編集部公式ライターのアスカでございます。
2015年6月13日(土)公開となる映画『ハイネケン誘拐の代償』のマスコミ試写が行われ、一足先に観てきました。
1983年に起きた実話に基いているこの作品は、オランダに本拠地を置く世界的なビール会社『ハイネケン』の経営者フレディ・ハイネケンの誘拐事件を引き起こした、若者たち犯人側の視点で描かれています。犯人側がどういった手口で誘拐したのか順を追って進むので、どっぷり引き込まれてしまいました。
ミステリーとサスペンス、そして、次々と襲いかかる難題に一体どうなっちゃうんだ!?というスリルのある内容に仕上がっているだけでなく、アクション性も高め。95分という上映時間が、あっという間に感じるほど面白かったです。
–{演じる俳優陣は?}–
誘拐犯のリーダー・コルを演じるのは『ラスベガスをぶっつぶせ』などで知られるジム・スタージェス。緻密な計画と周囲を思いやる人間臭さを上手く演じていて、今作で一気にファンになってしまう人が多そう。
一方、ハイネケンを演じるのはベテラン中のベテラン、アンソニー・ホプキンス。誘拐されながらもまったく犯人たちに動じない姿はまさにアンソニーの存在感そのもの。観ているこちら側も圧倒されました。
監督は『ミレニアム2 火と戯れる女』『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』でメガホンを取ったダニエル・アルフレッドソン。今作では実話の映画化にとどまらず、誘拐事件の裏に何があったのかという真相に迫る作品を完成させました。
–{オランダらしさを感じる…}–
舞台は非常に狭いエリアで、環状に広がる運河とレンガ造りの建物が本当に素敵なオランダの首都アムステルダムだけです。アムステルダムといえば、ナチス・ドイツ占領下時代にユダヤ人狩りから逃れながら暮らした日々を記録した『アンネの日記』が有名ですよね。
ハイネケンを誘拐するため念入りに事前準備を進めるコルたちはある場所に完全防音の監禁部屋を作るのですが、同じくアムステルダムの隠れ家に身を潜めていたアンネ・フランクを参考にしたというシーンがあり、ものすごくオランダらしさを感じました。
念入りな犯行計画や証拠の隠滅、アリバイ工作。そして、運河の街ならではの逃走劇。筆者はつい犯人側を応援したくなってしまったのですが『ルパン三世』が好きな人ならこの気持ちをわかってくれるかな?
–{今もなお謎に包まれる…}–
痛快でテンポの良い展開に、グッとストーリーの中に引き込まれてしまいました。実話ゆえに調べようと思えば結末はわかってしまうのですが、この事件は今もなお謎に包まれた点が残っているそうです。ぜひ劇場に足を運んで事件の一部始終を目撃してみてください。
あぁ、オランダに行きたいゼ〜!
筆者が昨年アムステルダムで立ち寄ったハイネケンのお店
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(文/アスカ)
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