2015年6月29日、東京・渋谷のライブハウス・eggmanで、音楽プロデューサー・TAKUYA（ex.JUDY AND MARY）とお笑い芸人・アメリカザリガニを中心に結成された”商店街バンド“のライブ『市長と秘書編ファイナルだヨ!全員集合』が行われた。
音楽×お笑い＝最強エンターテインメント『商店街バンド』
商店街バンドは、TAKUYA、五十嵐公太（Dr.）、友森昭一（Gt.）、坂巻晋（Ba.）、nishi-ken（key.）といった、日本を代表するプロミュージシャンたちと、お笑い芸人のアメリカザリガニが、音楽とお笑いを融合させたシチュエーション・コメディを展開するエンターテイメント・ユニット。
今回行われたのは『市長と秘書編ファイナルだヨ!全員集合』と題された演目。とある市の市長に扮した柳原哲也と、秘書に扮した平井善之が、東京オリンピック開催を機に市のイメージアップを図ろうと、TAKUYA率いる市の商店街の面々で結成された”商店街バンド”に協力を要請することで繰り広げられるドタバタのコメディ劇。
商店街バンドの楽器担当のメンバーたちは、彼らのトークにあわせ、BGMや効果音、そして音を使ったボケやツッコミとなどを展開。アメリカザリガニの卓越したトークと、生の演奏ならではの息のあった音との掛け合い、そして時に歌をも披露し、お笑い生演奏ミュージカルの名に相応しいステージを魅せてくれた。
–{豪華ゲストたちの登場}–
豪華ゲストを迎えての更なるエンターテイメントステージ
さらにこの日は、様々なジャンルの豪華ゲストもステージに登場。
最初に登場したゲストは、ラップ芸で知られるジョイマン。楽器メンバーたちが演奏する、Red Hot Chili Peppersの『Can’t Stop』やRun-D.M.C.『Walk This Way』といった名曲に併せ、自身のラップ芸を披露。
さらに台湾出身のモデル兼タレントのエースが、”女ジョイマン”として登場。ジョイマンのお家芸であるラップ芸を台湾語と日本語で披露し、キュートな表情とともに会場を沸かせる。
つづいて、映画『スター・ウォーズ』の”ダースベイダーのテーマ”に併せて登場したのは、8bit系ゲーム音楽の演奏で知られるサカモト教授。
バンドメンバー達とともに、ファミコン世代には馴染み深いスーパーマリオやファイナルファンタジーなどのゲーム音楽を生演奏し、アメリカザリガニとのコミカルな掛け合いを披露。見事なまでに再現されたゲーム音楽とお笑いのコラボによって、会場はさらに笑いの渦に包まれた。
そして、豪華ゲストの締めくくりとして登場したのが、音楽界の大御所ムッシュかまやつ。
ムッシュかまやつは、商店街バンドのメンバー、そしてサカモト教授とともに、自身の代表曲である『バン・バン・バン』を演奏。詰めかけた満員の観客は、ムッシュかまやつと商店街バンドによる演奏に魅了され、大いに沸いた。
ステージのラストでは、TAKUYAより2015年10月19、20日に同じく渋谷・eggmanにて2days、商店街バンドのステージが行われることが発表された。次回は”葬式”をテーマにしたステージとのことで、観客には黒い衣装での参加をほのめかせる発言も。
“お笑い生演奏ミュージカル”の名の通り、冒頭から終幕まで息を切らさぬ展開で、卓越なる演奏と笑いの絶えないステージを魅せてくれた商店街バンド。TAKUYAが「老後もやれていたら面白い」と語る彼らのステージは、ジャンルの垣根を超え、新たな生ライブの楽しさを感じさせてくれる、極上のエンターテイメントと呼んでも過言ではない。まさにそれを証明するかのように、終演後の観客席は鳴り止まぬ拍手と笑顔に包まれていた。
–{『商店街バンド』その他写真}–
フォトギャラリー
（文・写真／黒宮丈治）
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