オダギリジョーが乳白色の肌を描く『FOUJITA』15年11月より公開

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オダギリジョー主演の映画『FOUJITA』が、2015年11月14日より全国で公開されることが決定した。

FOUJITA オダギリジョー

1920年代に『ジュイ布のある裸婦』『五人の裸婦』をはじめとして、”乳白色の肌”と称された裸婦像が絶賛を浴び、当時のフランスで活躍した外国人画家たちを指す”エコール・ド・パリ”の寵児となった日本人画家・藤田嗣治。本作は、彼の半生を描くヒューマンドラマだ。

–{タイトルの『FOUJIA』は?}–

タイトルの『FOUJITA』は、本作の主人公である藤田嗣治の”フジタ”のフランス語表記。

世界的大ヒットとなった『アメリ』を生んだ、フランスのプロデューサー、クローディー・オサールが参加している本作。フランスでの公開も決定しており、ストーリーの半分はフランス語で進行する。そのため、主人公・藤田を演じるオダギリジョーはフランス語を猛特訓してから撮影に挑んだとのこと。出演者にはそのほか、中谷美紀、加瀬亮、りりィ、岸部一徳らの名が発表されている。

また、本作で監督および脚本を手がけるのは『泥の河』『伽椰子のために』『眠る男』などの小栗康平。『死の棘』で第43回カンヌ国際映画祭にて審査員特別グランプリと国際批評家連盟賞をダブル受賞した経験を持つなど、海外で高い評価を得ている小栗にとって、10年ぶりの新作だ。

小栗監督は、「パリの裸婦は日本画的といってもよく、日本での”戦争協力画”は西洋の歴史画に近い。『大東亜の理想』が叫ばれていたときである。これをフジタの”ねじれ”ととるか、したたかさ、ととるか、掘り下げるべきテーマは深い」と語っている。

『FOUJITA』は、2015年11月14日(土)より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。

(C)2015「FOUJITA」製作委員会/ユーロワイド

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