公開1週間で早くも動員30万人を突破した、映画『天空の蜂』の大ヒット舞台挨拶が本日9月20日に東京・新宿ピカデリーで行われ、主演の江口洋介と堤幸彦監督が登壇、さらにスペシャルゲストして江口洋介演じる湯原の息子役を演じた田口翔大も登場した。
映画『天空の蜂』大ヒット舞台挨拶
冒頭、江口洋介は「シルバーウィークの中『天空の蜂』を選んでいただいて、ありがとうございます。皆さん、観終わってまだ気持ちの整理がつかないとは思いますが…」と本作の意外な結末について触れ「今日は監督といろいろなお話をしたいと思います。最後まで楽しんでください」と挨拶をした。
続いて本作のメガホンをとった堤幸彦監督は「並みいる強敵の中、本作を選んでいただいて、誠にありがとうございます。細かいところがあるかとは思いますが、パンフレットに詳しいことは書いてあるので、ぜひお手に取ってください(笑)とにかく、チーム一丸となって何年もかけて作った作品です。気に入っていただけたら嬉しいです」と挨拶。
公開を迎えての気持ちを聞かれて江口洋介は「こういった作品は、日本ではなかなか企画を通すのが難しいんですが、最高のチームのもと、多くの人の勇気のおかげでこのように形にすることができました。こういう時代なので、皆さんの心に残る作品になっていることを願っています。皆さんの顔を見ると、伝わっている表情をしているので。感無量です。参加できて本当に嬉しいです」と作品が実現したことへの感謝を述べた。
MCから「20年前に書かれた“予言の書”とも呼ばれる本作を映画化するに当たり、どのような点をこだわったのでしょうか?」と聞かれた堤幸彦監督は「全てにおいて、こだわりの連続でした。原発や国の体制、防衛産業など、それぞれ働く人々の表情、心持を映すことができました。ある作品では“貧乳”などと言っていた私で大丈夫かと思うこともありましたが(笑)最高のキャスト・スタッフと共に、完成することができました」とコメント。
–{人生初の舞台挨拶に…}–
田口翔大が人生初の舞台挨拶!スペシャルゲストで登場
さらにこの日はスペシャルゲストとして、江口洋介演じる湯原の息子・高彦を演じた田口翔大が登場。人生初の舞台挨拶で「とても緊張して心臓がバクバクしています」と緊張のコメントを述べた田口翔大に、江口洋介は「目がまっすぐなんですよ。だから、芝居もまっすぐで素晴らしいです」と演技について感想を述べると、堤幸彦監督も「演技も本当に素直で、30歳くらいじゃないかなって…(笑)小さなベテランですよ。大昔に『小さな恋のメロディ』って作品があったんですが、そのマーク・レスターに似てますよ」と言うと、江口も「確かに似てますね!」と2人から大絶賛を受けた。
–{勇気をもって出ることができる}–
そして田口翔大は、この日のために手紙を書いてきたということで、舞台上で本人から手紙の朗読が行われました。
江口さん、堤監督へ
僕は初めての映画で緊張して、衣装あわせの時も江口さんが「よろしくね」って声を掛けてくださったり、監督が「これがあのビッグBの模型だよ」って見せてくださったのですが、「はい」くらいしか言えませんでした。
だけど、江口さんは一緒にセリフの練習をしてくださったり、いつも僕のことを助けてくださったり、とても心強かったです。
監督は撮影の前にいつも気持や動きをわかりやすくアドバイスしてくださったり、不安に思っていたところもすごく演技がやりやすくなってビックリしました。最初、オーディションに合格した時に僕でいいのかなって思っていたのですが、本当に『天空の蜂』という作品に参加できて嬉しいです。
江口さん、堤監督と一緒にお仕事できるように頑張ります。
ありがとうございました。田口翔大
読み終わりで感想を聞かれた江口洋介は「感無量です。子役の域を超えていますよね。高彦がいなかったら、湯原の行動は生まれなかった。劇中で、一番勇気ある行動を取ったのは高彦だと思います。よく頑張ったな」とコメント。
堤幸彦監督も「もう充分です。モールス信号も一緒に頑張って覚えたりして…本当に頑張ってくれました」と述べ「ヘリのセットもすごい高い位置にあって、僕が登らなかったほど、怖いんですけど、彼は頑張って演じてくれましたね。これからいい役者になってね」と役者としての田口翔大へエールを送りました。
舞台挨拶の最後、江口洋介は「今、大変なことになっている世の中ですが、この作品は親子でも、友達同士でも楽しめる作品ですし、勇気をもって劇場を出ることができる映画です。ぜひ2時間18分、劇場で楽しんでいただいて、広めていただけたら嬉しいです。今日はありがとうございました」と舞台挨拶を締めくくりました。
原作者の東野圭吾氏も絶賛、時を越え今だからこそ新たに実写化した映画『天空の蜂』は現在大ヒット公開中です。
(C)2015「天空の蜂」製作委員会
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