年のモントリオール国際映画祭コンペティション部門に出品。
公式上映には、瀬戸さんと小林監督が出席。
その時に瀬戸さんが購入したお土産を、キャスト陣に手渡すことに。
オダギリさんにはカナダの名産メープルシロップ、柳楽さんにはマッチョなイラストが描かれたエプロン、岡山さんにはラクーンをモチーフにした帽子。
「ありがとう。でも俺、甘いモノ苦手なんだよ」と苦笑いするオダギリさんに、会場は爆笑の渦。
柳楽さんと岡山さんはその場で身に着け、カメラマンに向かってポーズを決めてましたよ。
「時代劇」と聞くと、若い世代に、観る前に身構えてしまう方もいるかもしれません。
でも本作はこれまでの「時代劇」の常識を覆す作品で、「幕末」という「時代」を切り取った青春映画。
彰義隊に身を投じた若者たちの生きざまは、現代を生きる私たちにもリアルに受け取ることが出来ると思います。
『合葬』は全国公開中です。
それではまた次回、お会いしましょう。
お相手は、八雲ふみねでした。
ドローン・オブ・ウォー
2015年10月1日からTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
監督:アンドリュー・ニコル
出演:イーサン・ホーク、ブルース・グリーンウッド、ゾーイ・クラビッツ、ジェイク・アベル ほか
©2014 CLEAR SKIES NEVADA,LLC ALL RIGHTS RESERVED.
合葬
2015年9月26日から新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:小林達夫
原作:杉浦日向子 刊行筑摩書房(ちくま文庫)
出演:柳楽優弥、瀬戸康史、岡山天音、門脇麦、桜井美南、オダギリジョー ほか
©2015 杉浦日向子・MS.HS/「合葬」製作委員会
八雲ふみね fumine yakumo
大阪市出身。映画コメンテーター・エッセイスト。
映画に特化した番組を中心に、レギュラーパーソナリティ経験多数。
機転の利いたテンポあるトークが好評で、映画関連イベントを中心に司会者としてもおなじみ。
「シネマズ by 松竹」では、ティーチイン試写会シリーズのナビゲーターも務めている。